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[ソヨの言葉>>68を聞いて]
そうですか・・・。
自分では分からないんですが・・・傍から見たらそんなにおかしいの、でしょうか?
[危惧じゃすまない、との言葉には目を伏せて]
・・・楽観視してる方ばかりではないなら・・・。きっと見つかると思います。
欠陥を抱えたまま、あるいは嘘をついて潜り込んで、周りを騙して暮らすのは辛いことだと思います。
一緒の建物で寝起きしていて・・・その辛さに気づいてあげられなかったのは、申し訳ないことですが・・・。
[ソヨの強い目を、見つめ返して]
・・・そうですね。
白状すると、僕は、現実逃避していました。
無理に「人狼」や「蝙蝠」を見つけなくても、僕たちが、査定に受かればいいのだと。
でも・・・。
こうやって、ソヨさんと話すことで、気持ちを整理して、「人狼」も「蝙蝠」も、見つけてあげた方がいいと思いました。
本人たちのためにも、その方が・・・。
ええ、ほんとうにそうね。そのとおりだわ。
[>>72の言葉を受けても覚めた目つきは揺るがない。言葉が彼女の心に響かない、故に言葉の調子も変わらない]
アタシなんか歌う才能なんか他の人に比べればない。
ボーカロイドとしての能力は先達者達、ここまで残った候補生達の中でも見劣りする方でしょう。
そのことで欠陥と嘲られたとしても返す言葉が無いわ。
でもアタシは不正なんかしていない。
努力だけで、必死になるだけでここまでとうとう、最後のチャンスとしてやってきた。
そのアタシの思いを踏みにじるヤツ、アタシ同様に合格を目指す皆の思いを汚すヤツは赦したくない。
["皆"は自然と先ほど歌を共にした顔が浮かんでいた]
[ひとしきり推理を披露したものの外したバクには背中をぽん、と叩いて見送った]
…ねえ、明日からもそうやって探すの?
[背中に向けた言葉はバクに届いただろうか]
さて、と。
僕は後少し練習しようと思うんだけど、ストはどうする?もしも良かったら…ちょっとだけ一緒に歌ってみない?
ストの歌い方はちょっと変わってるから、きちんと合わせられるかどうかも見てみたかったんだ。
良いかな?
[もしもストからOKと返事がもらえたのならしばらく2人で音合わせをしつつ歌を歌っただろう]
アタシは負けない。誰に対しても。
全力で立ち向かう。
ライバル達ともアタシの全力で、ボーカロイドとしての武器、"歌"で――戦ってみせる。
その"見つけて差し上げた方がいい方達"に関しては…そうね
もし貴方がその力を託されていらっしゃるのでしたら『占い師』とやらに名乗り出てみたらどうかしら?
うふふ、ごめんなさい。
アタシもそっちは正直、どうしたらいいのかさっぱりなの。
[最後は目つきを緩めて申し訳なさそうに肩を竦めた。ただ決してその視線をリヒトから外そうとはしなかった]
―移動中・廊下―
[部屋に向かう途中、本社からのメッセージを受け取った。内容を確認してみれば、微妙に不安な内容。]
「楽譜が読めない子」に、ライバル社のスパイねえ。
只でさえ厳しい正規のオーディション参加者以外に、そんな奴らがいるとはね…
…
……
………厳しいオーディション…だな…
[脳裏に、先ほど言われた『古代遺産』という言葉がまだちらついている。]
綺麗。
[透明な窓ガラスを隔てた向こう。
外の桜は、咲き誇るのを今か今かと待ち焦がれているよう]
ひと段落ついたら、ぱーっとお花見でもしたいな。
咲いたら散るのが運命だけど。
また来年も再来年も、私たちを愉しませてね。
…俺は未だ歌える、旧型でも歌えるんだ!
