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あ、おだい。
[ぽんと手を打ち、ポケットに手を突っ込んだ。
指先は手紙に触れ、躊躇してから、別のものを取り出す。
月毛色の筆だ。己のしっぽと同じ色。
それをスーに渡そうと]
はい、はりきって作ってみたんだ。
果たして使えるかどうかは不安だけど。
毛並みは保証するよ。
[カインと共に酒場に行こうと店を出る前、スーを振り向いて]
ああ、また来るよ。
[いつも通りの送りの言葉をくれる友人に告げ、外へと。
目が潤んで仕方ないのは、灰のせいなのだろうか**]
[わたしは顔を上げると、壊れかけた時計に視線を向けました。
等しく時間を刻まない時計は、今の時間とは全く違う時間を指しています。
等しくない感覚で、かちり、こちりと音を響かせています。
マスターが店を開いた時に、ご友人から頂いたものだと、マスターは話していました。
複雑な刻み模様の入った、なかなかに洒落た時計です。
この場所にこの店ができてからの時を、彼は彼なりの時間として刻んできたのでしょう。
主の最期もまた、彼の秒針に刻まれました。]
………。
[お礼を言わなくてはなりません。
彼らがいなければ、マスターはあの冷たい床の上で、床と同じように冷たくなっていたのでしょうから。
けれど、わたしはもう少しだけ。
もう少しだけ、この、僅かな温もりの残る寝台に、縋っていたかったのです。**]
― →酒場 ―
[懐に手を突っ込み先ほど買った札を仕舞えば、着古したポンチョ風の短いマントを羽織り直す。
ソフトレザーの軽装と合いまった、旅人に似たいつもの地味な色合いだ。
内側には幾つもポケットを付けてあり、煙草だの財布だの飴ちゃんだの、色々なものを意外と綺麗に収納している。
先ほど薬屋で買った煙草葉の包みもその中、大き目のポケットに収まっていた。
人通りの殆ど無い道を歩けば、程なくして目的地、酒場へとたどり着く。
張り紙を見て集まってくれるような無謀な者はどれ位いるか、カインには分からない。
正直に言えば、望みは薄く見ていて。
>>7張り紙への返事など、その場に居なければ聞きようが無い。]
[服に模様を描く灰を軽く払って、寂れた酒場の戸の中へ。
フロアの中、カウンターにも、マスターの姿は見えない。
それなりにこの酒場で会うことも多い、歌姫の姿も。
疑問に思う視線が、誰か居たならばその相手へと向かうだろう。]
─セルマの家、窓際─
[両手を組み合わせ祈りの形を作る。
灰色の空に?
その向こうの蒼穹に?
それとも…………目の前に見える幻視、灰色の羽根へだろうか。
空から墜ちる死の灰は、羽根にも似ていた。]
[ぎゅ]
[祈りの両手に力が籠る。]
[手伝いを申し出てくれた友人に感謝を告げて、調理場へ]
今日は冷えるから、温かいものが良い。
[友人が何か言いかけた言葉。それは音になる前に途切れる。
痩せた芋を剥いていた手を止めて、彼を見やった]
――――――…。
[窓の外は降りやむことのない死の灰。
死していく人は増えるばかり。
次は自分だろうか。彼だろうか。それとも]
ナデージュさんとマスター…。
あの二人は、まるで親子みたいだった。
せめて少しでも彼らの心が救われれば良い。
[不意に襲われた不安を隠す様に、小さく息をついた]
さあ、食事にしよう。
[ギュルスタンを呼び寄せる。
彼は比較的素直に応じ、お行儀よく席に着いた。
頭には先ほど貰った灰の羽根をさしている。
テーブルの上には、パンとスープの皿が並んだ。
ギュルの世話を焼きつつ、男は友人に語りかけた]
ランス、覚えているかい。
君がこの教会で暮らし始めた時、裏庭に花を植えたことを。
[こんな灰の積もった土に、
植物がまともに育つのかも分からなかったが。
少しでも彼の気分が晴れれば良いと願いつつ]
もうすぐ春が来る。
花が咲けばきっと綺麗な眺めになる。
…君と一緒に見られれば、どんなにか素敵なことだと思う。
[それは要するに、
ずっと此処にいてほしいという意味だったのだけれど。
我儘を言っている自覚があるだけに、
暫しの後に些か情けない笑みが零れた]
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