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[熱された鉄板の上、豚のバラ肉がじゅうじゅうと脂を吐き出しながら色を変えていく。
その上にボウルからキャベツの混ざったタネが被せられれば、適当に流しているようにも見えるのにその形は不思議なくらい正円に近い職人芸。
折り合いを見てヘラが入りその正円がひっくり返れば、ほどなくその上からたっぷりとソースがはけで塗りつけられていき、周囲が香ばしいソースの焼ける風味で満たされていく。
最後、マヨネーズの細線がソースの茶色の上、白線を無数に刻み、さらに大量の青のりと鰹節。
ゆらゆらと鰹節が泳ぐ様の中で正円は均等に四つに割られ、紙皿の中へ]
どうもお祭りに来ると粉モノ食べたくなるよね。
あ、先に食べていいよ?
[皿を支えつつ、貰った割りばし差し出して。もちろん僕も食べるけど、あとで何口か貰えればいいからね。
本当はもっといろいろ食べ歩きもしたいんだけど、食の細さばかりはどうしようもないのでその辺は風音次第*]
こう下の歯で削ぎ落としてとか、横一列とってから、ぐるんと回しながらキレイに食えとかさー、そうじゃねえよな
全部取れたのがいいならカンヅメ食えってんだ
……変な会話してるなー俺たち
[ ずっと相手を知ろうとして、知ったひとつひとつを特別視して――意識を願掛けで放出して。
今は、相手と同じでありたいという欲求が強くなった。
勝負事で熱くなって笑いたいのも、こうして狭い話題で共通の認識だと嬉しがったりも――それが、共にありたい願いから来てしかも繋がっているかとなるとか細いものかもしれないが。
とにかく、馬鹿らしい会話で盛り上がればより美味しい。 ]
よーし、じゃあ輪投げ行くか!
次の賞品は冷やしキュウリな!
[ 焼きそば→焼きトウモロコシ→冷やしキュウリと、勝負で賭けるものの単価が下がっているのが面白いなと感じた。
きっと、ふたりでの盛り上がり方を覚えたからだろうか。
財布にも優しくて嬉しい? 勝てばタダだっての。* ]
[桃君のくれる言葉に、ニコって笑うよ。]
違うの。そんな意味じゃ無くて……
ゲーセンはね。特別だっただけ。
初めてのデートだったから。
記念になるものが欲しかったの。
へへ。記念とか、男の子は思わないかな?
ごめんね。
[重かったかな?って苦笑い。
別に気を遣ったつもりは一切無かったんだけど。
誤解されちゃったかな?]
海にもいかない?
カラオケも行きたい。
あとね、遊園地とか。植物園も行きたい。
私も。桃君といっぱい一緒に居たいよ?
[LINEで言った場所。それ以外の場所。
全部全部、一緒に行こう?*]
ああ、いや、そっか。
ごめん、なんかへんなこといっちゃった。
[苦笑い。女の子の気持ちとかよくわかってないのがまるわかりだよね。
あーもーもっとちゃんとできたらいいのに。]
特別で、記念かあ。
うーん。確かにあんまり思わないけど……
――愛里ちゃんとの、だけ。ほしいな。うん。
[ものにこだわるつもりはないけど、きっと見るだけで楽しくなれるだろうから。]
それ。歯に挟まるからとかそういったのじゃないんだ。
かぶりつけるからこそ、美味しいんだよなぁ。
効率とかじゃなく、自分の思うまま食いたい。
それができるからやめられないんだこれが。
……いいんじゃないか?ボクららしくて。
[お洒落な会話をしたいならすまないが
ボクは今の会話が楽しいと思う今日この頃
1つ1つ君を知ることが面白く
そして共通点を見つけて胸の内で、嬉しがる
共にありたい願いはきっと
2人とも持っているのだろう
たわいない会話が、楽しいのだ
馬鹿らしいのでいいじゃないか。ボクらは高校生
お財布と相談しながらも、夏の空気をほおばる様に、
かみしめる焼きもろこしの味は、格別だ]
よし、行くか。
5回投げてより景品を手に入れた方の勝ちな!
