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―鳥居前、昼>>356―
[夕方から夜にかけてよりはマシとはいえ、屋台が並び、社務所にも人が集まって賑わっている様子]
あっ、土倉君。いたー。
……あれ、なんだろう。
この、水辺やお地蔵様にお賽銭差し上げるみたいな流れは…?
[神聖な赤に寄り添った白。学校で見かける姿に近い格好ながら清寧は風景に溶け込むようにその一部となっていて]
遅くなってごめんねー。髪結うの上手くいかなくって。
すみませーん、通して通して。
[いくら神聖に見えようと、清寧は自分にとっては同じ年の男子に変わりない。
微妙に群がる人々をかき分け、清寧の手を取って滑り出た]
― とある週末>>349に至る日 ―
[その日、自宅を不在していた。ちょうど神楼神社例大祭の打ち合わせの日で父上と共に神楼神社に出向いていた最中だった。社務所から昼間たかなしが来ていたらしいという話だけ耳にした。可愛らしい男の子と一緒だったと聞いた。ほぼ確実に楓のことだろう。何用だったと聞くと、カメラのお祓いだったという]
カメラ…。
[たかなしが神社に来るのに自分に黙って来るわけはなく、多分楓に付き合ってというのが妥当な推理だろう。ということは、お祓いを依頼したのは楓の方。
けれど、何故自分に直接頼まないのだろうかと疑問に思ったが、そちら方面の話を拒絶したのは楓の方であったことを考えると少し複雑だった]
−その後の週末/舞台が終わってから>>306−
[食事処で。二人まだ余韻に浸っているところ。
さて、どこから切り出したらよいものか色々悩んだ末、切欠にしたのは]
…その簪、よく似合おうとる…。すまなかったな、驚かして。
[同じ詫びを二度繰り返し>>286て。天城のことも聞きたかったが、それについては、たかなしの方から言い出さなければ口にするつもりはなく。今日の本題に話を移す]
…林間学校から、たかなし…少し、元気がなくて、心配して…おったのじゃ。その…それで、こういう舞台を見たら、気分も晴れるかも…と…。
[それから、おもむろに]
先週…うちに来たそうじゃな…?すまなかった、不在して…。
[学校で会った際にでも聞けばいい程度の話なのにわざわざ1週間も置いて質問するあたりで、聡いたかなしは翔子が何を聞きたいのか敏感に察知するかも知れない。
この二つの話題は関連していないようで、関連している。その元気のなかった原因が、神社に来た際に一緒にいた男の所為ではないかと思い至ったからである。しかし、あくまでも推論でしかないわけで。具体的にどうこう追求できるものでもない。
結果、このような話の流れになったわけである]
/*
ラ神<俺に任せときな!!
お守りの色は紫鳶◆かwhite◆まじおすすめ
種類は4(4)あたりはどうよ?
1、交通安全
2、無病息災
3、恋愛成就
4、お守りの種類調べて来やがれ
/*
色に関しては割と空気読むよねラ神さま。
白か葉っぱの色→緑系にしようかと思ってたから、白を推して紫鳶もいいよね、みたいな感じかな。
お守りの種類ぐぐるー
−神楼神社例大祭当日−
[神楼神社の手伝いで早朝から神社に入っていた。ちょうど天城が境内を巡っていたころ>>358、わたわたと同じく境内を準備で走り回っていた]
歌舞伎殿…。
[天城にはこちらから声をかけた。舞の奉納は予定表に載っていたので知ってはいた]
先日は、…ありがとう。
[もちろん学校でもお礼はしたのだが、周りのクラスメートの手前、簡素に済ませたこともあって、改めて深々と頭を下げ、礼を言った]
…とても…楽しませて…いただいた。いずれ、お礼をしたい…。
[それから、境内で別れた。舞の奉納の時には、すでに社務所に入っていたため、その姿は見えなかったが、雅な曲を耳にすると、先日の舞台での天城の艶やかな姿を思い出すのだった]
[少しの間、髪のいじり合いとかあったかもしれない。
やがてゆっくりと歩き出す]
じゃ、行こうか。
……僕の用事は前に言ったとおりだけど、立花さんはどうする?
屋台とか寄っていく? ……僕も見てみたいけど。
[手を握り合ってゆっくりと。
草履と杖を石畳で鳴らしながら奥へ。]
わぁ……大変だったねー。
少し休まなくても、平気?
[一息ついたところで誉めてもらえると、嬉しくて頬が緩む>>366]
えへへ、本当? ありがとー。
ね。せっかく長くて綺麗だから。結んでみても、かっこいいかも。
[シュシュを取り出してみせて。ちょっとした休憩がてら髪をいじってご満悦。
清寧の髪を元に戻すか高い位置で結ってみるかして、ゆっくりと歩み出す]
[他の人より少しひんやりした手を快く思いつつ>>367]
うんっ。
えっと。じゃあ、ちょっとだけ。
お守り買いに行く前に、食べてもいい?
[祭りの雰囲気と屋台には、つい心惹かれてしまう]
土倉君は、どの屋台見たい?
いろいろ、あるみたい。あれはね……。
[問われたなら屋台の一つ一つが何の店であるか説明して。
屋台を任された頼朝を見かけたなら、声をかけて少し話をしてたこ焼きを買っただろう]
/*
空が奇妙に明るすぎて怖い。
GWのG感が薄すぎる天気。
頼朝君、読み返したら的屋知られたくない言ってたわあちゃー……。
やっちゃったかな。
[構図はすぐに決めた。
鳥居など、全体を入れなくても鳥居だとわかる。
撮りたいのは朱に染まりつつある鳥居ではなく、人]
掌当てて、こっち見な。
そう…。様に…絵になる。
[何年ぶりだろう。やや躊躇しつつ、
それでも、手の震えを抑え、カメラを、
猟師が獲物を前に銃を構えるように。
一撃で、仕留めると自負するように。
かしゃりと、音を鳴らした]
撮れたよ。 もう良いぜ。
[カメラをしまう。
それから、そのまま帰る事にした。
送って行くつもりはない。そんな時間でもないし…]
プレゼント、喜んでもらえるといいな。
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