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[急上昇して、高い、高い木々をようやく飛び越し、森全体を眺めることができるかどうか…といったところで、ものすごい、衝撃を受けた。何かに衝突したかのような衝撃]
ぎゃう!
[そのまま、真っ逆さまに二人は落ちていく。
そして、元小屋だった宮殿に向かって落下。ステンドグラスをぶち破って、部屋の中心に流れ落ちた]
あたー。
[しばらく衝撃で動けなかったが、ガラスの破片等の山の中から姿を現す]
お主、大丈夫か?ま、生きてはおるじゃろうな。
[メリーズに声をかけてみる]
迷子なう。
とでも言わねば気が休まらん。
どこだよここは。
[歩き疲れて、ふと持つランプを掲げた先には
1:小屋
2:湖
3:洞窟
4:さっきの行き止まり
56:森の中
4(6)
]
[浮遊感、高揚、すべてがないまぜになる。ふと、地平線と思わしき場所に目をやるが、うっそうとした黒い森があるだけなのに気付いた。確かに上がってきた感触はあるのに、なぜ視界が変わらないのか]
暗いから、目が錯覚にとらわれやすいのかな…。
[赤の広がる光景を見つめていると、
どうしても悲しくなってしまうのです。
わたくしは溢れるものを止められず、
やはりその場に留まったまま、しばし泣いておりました。
嗚咽と風の音――森の囁き声だけが、
静寂の空間に響いて……その刹那、どこかで、何かが砕けるような音が聞こえた気がしたのです]
さよか。生きているなら…よかったのか、悪かったのか…。
しかし、予想通りすぎて笑ってしまうぞよ。
[メリーズに手を差し伸べて立ち上がらせる]
なんとしても、ここからは出られないというわけだわさ。
どうあがてもダメなんじゃろな。
箒、ちょっと、ここ片付けておくんだわさ。
[そう言うと、箒が勝手に瓦礫を片付け始める]
さて、どうするかねぇ…?
俺の花が原因…?
ははは、そんな素晴らしい事があるんだろうかなぁ?
ん?女の声なんかしたか?どこだ?
[しばし耳をすませた後、ジーマに花束を持って落ちてきた事、それを探している事を話しながら、空中から小さな小指の先ほどの花差し付きのピンを取り出し、紫に光るリナリアの花を生けるとジーマに差し出した]
あんたにやるよ。あの光景が見れたのもあんたが魚の事を教えてくれたおかげだからな。記念だ。
たまに水を替えてやれば暫く持つ。胸にでも挿しとけよ。
…また迷子になっても光で目印になるしな。
[ジーマが受け取れば一つ頷きコーヒーを口に運ぶ。そして]
そうそう、一つ思い出したんだが、俺の名前は【マーブル】だったみたいだ。
[軽く微笑むとしばらく休んでいるだろう**]
[箒が勝手に掃除をするのを見てびっくり]
便利ねー。
ルンバ以上の性能よね。
…って、そっちはどーでもよく、空からここの脱出は不可、か…。
上がダメなら下ってわけにもいかないしね…
ルンバ?なんじゃ、それは?
それはいいとして、まあ、上下左右全部ダメじゃろな。
[そう言って、箒が片付けていったテーブルについて、またフルーツ盛りに手を出す]
あとは、どこまで足掻くか。もしくは賑やかすか…ってとこじゃろうなぁ…。
[今度はぶどうに手を出す。やたらとのんびりした言い方で言う]
なにをのんきな…。
まぁ、いいや。
出払った人たちも帰ってくるだろうし、後で森の様子聞いてみてから、かな。
[自分もフルーツに手をのばす]
[掲げた先にあるのは、先ほどの行き止まり。
単にぐるぐる回っていただけなのかと、徒労感に襲われて、その場に座り込んでしまう]
うーん、どうしたものか。
自分の方向音痴が情けないやら、それとも番人の罠なのか。
[どうみても言いがかりなことを呟いていたら、麦わらの少女が枝に括りつけた金糸雀色のリボンが1本だけ残っていたのを、見つけた。
ふらりと揺れたそれは、勝手に解けて、くるりと丸まると、金糸雀になった。
金糸雀は、ピーと小さく啼くと、飛んで行ってしまった]
お、おい待て。
[一瞬呆然と見ていたが、淡く光る金糸雀が目印のように何処かに向かって飛んでいくので、慌ててそのあとを付いて行った。
導かれ、表なら小屋、裏なら湖に辿りつくだろう。**
+表+
]
[それは遠く、幻だったのでしょうか。
わたくしは花の中、森の空を見上げます。
深く暗い、その色を見つめていると、
震える心が吸い込まれてしまいそうでした。**]
〔たどり着いた先は湖の前〕 うわぁ 湖もあるのか、ここ。
〔しばらくその美しさに見とれていたが〕
アレ、だれか寝てる? 〔眠っているジェリコを見つけた。〕
もしもーし? パジャマに枕って…… すごい寝相だねぇ
〔感心しながらジェリコを揺り起こしながら、他にも誰か居るだろうかと辺りを伺った。〕
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