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[チュィィィン……。
底面に設置された掃除機を起動。
ドリルビット=サンの残骸を片づける。
モーター・チャハコビに搭載された掃除・洗濯機操作・染み抜き機能は、爆発四散、ケジメ、失禁等による部屋の汚れがチャメシ・インシデントであるニンジャにとって、実際便利である。]
ドーモ。
【私にはニンジャ機能は搭載されておりマセン。
ニンジャの識別は、仕様対象外につき、期待されても実際困ル。】
(あらすじ:ジンロ・クラン討伐指令を受けたカトンニンジャ・ファイアボール。その前にかつて任務で(ほぼ一方的に)顔を知り実力を認めた切削ニンジャ・ドリルビットが現れる。だが男はダミーニンジャ・アンフィトリテの命を狙うジンロ・クランであったのだ!反撃に遭ったドリルビットの爆発四散に唖然とするファイアボール。ジンロ・クランの勢力を侮っていたことを内心に認めざるをえない。
そして未だジンロ・クランニンジャはまだ残っているのだ…。新たに現れたアニサキス、オト・リイトにアイサツをし、鼻を鳴らす。(アニサキスの体表を覆う水分には顔をしかめたがオハシヤッコの艶かしい姿は役得であった。)ともあれ、人数が揃ったことは僥倖である。
そして、キョジツテンカンホー・ジツがその場を覆う…)
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ヘヘッ、ようやく始まりやがったな!
[おもむろに右手を懐に入れると左手で体の前に火球を生成!超自然の力で発生した火球は揺らめく以外は静止している。ファイアボールは懐から無造作に札を一掴み火球に投げ込む。ケシズミと化す中一枚だけが無事に地面へ落ちる。残った札は「柳の下のニンジャ」!知恵者、熟考、スモトリなどを表すカードだが、ここはジツ使いを表しているのだろう]
【俺の花札タロット占いが役に立つかねェ!?】
俺の占いは形式ばったツマランものじゃあねエし、占う事象は限られる。だがこういう任務にゃ役に立つぜェ。花札は何セットかいるがな!
ああ、ソウル検知の方は特にできるわけじゃない。そんなに色々できたらお前らの出番がなくなっちまうな?俺は実際奥ゆかしい。
そっちはほかに得意なやつがいるンだろ?
で、だ。占う奴ってのは俺の好きにしていいんだろ?エッ?
ドーモ、改めましてリングイネです。
って、アイエエッ!人数増えてねぇか?増えてるよな。
俺数間違えてないよな?うん、合ってる合ってる。
ところでだ。
【俺のジツはニンジャの識別には使えない】
つまり、占いジツとか霊能ジツとかじゃないって事だ。わかるな?わかれ。
>>11 ファイアボール=サン
とりあえず好きにしていいとは思うが、占ってもらいたい所の希望は出すぜ。
その方がいいだろ?
……これがキョジツテンカンホーか。実際スゴイジツだぜ。
どうなってるのかさっぱりだ。だが俺は俺の任務をやるだけさ。
ジンロクラン殺す。裏切り者も。
イヤーッ!
アイエエ!アツイ!アツイよお!
ファイアボール=サン!私の近くで火をつけないでね!わかるでしょ?見た目でわかれ!もしかしてあなた、
ジンロ・ニンジャですか?早速攻撃開始ですか?クレイジー!
[アニサキスは尾ビレでビチビチと音をたてながら、ファイアボールに罵声と飛沫を浴びせた。]
フー……ちょっと興奮しました。でもどこから狙われているかわかりませんからね。実際コワイです。
アー、ジツの話でしたね。といっても、
【私はジツはからっきしです。】
ウラナイもイタコも出来ないのでね。
>>11
一応希望は出しますけど、後はファイアボール=サンが決めていいですね。
— カスミガセキ・ジグラット —
[ネオサイタマに存在するエンペラー不在の権力の象徴。現在の最上階は700階。尤も、忌み嫌われる4と9の数字が含まれる部屋や階は存在しない。
ザ・パイソンは、その先端に強風を物ともせず直立不動で立つ。緩い曲線を描いたフルメンポの奥の表情は窺い知れない。バササッ!巨大マフラーめいて首元に巻き、背中へとマントのように垂らした黒布が、強風で巨鳥の翼めいて広がり、影を落とした。それは、ジグラットへ不吉めいた啓示を与えているとも、吉兆を告げるヤタガラスめいていたとも見えただろう。或いは、ジンロクランニンジャへも……。]
[古事記に書かれているようにクマノ・テンプルからキョートへと時のエンペラーを先導したのは大きなカラスである。
どうか読者の皆さんは心して聞いて欲しい。この時、エンペラーを先導したのは………実はニンジャだったのだ!
更に驚くべき真実がこの話には隠されているが、読者の皆さんの正気を奪う事はザ・パイソンの作者が望む所ではない。読者の皆さんには、真実が公開されるであろう次の機会をお待ち頂きたい。]
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[聞き取り不能な言葉が風に乗る。ザ・パイソンは、ジグラットの頂上から身を躍らせた。落下!何時しか黒布が、翼めいて体を両側から包み込む。ジグラットの壁面を蹴り、勢いと角度をつけるとニンジャ達が集まる場所へと飛び込んだ。キョジツテンカホ—・ジツの真ん中だ!]
[ザ・パイソンは、やおら自らの胸に手刀を突き込むと、体から赤い玉めいて輝く胎児状の光を取り出す。コワイ!
おおゴウランガ!何という事か!それこそはニンジャソウル!自らのソウルを取り出してみせたのだ!こんな事が……ブッダ…ブッダよ…!科学などニンジャの前では稚気に等しいというのですか!?]
【私は相手のニンジャソウルを読むことが出来る】
[これは超常的ニンジャ能力であり、固有ユニーク・ジツではない。だが、ユメミル・ジツめいて対象のニンジャソウル鑑定(占い)が可能なのだ!]
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