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[茶会の席。
自室に戻った時用意されていた、姉の形見のドレスを着て。イライダが客人たちを迎えている様子を少し離れた場所で見ている。>>84
部屋に広がるのは、薔薇と紅茶の香り、そしてイヴァンたちが用意した焼き林檎の甘い匂い。
そこに薔薇に包まれた娘が現れ、目を見張る。>>76
――夢で見た、二人組の片割れ。
夢では黒い衣だったからか今と雰囲気が違って見えるけれど、確かに姉の命を奪った相手。
微かに動揺しローズグレイを揺らしたが、それを表に出すことはなく。
イライダに口接けをしふわりと唇を綻ばせる娘の様子に、少しばかり肩から力を抜いた。]
[集まった眷族たちから姉の話を聞いたりと、茶会は進む。]
やっぱり、楽しいものになりましたわね。
[誰に言うでもなく、そっと呟いて。
やはり、薔薇のジャムを指で掬って微笑んでいた。*]
-- エピローグ --
[こつり、こつりと3頭の馬の蹄の音。]
[2頭は人を乗せて、1頭は空の鞍を揺らして。]
[いや、本当は空ではないのだが―。]
ねえ、フィオリゾ…悟られちゃダメよ、私がいるって。
[亡霊となった自分の存在を察知しているらしい自分の馬。]
[彼にそっと語りかけ、ゆらゆらと揺られていた。]
[目の前の人間二人に何度喉の渇きを覚えたか。]
[けれど約束は約束。]
[ぐっとこらえて、漸く見慣れた土地へと。]
[ぬばたまの闇が城を包み込む。
魔性にとっては心地好い気配。
されど全てを包み込もうとするその気配は魔性をも惑わす。
一人きり、夜着を纏いバルコニーから外を眺める。
城主の眸を更に濃くしたような色合いの空に灯る月明かり。
物思うように眸を伏せれば扉の向こうから呼ぶ声が聞こえた]
――……。
[何時か交わした約。
忘れ去られたかと思っていたその響き。
女は素足のまま駆け出して扉という隔たりを取り払う]
漸く呼んで呉れた。
――…ユーリ。
[儚くも艶やかな笑みを浮かべ
誘うような繊手がそのひとへと伸ばされた**]
[自分が旅に出たという話は意外にもすんなりと受け止められていた。]
[日頃からお転婆で周囲の手を焼かせていただけはある。]
[あの子らしい、ということなのだろう。]
いいんだいいんだ。それで。
[苦笑しながら広い平原に撒かれる灰を見てニコニコと笑んでいた。]
[とくん。]
[胸に手を当てて、瞬く。]
[首をかしげ、空を見上げた。]
[ため息と共に言葉を吐き出し、穏やかな笑顔を浮かべる。]
フィオリゾ。お別れみたい。
でも、私はずっとここにいるから。
[鬣をひとなでして、鞍からふわりと降りる。]
[とくん、とくんと早くなる鼓動。]
[静かに薄れていく身体。]
血を求めないって約束は守ったんだけど…
ごめんなさい。もう一個は…守れない、みたい。
[眉を下げて、小さなため息をまたひとつ。]
[意識が徐々に消えていく。]
[まるで、寝入る前のような…そんな感覚。]
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