524 凍れる水車
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―――――ドサリ。
[静かな暖炉の火が爆ぜる音に、大きな落下音が重なる。
寝ぼけた青年が、ソファから転げ落ちた音だ]
痛たた…。
[首を押さえながら半身を起こす]
へへ。寝相の悪さだけは、しっかり父さん譲りだよ。
[ドラガノフと目が合えば、苦笑を浮かべつつ軽口を。でも、あながち間違ってもいないかもしれない]
( 93 ) 2010/08/19(木) 21:28:00
[ちょうどイヴァンが転げ落ちた時間に食堂に戻ってきたようで、思わず足が止まる]
え、なぁに?
[その後に続く言葉に、イヴァンと知る]
・・・そんなに寝相悪いんですか。
[特に悪気はないつもり]
この宿、4階層なんですね。
おもったよりずっと広いわ。
[誰にともなくつぶやく、他の人々には周知だったのかもしれないけれど]
( 94 ) 2010/08/19(木) 21:38:58
[階段を下りてきたフィグネリアの姿に、やはりぱちぱちと瞬きして]
フィグネリアも、ですか。
[も、呼ばれた、とも。
も、朝寝坊さんなのか、とも。とれる呟きを漏らして]
みんなにおんなじ用件っていうのも、なんだろうなあ。
[疑問というよりは、不安の響きで言って。
紅茶と共に運ばれていた蜂蜜を一匙すくって、口に運ぶ]
( 95 ) 2010/08/19(木) 21:39:48
[姿を現したフィグネリアと共に。
ふわりと、なにかを嗅いだ気がした。
ぐるりと臓腑をかき回すような。
くらりと目を回すような。
口に含んだ蜂蜜の香りで、なにかはすぐに消えたけれど]
( *7 ) 2010/08/19(木) 21:44:36
― 宿・食堂 ―
[紙の束を抱えて、部屋から1Fへと降りてくる]
ん?
[落下音を耳にし、起き上がるイヴァン(>>93)を見れば、一拍間を置いてから]
別に何かあったわけではないみたいだな。
( 96 ) 2010/08/19(木) 21:45:29
…あっ、サーシャさん。
ごめんなさい。驚かせちゃった?
[止まった足音>>94の方へ顔を向けて、申し訳なさそうに声を零す]
僕なんてまだまださ。
精々、週に3回ベッドから転がり落ちるくらいだよ。
[無邪気に笑って見せる。十分酷い寝相であった]
4階……?
そっか。確か地下があるんだっけ。
お酒が沢山置いてあったね。
[まだ幼かったころ、「探検」と称して酒蔵へ忍び込んだことがある。
その時のメンバーには、彼女の妹もいたかもしれない。
けれど、見つけることが出来たのは其処まで。地下牢の存在は知らない]
( 97 ) 2010/08/19(木) 21:52:02
[居眠りしたらしいイヴァンがソファから落ちて。
サーシャが遠慮無く言うのと。
ロランがいつもの調子で言うのとを聞いて。
思わず吹き出して笑った。
みんな結構酷い、とは言わなかったけれど]
サーシャお帰りなさい。
3階から見える景色もけっこう良いですよ。
[彼女がどれほど見えるのか、詳しくは知らなかったから、つい、そんなことを言っていた]
( 98 ) 2010/08/19(木) 21:54:02
村おこしの為の会議、とか!
[不安げなナタリーの声>>95を打ち消すように、敢えて明るい調子で言ってみる。
たぶん違うだろうな、と思いつつ]
この村も、随分と人が少なくなったからね…。
[僅かに視線を伏せて、ぽつりと付け足した。誰へ向けた言葉か]
( 99 ) 2010/08/19(木) 21:58:10
おおむね、いつも通りだよ。
[此方を冷静に見つめるロラン>>96と目が合って、困ったように肩を竦めた。いそいそとソファへ座り直す]
ロランさん、此処に来ても仕事?大変だね。
[彼の抱えている紙の束に目を止めて、感心したように呟いた]
( 100 ) 2010/08/19(木) 22:02:04
[思った以上のイヴァンの寝相の悪さ>>97に冗談かと疑ってみたが、まあいいかと流しておいた]
そう、妹から地下があるとは聞いていたんだけれど、話に聞くばかりじゃよくわからないですしね。
[そう、妹の話は大概誇張されていたから、話半分に聞くのが癖のようなもの]
3階まであがるのはちょっと骨が折れそうだったので、2階に部屋をもらったのですけれど、ナタリーさんはそれじゃ3階に?
[なんだか新鮮な反応で>>98、どこか嬉しい。]
( 101 ) 2010/08/19(木) 22:03:37
少し、出る。
すぐに戻ってくるが。
[特定の誰かに言ったわけでもなく、ただそれだけを口にして宿の入り口に向かう]
ああ、これを置いてくるだけだ。
[扉を開けて一旦、閉めると
その場で入り口の外で村の誰かを呼び止める]
すまないが、これを家に届けてくれるか?
