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リサ、今日、破術師の名乗りを求めたとして、二人出ると思う?
両方、初日の今日だけ、術をかけられずにすめば、あとは鈴持ちが破術者を焼き殺せば両者にとっては簡単にイヤな破術者を始末することができると思うわ。村に残る情報は初日に術が鈴持ち、御子にかからなければ、その両者ではないものの存在が一人できるだけ。でも、もしその者が鈴持ちの弟子だったら?
そう考えちゃうのよね。
何の話をしていたんだっけ。
あーもう、ごちゃごちゃしてきちゃった。
要はね、破術者を隠すプラスの意味はどれだけあるのかなというのを考えていて、出てくるのもありなのかな、ということなの。
最初あたしは一回でも多く調べることが出来て、かつ鈴持ちが御子を潜伏している破術者と間違えて攻撃することがあればいいなと思って破術者潜伏を押したのよ。
でも、明日偽破術者が鈴持ちを見つけたと嘘をついて出てくる可能性や、真の破術者が鈴持ちと間違えられそうになって凍結させられそうな時の回避とか、そういうことを考えたらさっさと名乗るのもありなのかなって気がしてきたの。
続きだ。
そのうち一人は身の潔白を立てれるので、実質破術によって一人の容疑者を減らすことと同義とも言えるな。
残り四人中二人が鈴持ち陣営。
鈴持ちにあたれば良し、弟子にあたってももう一度機会がある……か。
勿論、外れればその時点でアウトなわけだが。
ジャッキーこんにちは。
鈴持ちの弟子じゃなくて御子の弟子な。
……何故、御子の弟子なのに鈴持ちの味方なのだろう?
あちらにも事情があるということか?
[ウィリアムの前にサンドイッチと紅茶を置いた]
具は軽めのチーズと野菜にしたわ。
ミルクはここに。
砂糖壷は……あ、あった。
はい、どうぞ。
ぐ……。
すまない、私は野菜が食べられないのだ。
チーズだけにしてもらえないか?
そして紅茶はストレートで。
うむ、ありがとう。
[...は紅茶を一口]
やっほう、ジャクリーン忙しそうね。
破術者が一人しか出てこない可能性も一応考えたわ。
その場合の利点は鈴持ちを見つけたといってくれたら確実に信用できるのと、あたし達の疑う相手が一人減る、かしら?
欠点は鈴持ち相手には一度だけ、御子相手には二度の調査しか出来ないことよね。
それと、破術者が今日調べた先が鈴持ちでなくても弟子の可能性があるから、その人を味方として信用できないこと。
さらに続きだ。
ではそもそも御子が死ななかったらどうなるか、だな。
それで破術を任せきりの場合は誰が誰を調べたのかがわからない。
紅蓮の輩に殺されることを避けるためといっても私達とて誰かを凍結させねばならない。
その時になにも情報がない、そして、まぁ一応は可能性だしあまり皆を不安にさせるわけでもないが破術者が調べ済みの人や破術者本人を凍結させてしまうかもしれない。
ちょっとあれだな。
可能性の分岐が多すぎてちょっと纏まらない。
だからまぁ、逆の方からの考えとなるが出さない場合の情報量の少なさが懸念されるのだ。
出てきた時点で数に任せて押し切られるということもあるのではないか?
ふふ、結局あまり軽くなくなっちゃいましたね。お昼。
ウィリアムさんの、何故、御子の弟子なのに鈴持ちの味方なのだろう?って疑問面白いわ。
紅蓮の人たちの中で不協和音があるとか、連絡が上手くいってない御子の弟子との関係とかあるのかしら?
向こうの事情が何であれ、あたしたちにはどっちも敵であることにはかわらないのだけど。
そういえば昨夜誰かに聞かれたな。
破術者を出すメリットは何なのかと。
私はやはり情報量だと思う。
まぁ、誤情報もあるんだろうがそれもまた判断材料だろう?
いや、なんというか普通に疑問だったのでな。
なんだか考えにくくないか?
御子と御子の弟子もまた敵対関係って。
頭が本当にパンクしてしまうよ。
まぁ、どちらも私達にとって敵、その通りだな。
うん、昼食ありがとう。
私はまた部屋で考えてくるとするよ。
分岐点が多いのに同意するわ。
しかもいい結果にならないパターンが多すぎるの。
破術者が名乗らないで御子が消滅した場合、破術者と名乗る予定の無かった紅蓮側が名乗りでてくるかもしれないというのも一応あるわ。
有利と取るか不利と取るかは人次第なのかしら。
メリットを聞いたのはヘレンさんだったかしら。
あたしも、めでたしめでたしにならない。ではその先は……から考えて一回りして名乗るのもありかも、に戻ってきたのだけどね。
疑い先を初期の段階で絞るのも手かなって。
ウィリアムさんまたね。あたしも一休みするわ。
[食器を片付けると*二階に上がった*]
……ふむ、破術者をどうするかでまだ結論が出てないと言う事みたいね。
仮に鈴持ちを見つけるまで破術者が名乗り出ないことになった場合の懸念として、ウィリアムが、凍結処置の時に誤って破術者か、破術者が調べて鈴もちではない、とわかった人に処置が行ってしまうんじゃないかって心配してるのか(>>79)。その場合は、破術者が名乗り出て、「誰それは鈴もちじゃない」と言ってもらうしかないのじゃないかしら。それが仮に偽者だったら……本物はどうするべきなのかしら。
なんか悩ましいわねえ。
[ぼやきつつ、自転車のタイヤほどもあるかと思われる皿に満載の各種料理を、片っ端から食べ続けている。]
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