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生憎と、アタシはもう引退した身なんでね。
[おいそれと、『相棒になってほしい』とは言えない。だから、相棒にしたいと思ったのは勘違いだったのかと落胆するミルファの言葉を、否定はしない]
アンタは、どうなんだい?
相棒だったら誰でもいいのか。
メリッサに相棒を続けてほしいのか。
アタシを相棒にしてもいいのか。
今すぐに答えろなんて言いやしないさ。
アンタの見えてなかったモンを、アタシが見せてやる。
それで、選ぶのはアンタだよ。
アタシが戦ってんの見て、それで、アタシの戦い方を気にいった、アタシが相棒でいいってんなら、そん時は改めて…
[言葉を切って、探す。ただ相棒と言うのではしっくり来ない。そう、しいて言えば―――]
―――そん時は改めて、アンタにゃウチの子になってもらおう。
金属タライ。
いいじゃないか。それ使わせてもらうよ。
[にやりと笑って肯定する。
すぐに変われるとは思っていない。
怯えたってことは、それがよくないと分かってるってことだと解釈しよう。
今度は手は出さない]
あとは…そうだね。せっかくアタシのために作ってくれたんだ。さっきの風呂の栓と…
ああ、これだったらデッキブラシでもありゃあ洒落てるね。
そういうのないかい?
[楽しげに、半ば冗談交じりに問いかける]
否、それともこっちにしようか。
一番アンタらしいの、って、メリッサが選んでくれたもんだし。
[口にして示すのは、先刻メリッサとの立ち回りに使用したハサミ]
大会と同様のルールであるな、了解した。
ならば、そろそろ場所を移し――
[言い掛けた所で少年からの一言。>>81
そして、こちらが返す間もなく駆け出して]
おやおや、そう急くものでもなかろうに。
[しかしその真っ直ぐな対抗心がなんだか新鮮で、笑みもつい楽しげなものになる]
さて、余りあやつを待たせても悪い。
私らも行くかのう。
[やる気があるのは良いことだ。
とりあえず施設探しは彼に任せて。
――まあ、費用が発生するなら払ってやるかのう?
などと考えつつ、少年の駆けていった方向へ足を向けた]
―現在・知人の工房前―
……サイラス?
[居ない。
右を見る、左を見る。そしてまた右を見る。
やはり居ない。]
『バカでかい迷子が発生しましたか。』
見つけたが、怖がらせてしまったか。
それで追いかけて…恐らくそのパターンだろう。
『だとすると、その子が逃げる先は大体解るのでは。』
…『煙る水かき』亭、か。
[あの巨体だ、余程の事がない限りはすぐに見つかるはず。
ただし、ネガティブモードに入ってしまっていたならば…
見つかる確率は格段に下がる。
……縮こまってしまうからだ。]
そんなこと>>80急に聞かれても……。
わたし、皆の役に立ちたくて……、
メリッサに恩返ししたくて……それしか考えてなくて……。
[助けを求めるようにメリッサを見る。
腕を組んで少し離れて見て居たメリッサは]
『自分で決めなさい』
[と言うなり、いつもの大股の足取りでスタスタと出て行ってしまった]
あ……あ……。
[メリッサに、捨てられちゃった]
[ぐす、と鼻をすすって足元を見る。
アルゴルは、いつもの笑ってるような顔で、黙って見上げていた]
……アルはどこにも行かないよね?
『君との契約が終わるまではね』
アルは……、わたしが水が嫌いだってことは……分かってたんだよね?
[穴掘耳狐<フェネック>は、砂漠の獣人だ。
砂地に住み、何もない平原の物音を拾って生活している。
「温泉」とは何一つ接点はない]
[蜥蜴人の師匠に弟子入りしたのでなければ、
わたしが「温泉」へ相棒竜を探しに行くことはなかったろう]
『戦士の必需品は竜器だ。
では、鍛冶師の必需品はなんだと思う?
これ、宿題ね』
[アルゴルは返答をはぐらかせた。
何を言ってるんだろう……。
鍛冶師の商売道具は、ハンマーと角灯に決まっているのに]
[わたしは、アルゴルから女将さんに視線を戻した]
……すぐには決められません……。
でも、すぐでなくていいなら……。
[「ウチの子」……なんて素敵な言葉なんだろう。
でも、わたしには……重い……]
[ ジミーが言う様に慣れたらダメなんでしょうね、本当は。
うちとロンディーネの関係はなんと言うか今は、ロンディーネがお目付け?が一番説明しやすい気がします。
話が纏まったのを見届ければロンディーネは『手間掛けさせよって』な雰囲気を出しつつ、何時もの定位置に陣取るのでした。 ]
あ、はい、ちょっと待って……
よし、大丈夫です。
[ 足早に行ってしまったジミーを追いかけるにも、店の戸締りはしなくてはなりません。
がちゃがちゃと鍵の上にクローズの看板を出したのを確認すれば、エステルに遅れないように向かうのでした。]
[ぶたれなくてホッとした>>82]
お風呂の栓にタライ……なんだか……
すごく弱そ……
な、なんでもないです。
[わたしは金属製のデッキブラシを想像してみる。
なんだか重そう……。
あ、でも、柄だけ木製なら……?]
