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─回想・食堂─
[何を話していたかは、まるで覚えていなかった。ぽつり、ぽつりと何かを話した記憶ばかりはあるのだけれど
…食堂へと移動すると、フィグネリアに…同行していたならば、カチューシャにも、紅茶を供して。
>>101 カチューシャの呟いた言葉を聞いて、ほっと息をついた
…その瞳と、目が合って]
………私は、死して祈られるものでありたい。そう、今は願える。
「貴方の事も。」
[目を細めて、はっきりと答えた。目前の瞳は、自分から見ると「祈る者」のそれだったから。
……そう伝えると、去りゆく後ろ姿をじっと見つめ]
『私は、人として生きるつもり』
[揺れる空気に、そっと呟きを乗せた]
─回想/了─
[しばしの間、その場に留まっていた。冷めた紅茶は、その香りを舌に残しながら飲み下した。そして、カップを片付けて。その場にカチューシャが居れば、自分も出ると告げて食堂を出る]
「いのるもの」「闇」「人間」「吸血鬼」…
[次々と頭を巡る単語。人間と吸血鬼で、区別する気持ちはとうに消えていた。
ただ、祈りを知るか、衝動に任せるか。目指すものがあるか──
アナスタシアの瞳は、確かにぬばたまのなかに輝きを宿していた。
それは、恐らくはどの者よりも強い力を宿して──
その理由までは、知る由もなかったけれど]
………『グレゴリー』………
[あの場で、もしもグレゴリーのカチューシャに対する意識が違っていたら。
紅を宿したぬばたまの瞳、その声が、変わっていなければ。
あの優しい笑顔を、勇敢な命を
散らせたのは]
[嗚呼。今の自分には 祈りと後悔しか残っていない]
───
[帰る場所は、在る筈なのに もう、とても遠い場所]
[気付けば、4階の大きな扉にもたれかかって、大きな声で
泣いていた──]
[悪戯な笑みがアナスタシアから向けられると
きょとんとした表情が浮かんでしまう。
何時も揶揄るのは城主の方だったから奇妙な感覚があった]
考える時間が頂けるなら有り難いね。
――…“私達”と言うなら、
あなたは、人の世に戻る道は、選ばないの?
[彼女の選ぼうとする道を確かめるが如く問いを向ける。
奇特な者の話にははたりと瞬いて視線の先を追うのだけれど
アメジストの双眸とぶつかれば更に困惑するばかり]
[新月の月に喩えるユーリーに城主は思わずくすりと笑みを零した]
あなたには言葉で敵う気がしないわ。
言葉だけでなく意志においてもそうなのでしょうけど。
――…あなたはそう言うけれど、
私は、自分で自分を忘れてしまいそうになるの。
[長い一人きりの時間で本来の名さえ忘れてしまった。
時折で良いから名を呼んで欲しいと眷属に乞うほどに
誰かに呼ばれるのを何処かで待っていた]
だから、もう、あなたには忘れ去られてしまった、と。
[宴の前に挨拶を交わした他の客人たちも忘れている、と。
ユーリーの課した軛の意味するところは計り知れぬままある]
[此処にいる理由が変わっていない事をユーリーから聞けば
城主は小さくひとつ頷いて]
怠慢であるとは思いません。
宴らしからぬ宴になったのですからそれは仕方なきこと。
それに、礼拝堂での雄弁さには……
人の上に立つに相応しい、と、そう思いもしました。
[貴族であればこそかそれとも彼自身の資質か。
其処までは分からぬながらも何処かで通じるものを見出していた。
グレゴリーの話には言葉の区切りごとに相槌が打たれる。
悔やむように握られた拳にふと城主の手が揺れた。
城の住人に対してなら触れていたであろう手。
けれど、既に正体を晒しているというのに、触れる事に躊躇う]
[助けようと尽力した者の手で友が殺される。
上に立つ者として守ってきたはずの民から家族を奪われる。
ユーリーが心に負うものは彼の言うとおり同じに思えた]
――…苦しいね。
[宴の発端は城主自身であるから
宴の犠牲者を憐れむことも憚られ、
ただ重ねるようにポツと其れだけを紡いだ]
[守るべき「民」ではなくなった。
そう言いながらもベルナルトの事を案じるユーリーに
城主は僅かに艶めくくちびるを綻ばせた]
あなたには未だ守るべき者が居るじゃない。
少なくともベルナルトはあなたにとって守るべき民なのでしょう。
ニコライとロラン……
葬るであれば私も手伝いましょう。
[是の言葉をユーリーに向けて薄く笑む。
身体の事は余り気にしていないような気もするが
ユーリーの言葉を聞いてほおってはおけないとも思うがゆえに]
――…待っていたら戻ってきてくれるの?
[問いに問いで返してしまうのは理解しきれぬからか。
穏やかな狂気を孕むユーリーの双眸に
呑まれてしまいそうな気がして――。
揺れる心を隠すかのように胸元で両の手を重ねた]
[保護は要らぬだろう。アメジストの一瞥に考える。
確かに護られ、導かれる事は求めていない。
女もまた貴族の家に生まれ、大陸をいずれ覆い尽くそうと各地を舐める革命の焔を”安全”な都から見て来たが――ユーリーの指すそれは、女の生まれついての気質と言えた]
…。
[ユーリーの視線は城主を向いていたから、ハンカチが解かれて侵食の見え隠れする右腕を思う。
痛々しいだろうか。
動かせるまでにせずとも、外見だけを再生するなら…と、そこまで考えて苦笑すると、言葉を交わす二人から離れ、とろり、闇へ――]
――…死者の声なら聞こえているわ。
今のあなたを見てその彼が如何思うかは分からないけれど。
あなたに向けられた言葉を伝えておきましょうか。
[グレゴリーが吸血鬼に変じる切欠や灰にした者を思って
零された言葉ではあるが城主には与り知らぬ事]
『ユーリー殿、女性には気を付けた方が宜しいですな。』
[彼が紡いだ言葉をユーリーに向けてことと頸を傾げた]
― 城門 ―
[しっとりと薔薇の薫を含んで満ちる霧の中。
朱を帯びた空の色合いから、太陽が天空に顔をだしていることは知れた。眩しさが呼ぶ頭痛を堪えて眉間を揉む。
酒瓶を慎重に地面に置き、ひたりと冷たい扉肌に左手を触れた。
開くべき時を待って沈黙するぬばたまの黒い門]
あなたが、永遠とともにあるのなら永遠を。
あなたの滅びのときには滅びを望みます。
[自分の指から紋章の指輪を外して、床に置く。
吸血鬼の嫌う銀だから。
家名に依らず、ひとりの男として告げたいから。]
わたし──
ユーリが望むのはあなた自身です。
[――…待っていたら戻ってきてくれるの? と、
その眼差しは、数百年を生きた吸血鬼とも思われず、
これほどまでに切ない声は、シラブルは聞いたことがなかった。]
──必ず。
あなたがこれまでにどれほど辛い寂しい想いをしてきたとしても──
百の世紀にただひとり現れる男と認めさせてみせます。
[そのためにも、果たさねばならぬ義務はある。
埋葬を手伝うとの申し出には謝意を示した。
人を寄越すのか、異能を使うのか、そこは与り知らぬところではあったが。]
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