ああ、ん? なに? ……それで?
……そうか。なら頼む。
[相手から何かを伝えられた後、短い会話を交わして紙の束をその誰かに渡す。
これで本当にすることがなくなったな。
[すぐに扉を再び開けてそのまま宿の中に戻ってきた。
宿の扉脇にひっそりと置かれていた小さな雪だるま(>>80)には、気づくことなく扉を閉めて]
( 102 ) 2010/08/19(木) 22:04:14
[ロランに気がついたなら、昨日の礼をのべて体調がいいことをアピールしただろうけれど、イヴァンの言葉に>>96>>100むっと顔をしかめる]
兄様、また仕事ですか?
兄様こそ少し休んだほうがいいのに。
( 103 ) 2010/08/19(木) 22:06:48
今のところ、他にやることがないだけだ。
[イヴァンの言葉(>>100)やサーシャの言葉(>>103)に答えた]
一区切りはこれでつけたし、
暫くはもう何もないだろう。
……気遣ってくれてすまないな。
[淡々としながらも、最後はサーシャに顔を向けて云った]
( 104 ) 2010/08/19(木) 22:10:57
[ドラガノフがイライダに聞いたのはいつだったか。
伝承などには彼女が詳しいのは知っている。
なんとなく、なんで湖に水車が建っているだろうなんて、思ったりもしたけれど]
村おこし、ですか。なるほど。
[自分の呟きに、明るい声を返すイヴァン(>>99)
ぽむりと手を打ち合わせて頷いた]
ロランもいるし、あり得るかも。
住んでて楽しい村になれば出……、いいですもんね。
[あり得ないだろうとは思いながら。
出て行く者も減るだろう、さすがにその言葉は飲み込んだ]
( 105 ) 2010/08/19(木) 22:16:28
[紙の束の中には引継ぎの書類も混ざっていた。
父が自分を切り捨てる必要が生じた際、
戻ってくるかもしれない次兄に円満な村の役職の移行できるように]
(あの人は抜け目がない。役場の動きとは別に、噂を独自で調べているようだ)
[自分は何も知らされていないが、伝達を頼んだ村人がある一軒家について変な事を云っていた]
(姉さんに聞いてみるべきかも知れないが、もし不測の事態が起こったとしてそれで姉さんがここを出たいと騒がれても困る、か)
[自分の中だけに収めておく事にする。この判断が彼にとって村にとって正しかったかどうかは、今は定かではない]
( *8 ) 2010/08/19(木) 22:17:43
[動いているものは認識がしやすい、ロランの顔がこちらに向いたのは分かっただろう>>104]
ほんとに?
それじゃあ、今度の呼び出しはちょっとした休暇ですね。
[数日前に手紙をもらって以来、不安は胸の片隅に居座り続けているけれど――]
村おこしは確かに必要かもしれません。
[イヴァンの言葉に>>99冗談めかしてうなずく]
( 106 ) 2010/08/19(木) 22:19:22
[サーシャの問い>>90には]
そうね、もう7年ほどになるかしら。
……尤も、4・5年ほど前に一度、休業していますけど……ね。
アレクサンドラさんはご存知ないのね、あたし達のこと――
[丁度、フィグネリアが村を出たのと同じ頃。
女もまた、愛する男と村を出て――
そんな遠い日の想い出を、聞かれれば、かいつまんで話したかもしれない。]
( 107 ) 2010/08/19(木) 22:24:06
村おこしか。
観光になりそうなものはどうなのだろうな。
[余暇ということもあって、雑談に参加する]
そうだな。
凍れる湖なんかは…
研究所が出来るぐらいだ。何か珍しいのかもしれないな。
[イライダがいれば彼女の方へ視線を向けたかもしれず]
( 108 ) 2010/08/19(木) 22:26:02
あ、まだ部屋借りてないんですけど。
いつも立てこもるときは3階の奥の部屋ですね。
きっと遊びに来てください。
[サーシャの問い(>>101)に、まるで旅行に来た子の様にはしゃいで笑って。
ロランを気遣うサーシャと、二人のやりとりは目に入ったけれど]
お休みかあ。
シュテファンさんちゃんとやってくれてるかなあ。
[店主兼伯父を思いやって、ため息をついた]
( 109 ) 2010/08/19(木) 22:27:41
あの子、いつもサーシャさんの話ばかりしていたよ。
宿の地下に「冒険」に行った時も、姉様に帰って楽しい話をたくさん聞かせるんだ、って。
[思い出し笑いをくすくすと零す。遠い昔のことだけど、変わり映えのしないこの村を流れる時間は緩やかで、過去の出来事は遠くて近い]
……………。
[次いで、淡々としたロランと彼の身を案じるサーシャのやり取りを見れば、小さく瞬いた。
ロランが彼女の見舞いへ行っていたことは知らなかったが、仲良さげな様子に目を細める]
( 110 ) 2010/08/19(木) 22:32:44
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