冷やし胡瓜って、味噌漬けて食べたら
凄く美味しいらしいが、本当かな。
[などと言いつつ、腕まくり
食べ歩きに最適なサイズに進化していっている勝負の景品
単価も下がって財布に優しい。きっと君の考える通り
2人での楽しみ方を覚えたからなのではないだろうか
――ふふん、負けんぞ一鷹氏
1勝1敗、次で勝ち越しを狙うとしよう]
うわー、いっぱいだなあ。お手柔らかに。
たまには屋内系もお願いします。
ありがとう。そういってくれるの、本当にうれしい。
[そんなに大丈夫かな、僕生粋のインドアもやしっ子だけど。
けど、愛里ちゃんとなら全部一緒に、行きたいなあ*]
― ということで輪投げ屋にきた ー
[君と手を繋いで輪投げ屋に向かえば、丁度人がはけて開いていた
どうやら有名な歌手のライブと重なったらしい]
おじさん、1回ね。
[お金を払って渡される輪、5つを手に取れば、
中々に大物揃いである其れにじっと狙いを定め
(※表が出たら成功である)]
まずは、*06胡麻斑海豹*のぬいぐるみ狙いといこうかね。
一投を小手調べ +表+]
ふっ、1発で手に入れたぞ。
[どやっ!とぬいぐるみを抱えつつ
次はどれかなーと考えながら君を見る
次は君のお手前拝見しようか、一鷹氏*]
― 輪投げ ―
言っとくが、きっとこれ俺向きだぜ
[ 輪投げは下方向に向かって投射するものである。
ゆえに、背が低いぶん腕を振る発射位置も低く、より目標に近いということである。
5つぶんの輪を人差し指でくるくる回して…… ]
それっ!
[ 狙ったもの? まずは勝負なので入りそうなところから。 +裏+ ]
本当?嬉しい。
あ、あのね。わがままも言って良い?
クレーンゲームあったでしょう?
ぬいぐるみも欲しい。
小さいのでいいから。
桃君クレーンゲーム出来る?
[とってほしいなぁっておねだり。
図々しすぎたかな。
NG出たらおとなしく諦めます。]
屋内系のデートってどんなのかなぁ?
映画とか?
桃君映画見る?
それも楽しそうだね。
……楽しみだな。
[桃君に微笑んで。]
桃君。ソースついてる。
[ふと口元のソースに気付いて。
ハンカチを取り出すと、そっと口元を拭った。
拭ってから、距離の近さに気付いて。
ふわっと頬を淡く染めた。*]
そこまで得意なほうじゃないけどがんばりまーす。
[そんなにやったことはないっていうかやるときは大物狙いだから。
まあでもゲームだからね!やってやれないことはない気合と集中力があればなんでもできる。
っていうか。
愛里ちゃんに頼まれたらなんでもできる、気がする。]
かわいいのあればいいんだけどなあ。
どんなだろう。映画とか、うーん。
いっそもう愛里ちゃんと一緒ならどこでもいいんだけどさ。
[笑顔でいてくれればなおうれしいなあ。
と、すっと近づいてきて、口元を拭われて。
ふっと、愛里ちゃんの香りが漂って。]
そういえば言ってなかった。
今日の愛里ちゃんも、すごくかわいい。
[誰のために着たのかなんて、気にもなったけどいいんだ。今見てるのは僕だし。*]
あ、あれだな
ちょっと余裕出しすぎたぜ……!
[ 1本目を外し、リードをつけられた。
平然を装うコメントに明らかに焦りの色が出ているがさておき ]
よし、本気出すか!
トリプル・え〜と、ナントカ!
[ 何かカッコつけて3本まとめて投げた。
技名が出ないあたり明らかに即興である。
意外とこういうのが入ったりもするのだが――。 +裏+ +裏+ +表+ * ]
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