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[山に近付くに連れて太陽の高度はどんどん下がり、
黄昏の空に灯る一番星。]
……… ゆめ見たのは、いつかつよく 輝く日。
[丘の麓、鳥の止まる葦の水辺を通る頃には、
月の無い、暗い空。
星がいくつもいくつもまたたいて、 ]
― 黄昏の水辺 ―
[空を見上げて歩いていたせいで
地面には気を留めていなかった少女は、
草の間に横たわる「なにか」に気づかない。
思いっきり蹴飛ばしかけた足が、
直前でそれを回避して]
………っ、 たっ!
[おもいっきり、*躓いた*]
─ 花畑 ─
[夢の少女の渇望がそうさせたのか、
それとも、渡り鳥の羽の音に、癒された少女の安穏か?
傍らの春の風が凍える北風を侵食したのかもしれないが…
微睡む花畑で夢を見た。
遠い遠い夢じゃない。
ここが彼女の花園だから、残る香りの夢をみる。
そう、遠い遠い夢よりも少しだけ近い夢の夢
夢の住人となった私がまだ仮面をつけず
嗤いもせず
私がまだもうちょっと私でいたころの夢]
『では、ハルさん? その花はどこから来てどこへ行くの?
風は何を運ぶの? 誇らず枯れず 夏を征かず、秋に佇まず、冬も耐えず。
そんなの花じゃないわ。廻らない季節だっておかしい。
なんで夏が来ないの? ねえ、なんで?
ぜんぶぜんぶおかしい。ぞんなの偽物じゃない!』
[それがどういうセカイかもわからずに
ただ逃げて
逃げて 逃げて
逃げて 逃げて 逃げて
たどり着いたのはこの花畑だった。
ハルは…私がこのセカイで逢った最初の少女
彼は?
…ううん。彼にはは逢ってないわ。
…逢ってないったら!
だって…
だって私はまだつけてなかったもの]
『気味が悪い!』
[そう言い捨てて、私は花畑から背を向けた。
常春の園 一面に芽吹く花々 絶えぬ微笑
すべてが理想郷のように心地よくて
まるで作り物のように都合が良くて
そんな夢幻のセカイに覚えた想いは「恐怖」だった。
大きな不安が渦巻いていた
大きな悲しみが飲み込んでいた
大きな感情が胸を焼き尽くしていた
恐れは、逆巻く思いの濁流を解き放つ
ああ、自らを棚に上げよくもまあそんな言葉が言える?
何も知らず 何も見ないで 何も聞かず
嗚呼、酷い私だ 醜い私だ
嫌いだ嫌いだ 私は嫌いだ
こんな私は消えてしまえばいいのに…と]
― 現実・医師の部屋 ―
あら、ローザ。
[すい、と顔を上げる。
ぽわんとした表情で、きりりとした顔立ちの彼女をみつめ]
目立った異常は、なし、ね。
[ファイリングされたいままでの報告書。
異常なし、という文字が並んでいる]
……しかし?
しかし、どうしたの?
[こてん、と言い淀む姿に、首を傾げる。
少女たちの世界になにかあったのか、続きを促すようにボールペンを机の上からとった]
[丘の上から、見るのをやめて
目をつぶった。
世界を見るのが自分のしごと。]
・・・・・首、いた・・・・。
[だけど、ずっと下を向いていれば首も凝る。
この世界においてそういった感覚は
ないものと思い込めばないのかもしれない。
だけど、染み付いた条件反射は簡単にはぬぐえない。
水に濡れたままでいれば寒いし、太陽に当たり続ければ熱い。
下をずっと見ていても、上を見上げていても首は痛くなる。
そういうものだと頭がそうなっている。]
自分が置かれた立場を理解している?
[オウム返しのように口にする。
眠りについた少女たち。
夢であることを理解している子がいるのか。
それでも目を覚まさないのはなぜなのか。
夢が夢だと、わかっていない子は―――]
そう、ありがとう。
……からかわれた…ねぇ…
[んー、とカルテをめくりながら、時折メモを取り]
ありがとう。
…体調は、どう?
夢 の中にいる間は、問題なかったけれども。
ふん、ふん。
こっちでも常にチェックしてるけれども、変だと思ったらすぐに言ってね。
戻って来られなくなっても、こまってしまうし。
……器?