掃除ブラシならあります……。
あれに柄を着けたら、なんちゃってデッキブラシになるかも……。
ハサミでも構いませんけど……。
使うのは女将さんなので……女将さんが決めるのがいいと思います……。
恩返しがしたいならそれでいいさ。
今のままじゃ、ちょいと難しいみたいだけどね。
[去っていくメリッサの背を引き止めたりはしない。返答を急かしもしない]
言ったろ?今すぐ答えなくてもいいんだ。アタシゃいつでも構わないよ。
[どんな答えを出そうとも。それがいつであろうとも。
そう告げて言葉を切った。
今、ミルファはアルゴルと会話を始めていた>>87から。
さて、それなら、しばらく待つことにしようか、と。
気を取り直した背にかかる声>>78]
…おや?なんだいサイラス、まだ受付済ませてなかったのかい?
[否、傍らにギャランの姿がない。ということは、受付を済ませたうえで、祭りの中を歩いているうちに通りがかったと言ったところか。
何をしているのかと問われたら、それは…]
こんなとこにいるんだ。答えはひとつしかないだろ?
竜王御前試合の参加申し込みさ。
[それから、肝心なことを言ってない事に気づいて]
……あの……。
わたしの竜器を、どうぞよろしくお願いします……。
[大きな耳を、ふかぶかと下げた]
ダメだ、十中八九縮こまっているだろう。
ひとまず進路をそちらへ取りながら、下を捜すぞ。
『なんという過保護。というか信用がないのですね。』
そうではない!
あいつは繊細だから、ちょっとした事でもすぐに落ち込むんだ。
そうだな…持つ武器は頑強でも、あいつ自身はガラスのハートを
持っているのだと思えば良い。
『解ってます、私だってそれなりの時をご一緒してますから。』
[上を向いていた視線はやや下方へと向き、出来るだけ
人の集まっているだろう場所を捜すようにと歩き出す。
まさか相棒が縮こまる事無く、またある意味では目的地(?)
であるグレダの元に辿り着いているなど思いもしなかった。]
―訓練施設―
[…普段が道場ということも有り、
対戦形式の訓練で借りられる場所を見つけるのは意外と簡単だった。
問題は、刀子の感覚で…]
…まぁ、重心が寄ってるククリとかそもそも形状が違うジャマダハルとは感覚自体違うよなぁ。
ま、一応それはお互い様なはずだけど…
[…流石に店内では振れなかったが、
こうして場所を借りて待っている間に振ってみると意外と感覚が違う物で。
相手も条件は同じとは言え、どうしても手首の動きが気にかかる。]
…まぁ、考えてもどうしようもないか…
怪我しない、させないつもりで頑張ろ。
ふむ。選んでいいならブラシのほうにさせてもらおうかね。
棒のほうが使うのにゃ慣れてるし。
[先刻メリッサと立ち会って分かったことだが、やはりハサミと棒とでは大分勝手が違う。
竜王御前試合という舞台に立つならば、やはりひとつは扱いなれたものを持っておければ、それに越したことはなかった]
ああ、任せな。
アンタの竜器が使えるんだってこと、アンタに、みんなに見せてやろうじゃないか。
[下げられた頭に応じるのは、不敵な笑み>>92]
…っとまぁ、こんなわけで、この子、ミルファがアタシの鍛冶師さ。
試合に出る以上、サイラス、アンタもライバルだね。
言っとくけど手ェ抜くんじゃないよ?
[サイラスにもそう告げて、にやりと笑む。
もっとも、それは試合に出られれば、の話ではある。
申し込めば参加できるというものでもないのだから]
―――そうそう。竜器に銘はあるかい?
ないならつけたほうがいい。
銘は鍛冶師と竜器、竜器と戦士を繋ぐ縁だからね。
[昔気質にそう付け加えた]
難しそうなら、アタシがつけてもいいけど?
ただし、センスは保障しないよ。
んおう?
[すたすたと爬虫類系の女性が去って行った。その背びれとグレダと大きな耳の人を眺めて]
ええっと、まづいところに話しかけちまったか!?
すまなかったなあ。
[間の悪さを誤魔化すために頭に手をやりたくとも、片手には瓶、もう一方は大盾を持っているせいで空きがない。
グレダの言葉>>91にはぶんぶんと首を横に振り]
受付は済ませてあるんで、大丈夫っす!
時間ができたんで、グレダさんの娘さん探そうとしてたんだが、
…………見つからねえんだ。
[しょぼ、と肩を落としかけて。]
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