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― 朝:夏山のログハウス ―
[目覚めの瞬間はいつも不安に駆られる。
けれど窓の外の青空に太陽見れば、
その不安は綺麗に消えて行くのだ]
…――――『おはよう』
[欠かさぬ挨拶とともに身を起こし、
もぞもぞと寝台から起きだして朝の身支度を整える。
じん……と、蒸したような空気。
今日の野山は、「夏」らしい。]
[グレイヘンを見送って、見上げた空。
そのままばたん! と仰向けに少女は倒れる。
転んだって、倒れたって、このお花畑は痛くない。
ふんわり、少女を受け止めてくれる。
ぴかぴかのお日様。グレイヘンの姿が、小さくなっていく]
グレイちゃん、きれいだなあ。
[ほわわんとそう呟く少女は、空の上のグレイヘンの言葉を知らない。
もっとも、知ったとしても「ハルは怒ったりなんか、しないよう?」とふにゃっと笑うのだろうけど]
― そら ―
[山は秋から季節を遡り。
いや、もしかしたら2つ季節をすっ飛ばしたのか。
緑萌ゆる夏の色。
陽射しが強い。
雲は入道のようにどっしりと。
あるいは綿飴のようにふわふわだったかもしれない]
――なつ。
[照り付ける陽射しに眩む。
眩しくて眩しくて両手で顔を覆った]
― 夜・帰り道 ―
[ひとり、引きずるような足取りで歩く。
身の危険を脅かすものはなんにもないけれど、星明りにしか照らされない道はひたすら暗い。
上空に「それ」が現れるまでは]
……お月様。
[ぱあっ、と笑顔が弾け、
真っ黒なワンピースの裾を翻して、月へと向かって駆ける。
数メートルを駆けたところで、
速度は落ちてしまうのだけれど。
少女の視界に映る月は、いつも満月。
少女は最初それを「変だ」と思ったけれど、何度も何度も見ているうちに、すっかりこの現象を許容してしまっていた。
何故ならここは、
願った通りの『私』でいられる場所なのだから]
― 海が見える食事風景 ―
[手際よく作られた食事を頂きながら
先程、世界の外で考えたことを思い出す。
……目の前のシンもそうだが、
ここの世界の住人は、このまま、ここにいれば、
この世界の外の身体が朽ち果て、
この世界からも消えることを。
そのことに、彼女たちは気づいているのか、いないのか?
気づいていての選択なのか?
その場合、介入をしていいものだろうか?
姉が、死を選び、生きながらえ
けれど、この世界のとどまることを思えば、
思考はいつもここでとまり、
結論はやはり先延ばしなまま、
食事はぺろりと平らげる。
多分、大食漢のミズキと負けない量食べているだろう。
それは、この世界の外での習性から]
[頼りない動きではばたきが緩まる。
手の隙間から眼下に広がる木々を見た。
あの木陰の下は。
涼しそうな気がする。
山の隅っこの森の中へ。
空を踏み外して小鳥は落っこちた]
― もり ―
[翼を木々に引っ掛けて宙ぶらりん。
羽毛が辺り一面を舞う中で]
――……。
[あちこちに枝や葉っぱでできたかすり傷。
そのまま眠たげに瞼を閉じた]
― 夏の野山 ―
[藪の中へと分け入り、今日の「収穫」を摘んでいく。
野草ときのこ。そして、木の実。
その藪の中、飛ばしてしまった春の名残の野いちごが
今にも潰れてしまいそうになっているのを見つけた]
どうしよう………。
[成熟しすぎた赤はきっと一日も持たない。
渡すなら今日。けれど……
夏草の薫りを漂わせたミズキを、きっとハルは嫌がるだろう]
― 朝・鏡の部屋 ―
[陽が昇ってからかなりの時を経ても、
起き上がる気配を見せない。
今日の分の『星』は昨夜のうちにできていた。
食べ物ではないから出来たてか否かにこだわる素振りも見せず、
ビンの中にまとめて入れてテーブルの上に鎮座させている。
一言で言うとそれは――「旗」だった。
細く短い棒にくっついているさまざまな色の紙に、
さまざまな色の星が描かれている。手書きと分かる不恰好さで]
………んん。
[寝返り。
眠る時も外さない右腕のブレスレットが、シーツと触れ合って透明な音を立てた]
[もぞり、体を動かす。
翼が痛い。
下を見下ろした。
ぱたぱたと足を動かす。
翼の付け根が引っ張られてやっぱり痛い。
でも仕方がないから。
そのまま更に無理矢理翼を引っ張った]
― →森の中 ―
[結局野いちごは摘み切って、
自分用の、散策中のおやつにした。
43回目にして勝利してしまって以降、
リヴリアとは通りすがる程度しか会っていない。
あのとき撫でてくるリヴリアがやけに嬉しそうだったから、
気恥ずかしさを覚えた――とは、理由にはならないけれど……
薄情を責めて、夢の中に出てきたのだろうか。
そんなことを考えながら、
ぼんやりと野山の端まで辿り着けば]
[『生まれてきた意味』……
そう問われたとき直感した。
『ああ、この子はきっと止まっていたのだろう』…と。
そして、少し似ていると思ったことも理解する。
『きっとこの子も知っている子なのだろう。己を』…と]
キミは燃えさかる火なのだね。
太陽より産み落とされた火の欠片。おひさまの子だ。
燃え上がり 輝いて
総てを照らす
……そしていつかは尽きるのだろう?
ああ、それは素晴らしい生き様だ。
ボクには出来ない生き方だ。
ボクは好きだよ。そういうキミの生き方は。
そうだねぇ。ならばボクは見ていよう。
キミの生き様を。生きた証が無ではないことを。
キミが生きたその瞬間を。
邪魔はしないよ。させないよ。
精一杯生き抜いて、そして飛んで行くといい。
だからね……
[天に伸ばす手を、拒まれなければ携えるだろう]
イカロスにはなるんじゃないよ。
キミはおひさまの子だけれど、太陽じゃない。
[彼女が太陽ならば、原始の闇より永劫とも思える刻を輝くこともできるのだろう。
希望であり絶望であり続けることもできるのだろう。
けれど、彼女自身が言うとおり、激しく燃えて
消えていくのだろう。]
ああ、ボクが見ていると言っても、
別にキミはボクは見なくてもいいよ。
こう見えて恥ずかしがり屋なのでね。
キミのように眩しい子に見つめられたら照れてしまうよ。
そうだねぇ。ボクが先に行くようなら
少しの間でいい。寒い冬を他の子が凌げるように
暖をとってあげるといいさ。寒い北風に凍えぬように。
その間に、ボクは朽ちていこうじゃないか。
ボクの生まれてきた理由はね。おひさまの子
……腐って朽ちるためだよ。
[カラカラと仮面は嗤う
似たところもあるけれど、彼女と私はまるでちがう。
彼女が燃え尽きるように生を謳歌することを望んでいるけれど、
私は腐り熟して朽ちていきたいのだろう。未練が腐り堕ちるまで] *
[ぺっとり汗で前髪が額に張り付く。
あと少しで抜け出せる、そう思って力を入れようとした時]
――ミズ、キ?
[声が聞こえて顔を上げた]
――……ひっかかった、の。
した、あぶない、から。
[引っかかったまま、花水木を見下ろした]
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