[ゆるり、首を傾げたが――
その悩みの正体にすこしだけ微笑み]
ああ、そのこと。
…嫌なの?ふわふわした髪。
可愛いと、おもったのだけれどねえ…。
[ダメ?と首を傾げ]
夢のなかなのだし、すこしくらい変えるのもいいかなー、なん、て…
[黙っているリヴリア>>0:225が何を考えているか、少女にはわからない。
少女は、むずかしいことはわからない。
少女は、むずかしいことは考えない。
ただふわふわと、お花畑で笑っている]
笑顔は、人を幸せにする?
ハルは、優しさをお裾分けしてる?
そっかあ、そうだと嬉しいなあ!
[リヴリアの胸のうちは知らず、少女はのんきにそう言って、ふわふわと笑った]
ハルのね、得意は花冠を作ること、かなあ?
さっきもね、ミズキちゃんにお裾分けしたんだあ。
今度リヴリアちゃんにも作るねえ。
[不自然に途切れた会話を咎められることはなかった。
そのことに、内心ほっとしていたり……することはない。
もう、少女の中では、すっかり"なかったこと"になっているから。
ただにこにことご機嫌で、ホトケノザの蜜を並んで吸って、そうしてうとうととお昼寝するのだ]
―もう覚えていない昔のお話―
[リヴリアがお花畑に来るようになったのはいつのことだったか、少女は覚えていない。
お花畑はずっと、ずうっと変わらない。
時間の止まったお花畑で、少女の時間の感覚も酷く曖昧だ。
ぶつけられたまっすぐな言葉に、あの時少女はなんと答えたのだったか]
『お花は、どこにもいかないよう? ずっと、ここにいるの。
偽物? にせものって、なあに? 本物って、なあに?』
[不思議そうに首を傾げてそう答えて、けれど"夏"という言葉を聞くと、態度を一変させたのだったか]
『夏なんて、こないよ。
だって、夏なんて要らないもん。
夏なんて、ずっとずっとこなければいい。
ハルは、春しか要らないんだ。
ずっと、ずうっと、春でいいんだ』
[丘を下ってしばらくして、目をこすりながら座り込んだ。
片翼だけでも広げれば身長に近い。
少女が背負って歩くにその翼はいささか大き過ぎた。
まるで親鳥の羽根を背負っているかのよう]
――……。
[日が変わる頃。
渡り鳥は今日の塒を探して樹の洞に潜り込むのだった。
ユメとユメの狭間で。
休息の時間が過ぎるのをただ目を閉じて待ち続けた]
― あさ ―
[どのくらいの時間がたったか。
眠たげな目で傾いた影を眺めていたけれど。
やがて水を求めて木の洞から這い出してくる。
水辺に辿り着くと両手で少しだけ水をすくって飲み。
体を小さくして、自分の翼に埋もれるように
柔らかな草の上に横たわる。
ひなたぼっこ]
[苛立っていたのはわかっていた。
怖かったのもわかっていた。
その、自分でどうしようもない憤りをただこの少女にぶつけていたこともわかっていた。
自分はこんなにも不安で怖いのに、この娘は安穏と自らのお花畑で、都合の良いセカイを作ってただ留まっている。それが無性に私を苛つかせた。
捨て台詞を吐いて立ち去ろうとしたときに、背中に受けた言葉が私の胸を打ち抜いた。]
『偽物だっていうんなら、本物なんて要らない』
[はっとして振り返った。
彼女の顔を見た。ええ、覚えてる。今でも忘れたことなんかない。
夏という言葉ににあそこまで態度を一変させたのにも驚いた。
けれど、それ以上にあの一言は鮮烈だった。あの時の私には]
認めなければなかったことにできる・
認めなければ……ことができる。
[夢から覚めて、身を起こせば、相も変わらず傍らでうたた寝をする少女が見える。
あの時の表情はどこにも感じられない、やわらかくて優しげな寝顔。
仮面を外して少女を見下ろし、その髪をそっと撫で上げる。]
貴女は忘れてしまったのかもしれないけれど
私はね、ハル……
貴女の言葉に助けられたんだよ。
それが貴女の優しさ、私が貰ったひとつの優しさ。
ただの我が儘でも、私にとっては大きな優しさ。
[彼女の眠りを起こさぬように、柔らかな春風に乗せてそっと囁く]
そしてね、ハル。
貴女は忘れてしまったのかもしれないけれど。
私はお礼も言っていないし、謝ってもいないんだよ。
貴女が思い出したなら、謝らせてね。
貴女が夏を超えて秋を駆け抜け、冬へたどり着けるのなら
お礼を言わせて?
[子守歌のように呟いて、それから彼女が起きるまでの間、ただぼんやりと進まぬ時を眺めて過ごす。
彼女が起きた頃には仮面も元通り。
しゃらりと鈴を響かせてその場を辞すだろう]
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