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オン・アミリト・ドハンバ・ウン・ハッタ・ソワカ・・・
[馬頭観音印を結び、そう呟いてから懐に手を伸ばす。
焙烙火矢も、無限にある訳ではないから残数には気を付けないと。]
・・・よっし!ミナワ、いっきまーす!
[しっかりと焙烙玉を握りしめ、私は建物から飛び降りた。群がる屍は、時にはもう片方の手に持った忍刀で斬り刻み、時には跳躍して逃げ・・・距離を稼いだり。
ある程度刃物のおじさんに接近したと思われる頃、私は焙烙火矢に点火しておじさんに被害が出ないギリギリの距離に投げ込んだ。
着弾して焙烙が割れる音と同時に火のついた火薬が爆発を起こす。これで少なくとも、第三者の介入があった事くらいは気づいてくれるはず。]**
今、私は通称【洋館】と呼ばれる場所へと、
私の世界の転送装置を送って人々を送り込んでいるわ。
都市テイアの地下に備えられた、
【地下施設】へね。
貴方が今居るであろう地下通路も、
その地下施設へ繋がる道の一つではあるわ。
地場の関係か、ワームホールがこの都市テイアに設定されている影響か、【洋館】へは送り込めるけれども、なかなか狙った場所には送り込めないのが難点なのだけど……。
私がどうしてこんな事をしているか理解る?
[問いてみせてと言う様に華やかに微笑む声を送る。]
何にせよ、その【地下施設】で、
生命についての研究は行われていた。
つまり、この災禍を解決する方法があると考えても構わないでしょうね。
[或いは女の甘言であるやもしれない。]
貴方が私に雇われてくれるなら、
人々を【洋館…地下施設】へ送り込む為に、
私に助力をして貰いたいのよ。
返事は直ぐでなくても良いわ。
色よい返事を期待しているけれども……ね。
[涼やかな声は、そこで一旦途切れる。**]
ですよね〜。
ここで恩を売っておきましょ。
[加勢してくれたらありがたい、と言う言葉に同意して、なにやら激戦区っぽいほうへと近寄っていく]
あの、真ん中でふんぬらばってる人に加勢すりゃいいんで、きゃうっ。
[近くで、先ほどのと比べれば可愛い爆発が起こって立ち止まる]
もう、なんですか〜?今度は魔術?違う?
あ、多分これじゃゾンビ殺せないんで、私は車の方見てきますね〜。誰か中にいたら大変ですし〜。
[手裏剣を見せて。体を透けさせ、車の方へと走っていった。]
── 都市テイア ──
[右手を耳飾りに宛てていたが離した。
遠くを眺める。
都市の全景は、美しく整えられていた頃とは違い、淀んでいた。
視線を近くへ向ける。
そこには、シルビア達とは別のシェルターからの一派が周囲を警戒しながら歩いていた。]
貴方達、少し良いかしら?
話があるの──
[妖艶に微笑み、近づいた。**]
よく考えたらあのおじさんに聞いたほうが早い…ですね〜。
[思いつくやいなや、ふわりと浮遊して、懸命にゾンビと戦っているヴァルターの方へと向かっていった]
……。
[ ジャスミンの言葉を黙って聞いていた。
言っている事は分かるが、決断するには情報が足りない。
弾薬を使わずに済むのは確かに有益な取引ではある。が、この世界の武器がどれ程の効力を持つか、シェルターで武器を多眼兵装で観察はしてみたものの、実際の威力は使用しなければ不明な点が多いだろう。
そして恐らく標的を光点で補足し、発射するにも幾らかのタイムラグが出る筈だ。(MPライフルは考えるより早く撃てる)]
ナビ達を裏切れというのか?
[ 問いかける。]
場合によっては裏切って貰うかもしれないわ。
でも……、そうね、貴方が協力出来る範囲でも構わないかもしれない。
[何処か歯切れ悪く返事する。]
――むっ!?
[炸裂音。ゾンビが吹き飛ぶ様子に、目を見張る。
火薬。目にする機会は少ないが、戦場で用いられないものでもない。
木炭と硝石はどうにでもなる。あとは硫黄さえあれば、黒色火薬は調合できる。
そして、その硫黄は、枯れた大地にも幾らか残る火山で、採取することが叶う]
……感謝する!
[介入者の姿を探す代わり、眼前の屍を両断することで応じた]
―中央区/B l a c k S u nの爪痕―
[大量に居るゾンビを最低限蹴散らし、一匹の怪物へ向かって走りながらの足に向かって発砲した。しかし、それは強靭な皮膚に弾かれ、敵対するこちらの存在を教えるだけのものとなる。]
あら?凄く硬いみたいだなぁ。残念、せっかく良い戦い方を思いついたから練習台にできると思ったのに。銃が効かないんじゃあ無理だね。
[そのまま近づいていき、相手の間合に入った。
その大きな腕が横に大きくなぎ払われ、姿勢を低くして前進することで避ける。]
一匹目っと!
[勢い良く跳びあがり、顎目掛けて拳を振り上げた。
当たったと同時にバキッと骨の折れる音が聞こえ、続くように怪物の首辺りからブチブチと引き裂かれる音がする。
そしてその強い衝撃によって仰向けに倒れた。]
やっぱり硬いなぁ。首を吹っ飛ばすつもりでやったのに……。
[怪物の首はかろうじてまだ繋がっていた。しかし、もう動くことは無く、次の相手はと顔を上げる。そこには彼女を囲むように3体の怪物が居た。]
……、ちょっと辛いかなぁ。
俺は兵士だ。
確かに、その提案は魅力的だ。
[ だけど、と彼は考える。
ナビを裏切ってしまえば、彼に残るのは「兵士」という外側だけであるかもしれない。]
俺は……、
[ 帰れるなら、この提案を呑むのも有りだろう。
ジャスミンが騙そうとしていないならばの話だが。]
[斬り続ける手が、はたと止まった。
信じられない光景を目にしたからだった。
眉目整った少女がひとり、戦場の真ん中で――]
……浮いておる!?
[とすれば先のは、見間違えではなかったのか]
[ 手から零れ落ちてもおかしくない人間性は。
微かに痛みを訴える。]
協力出来る範囲であるならば、
考える。
今の返答としては、そんな所だ。
[ 曖昧に返事を保留する。*]
あ、すいませ〜ん。
あのですね〜。
そこの車を運転してたのっておじさんですか〜?
誰か中にいたらあんま戦えない私が助けてこようと思うんですけど〜。
[ついでに後で助けていただけたら嬉しいんですけど〜。と、心の中で呟いて]
─ 地下通路 ─
[ 巨体の化け物を観察する。
俊敏な行動は攻撃と一体となっており、爪で対象を薙ぎ払うまでは非常に素早い。だが、爪を振るった直後に一時硬直するという隙が出来る様だ。
瓦礫の崩れた頭上、光差し込んで来る地上の方でも何事か争いの音が聞こえ、この化け物が地上にも居るのだろうと推測する。
生存者に、数体が爪で波状攻撃を仕掛ける様は、何処か知能的である。数体の隙を補う形の攻撃方法だ。反面、生存者はそれを回避する為に転移を繰り返し、距離が空き余裕が出てから瓦礫浮遊による攻撃を行っていたろうか。]
ピク…(耳を微かに動かしてゆっくり顔を外に向ける)
[そこに人間の少女が二人、すぐに後退りするが後ろに壁があって逃げられない]
うー…
[壁を背にして懸命に唸る]
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