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>>97
そう……ですか。
[瞳を伏せ、残念そうにする]
確かにあの子は、誰かが守る必要があるでしょうね。けれどもきっと、何か起こるとすれば……あの子よりは先に、私が狙われることになるでしょうね。
[狼の声を聞き、伏せた目を開く。不思議と、その目は紅く染まっているように見えた]
何故なら、人狼は既にこの列車に乗り込んでるみたいですからね。
怖いけど、綺麗で大好き。
助けてくれたんだ。座長からも、あいつらからも!!
[それは幼い頃売られたサーカスの座長だったり、その後移り住んだ村で青年を苛めた同級生だったりするのだけれど、説明を欠いた言葉はそこまでを伝えない。]
うん、滅んだよ。みんないなくなった。それで、俺に祝福をくれたんだ。
[胸元の傷を愛おしそうに撫でる。くすくすと笑いながら。]
天敵である私を、放っておいてはくれないでしょうし……北に着き、準備を整えてから迎え撃つ。そういう予定だったのですけれどね……。
[複雑そうな表情で、エーテルの方を見据えて]
……。それとも既に、厄介過ぎるほど厄介な状況なのかしらね?
>>113
怖いけど、好き?
助けて、くれた?
人狼がか?
[サーシャの言葉にはやはり不審な顔をするが…。]
滅んだ…?
ああ、お前のいたところ、滅んだのか…。
それが、祝福?
[胸を撫でるサーシャの仕草にやはり怪訝な顔をしつつも、笑う姿を見ている。]
窓からポイポイっとか?
……へいへい。ま、幸い切っちゃいない。
[茶化すようにミハイル>>110に応答し、それでも律儀にグラスをゴミ箱へと捨てて戻った。
序でにミハイルの名も――こっそりと記憶しておいた。
サーシャの蕩けるような笑みに、僅かに瞳を細める。
思い出すのは、半年前の事件。
そして、彼と同じような表情で狼に仕えた男が居たこと。]
………、
[グラスに罅の入る音、
同意を得られて嬉しい、というには過ぎた反応に瞬いた。
ゆるく振られるその手を見やる]
……怪我はないか?
[そして自身の話に、ぽろり、と漏らされた言葉。
謝罪が続けば、それに何かをそえることはなかったけれど。
人狼について、それぞれの反応を示す人々。
黒い眼差しは、一度ベルナルトを見つめれば、
食堂内をゆっくりと、見渡した]
>>118
まぁ、切ってもオレの知ったこっちゃねぇ、とは言いたいが、
ちょっとなんでか痛がってるのは放っておけない性分でな。
[職業が骨接ぎ屋なことは、ロランだけにちょっと漏らしただけだったが…。]
[周囲で人狼の話が、ぽつぽつと始まってるのを感じ取ると立ち上がり、良く通る声で訴えかける]
みなさん、聞いて下さい!
この列車には既に、奴等が乗り込んでいます!
頭のおかしい女が何か叫んでると、そうお思いになるかも知れませんが、本当のことです!
人の叡智が、奴等と戦い続けて来た人間の知識の集積が、それを私に教えるのです! 私の持つ力が、訴えかけるのです! 奴等が既に近くにいると! 見つけ出せ、と!
全てを信じろとは言いません、けれども何か起こってからでは遅いんです!
だから……お願いですから、休む時は戸締まりをしっかりとして下さい! 夜中に誰か訪ねて来たとしても、決して扉を開けたりしないで下さい!
奴等は天使のような顔で近付き、悪魔のように何もかもを奪い去ってしまうのですから!
[陶酔めいた……心酔、というべきか、
サーシャの言葉、己の問いかけに肯定が返れば。
彼へ問いかけるミハイルへと、眼差しを向けた]
……君は?
君の居たところは、滅んでいないのか?
[この列車の乗客は、
人狼、という共通項で繋がっているのではないか、
そんな仮説が浮かんで、ふと問うた]
[何事か書き始めた少女の手元を覗き込んで、目を丸くした。]
お絵かき、いや、そうじゃなくて……
あーまあ、文字じゃなく絵で表現するのも、いいか。
なかなか上手いな。げーじゅつてき。
[手を伸ばして、拒まれなければぽふりと少女の頭を撫でるだろう。]
お絵かきに飽きたら、名前を教えてくれるとおにーさん嬉しいなー。
ん、何ともない。
[ロランの気遣いには軽い謝意を、自分を見詰める黒には微かな笑みを返す。]
性分ね……お前さん、ミハイルは医者か何かか?
[医者は不要だと声を揺らしたサーシャの様子を思い出し、窺うような調子でミハイルに問う。]
>>122
[ロランの問い。
でもそれは、実は自分も微かに思ってたことのきっかけにもなり…。]
滅んださ。
オレの居た村は、まぁ、爺さん婆さんばかりの過疎村だったがな…。
人狼とやらがいるって噂が流れて、数日で惨殺遺体ばかりになったんだ。
オレは、必死で村外に逃げたさ。
まぁ、奴らは弱いモンから確実にし止めていったらしい。
数日たって戻ってみれば、もう、終わってた。
だけど、調べに来た街の警察に重要参考人としてしょっぴかれたってわけよ。
[そして、今だ、とつぶやく。]
>>127
はい。私は―――占い師です。
[当然のように浴びせられる奇異の視線に、怯むことなく]
全く、何を言っているかわからない人も多いでしょう。
けれども何か、心当たりがある人もいるでしょう。
だから……お願いですから……気を付けて、下さい。
もう、手遅れなのは……嫌、ですから……。
[その表情は、切実そうであり、ふざけているようにも見えない。早い話が、この女はどこかがおかしいのだろう]
……ちょっと、気分が優れないので、お手洗いにいかせて貰います。
[そう言って、逃げるよう、ばたばたと食堂車を出て行く]
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