[衝動的に、ガン、と廊下の壁を殴りつけた]
俺は、なんとしても今回のオーディションに勝ち残ってやる。
…なんとしても、だ。
[小さくも、荒立った声で呟いた後、あたりを見回した。廊下からは中庭がよく見える。
中庭にいる人からは、GAIの様子が目に入ったかもしれない]
−回想・中庭−
桜もまだまだ蕾(つぼみ)じゃなぁ…。
…いつ、どんな風に、開くのかのぉ…。
["孫"のような候補生たちを桜に重ねて想った。]
[ソヨ>>73に向ける困った笑顔は、次第に悲しげな笑顔に変わって]
ソヨさん。
ふたつだけ、訂正してもよろしいでしょうか。
1つは、僕が見たことがある方、に限定されてしまうのですけど・・・。それでも皆さん、必死に、そして立派に歌のレッスンを行っていました。手を抜いて、楽をしている方なんて、いませんでした。
楽譜が読めない、というのが、どんな気持ちなのかは分かりませんが・・・。それでも、マイナスから必死に、最終候補まで、上ってきたのだと思います。
だから・・・、今まで一緒にやってきた中の誰かのことを、そんなふうには言わないであげて欲しい、と思うのです。
もう1つは、ソヨさん。貴女です。
貴女が、見劣りしているなんて、僕は思いません。
貴女はいつも、誰よりも必死に、誰よりもたくさん、誰よりも長く努力していた。
それが他の誰にも見劣りしない、貴女だけの特技だと、僕は思います。
努力できること、それ自体が、才能だと思うのですよ。
そうね…うん。ごめんなさい。
ちょっと興奮し過ぎていたのかも…
[>>79の言葉に対して、フッ…と目を和らげる]
アタシとしては自分から名乗り出て欲しい。
ライバル企業に雇われた人も、楽譜を読めなくなってしまった人も。
責めたくないし、騒ぎを大きくしたくない。
[そこで初めてうつむいて、目の前の彼から視線を外した]
だからお願い…もし、貴方が誰かそんな人を見つけたらそっと…自分から名乗り出るように言ってあげて。勿論、アタシもそうするから…
[その言葉を言った彼女の表情は俯いたまま。声の調子もそれなりの声。そして最後に自分を庇ってくれた言葉に対しては何も答えず]
うん。本当にムキになってごめんなさいね。
[そう顔をあげて謝った...は、改めてリヒトの顔を確りと見据えた]
−回想・中庭−
[そよそよ夜風に吹かれながら、搭載データから"桜"の曲を検索して一人楽しんでいる最中、『Text: 困ったことが起きました。』とするメッセージを受信した。]
ほぇ?
[スヤはメッセージと添付ファイルの内容を熟読し、かなり時間をかけて事態を把握した。]
[ふと中庭を見渡せば、木々の中に白い髪がゆれている]
スヤ婆さんか…
[ぽつり呟いて、その場を立ち去ろうとする。
風が勢いよく吹いた。
桜の花びらが風に舞って*散っていった*]
[氷のようだった彼女の態度に、やっと柔らかさが戻ったことにほっとして]
いいえ、謝らないで。
貴女が思いを話してくれたのが、僕で良かったと思います。
ええ。僕もそう思います。
そっと名乗り出て・・・そうして、例えば何かの事情で、別の養成村に移るとか、そんな何気ない理由で立ち去ってさえくれれば・・・。
分かりました。
僕は、鈍い方だという自覚があるので、そう簡単に見つけられるかは分かりませんが・・・。もし、そう出来れば、きっと。
[見上げてくる顔には、困惑でも悲しみでもない、ちゃんとした微笑みで返して]
気にしないでください。
貴女の必死さを見たおかげで・・・、僕も貴女が「人狼」でも「蝙蝠」でもないと、・・・ほぼないと思うことができました。
ありがとう。
[嫌がられなければ、その肩を、大きな手でポンポンしようと]
よぉっし、終わりー!今日の練習終わりー!
[いくつかの曲を歌い上げ、もしもストも一緒に歌っていたならば1人よりも2人だったという楽しさも手伝って活き活きとした表情をしていただろう]
んー。
このまま部屋に戻るのもなんだか落ち着かないんだよねえ、
スヤばーちゃん心配だし…中庭に寄ってからにしよっかな。
ストはどうするー?
[一緒に歌っていた・いないにせよ視界に入る範囲で居るストに声をかけ、特に用事がないのであれば折角だしとスヤの元へと引き摺って*行くだろう*]
少しイヤな気分の八つ当たりをしてしまったかも知れないわ。
本当にごめんなさい。
[自分を違うと確信したという台詞には反応せず、ただ突っかかった件に関しての謝罪を述べた。ぼんぼんと叩かれた自分の肩を目線で追ったものの、努めて嫌がったりはしなかった。それどころか]
もしお時間があるようでしたら、
ちょっと外国の曲の練習につきあってくれませんか?
ええ、さっきの乱暴に手折る薔薇の歌でも。
[そう言って和解の空気作りも兼ねて空いているスタジオへと誘った。誘いに乗るなら少しの時間を一緒しただろうし、他に思惑があるならその場で別れたかも知れない]
―自室前・廊下―
[室長との通信を終え、皆にも届いているだろう通知に対する反応が気になったので自室から出る事にした。]
さて、誰かいるといいのだけど。
きちんとお話出来てない人もいるわけだし・・・とりあえず、あの人に会いに行こうかな。
[各人の簡易プロフィールにアクセス―――大体の現在地を割り出し<<休音 スヤ>>に会いに行こうと歩き出した]
善は急げってね!
−中庭−
"楽譜が読めない子"かいな…。
…長年歌うたい機として世を見てきたウチとしては…楽譜読みより…もっと大事なことがあると思うがなぁ。
[プラグを抜いてしまいながら、メッセージにあった"協力"要請について、どうしたものかと考えた。]
…ん?
…あの影の形は…
…ボード前に佇んでいたGAIさんかいの?
[中庭からでも、GAIが廊下の壁を殴りつけたのが見えた。「何事!?」と思うと同時に、己のボディだったらヒビが入っただろうなぁと思った。]
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