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>>*5
おや……これが出来るとは、お前は何者だ?
純粋種か? それとも人の身で在りながら、人を辞めてしまった魔術師か?
或るは世にも珍しい感染者か? まあ、此処にはそういう過去を持った者が多い。過去に巻き込まれた事が在り、今此処で発症し、覚醒した。そうであったとしても不思議は無いが。
何にせよ、訊きたい事が在るならば何でも訊くがいい。この背徳の賢者が、智慧と背徳を与えてやろう。―――ただ、声がしたからと言って不自然に視線を向けたりはするなよ。あいつらはあれでいて、なかなか注意深いのだから。
[まだ手にしたままのトランクに、更に食糧が増えてまごついていると、>>20 よほどお腹が空いたのか、適当な席にすとんと腰を下ろし、少女はすぐさま食事の包みを開きだした。
反射的に同じテーブルにつこうかと動きかけるが]
…およしなさい、子供を構うなんて僕らしくない。
……いや。
でも?
[子供がたった一人で旅をしているという事実が胸に引っ掛かり、内心の葛藤に、少し離れたテーブルから対角線上に少女を見守るという半端な行動に出てしまう。
やがて青年が少女に声をかけるのを見て>>27、少し安心したような顔をする。]
[そんな表情を浮かべているシュテファンに]
鉄道に関して、お詳しいようですね。
走る貴婦人とあだ名された、あのオリエントのようなレストランカー付きキャビンに比べれば少々質素……あるいは無骨と言えるかも知れませんが。それでもこの趣は、それはそれで悪くないと思わせるものがありますよね。思わず、顔がほころんでしまうぐらい。
[何かを勘違いしたのか、そんなことを言う]
[>>47 すぐ脇のテーブルの女性が自己紹介を始めたのを見て、順番から言って、とつられて声を上げる。]
シュテファン・ボルツマンです。
写眞店店主をやってます。
記念写真のご用命なら、ぜひどうぞ。
交渉次第で、ちょっと無理なご注文も引き受けますよ。
[と、含みを持たせてにたりと笑った。]
― 食堂車 ―
[イヴァンの「狼男」の言葉に身体を硬直させて周りを見る。
――皆、聞き流しているようだった。
何 故 ?
「狼男」――非日常的な、響き。
初めて会った者同士のようだが打ち解けている様子の他の乗客から少し離れた位置で弁当に手を付ける。]
……可笑しい話ね。
悲しいのに、生きていても生きている気がしないのに、お腹はすくし、わたしは食べ物を食べているなんて。
>>*7
年頃。
年頃ねぇ……多分、私の方がお前より年上だぞ。
鍵なら、呼びかけてくれればいつでも開けようじゃないか。
その為に、何処か……潜り込んでおきたいのだがね。血に染まる横で行う情事は、なかなかに甘美だぞ?
>>50 え?あ、ああ、もっもちろん、もちろんです。
[不意に傍らの女性から声を掛けられ、反射的に吃音を発してしまう。
しかし、内容が得意分野に関する物だと理解するや、俄然張り切って女性に向き直った。]
オリエント!あなた乗られたことはありますか?
正に夢の列車ですよねぇ、いずれ僕も乗ってみたいと思っているのですよ!
貯金して…、ハネムーンか、または隠居後になってしまうんでしょうがねぇ。
ああ、この列車も往年の名鉄ですから、悪くはありません。
できれば最盛期に乗りたかった感はありますが…。
そうそう、これ、あなたご覧になりますか?
[がさごそとトランクのポケットからぼろぼろになった『世界の名鉄100選』と書かれた大判の本を取り出し、シャノアールに勧めている。]
[もぐもぐご飯を食べて、牛乳をこくこく。
きょとんとしながらおにーさんに口元ふきふきされて、
恥ずかしそうに顔を真っ赤にしました。
おおかみおとこ。
そんな言葉が聞こえてきて、思わずぎゅっと羊さんを抱きしめました。
怖いのか、小さく震えています。]
[『世界の名鉄100選』を勧めついでにぺらぺら捲り、]
ほら、これが今僕らが乗っている列車です。
これが往時の写真。白黒ですが、かつての壮麗さはよく伝わってきますねぇ。
そしてこれが車内の見取り図。
食堂車と一般車両を挟んで前側に特等、一等、後側が二等、三等ですね。
特等はあちらの小さなお嬢さんの物ですから、僕は今日は一番後ろの三等車両で寝るつもりです。
ええと?あなたはどちらに?
[色々な要因から舞い上がっているので、何かどさくさに紛れて大胆な質問をしている自分には気づいていない。]
>>54
知り合いに招待され、一度だけ。
それは夢のようなひとときでした。網棚一つとってもその作りは豪華で、人一人でいっぱいになる客室廊下の前に常に客室係が待機していて。
バーサロンにはピアノまで置いてありましたね。
……ただ、自分でお金を払って乗るとなると、こう、他の寝台車に十回以上乗れてしまうので……あれに乗ることは多分もう、一生なさそうですが。
[世界の名鉄百選を見て、弁当を脇にどけ]
あら、面白そうですね。
[1ページ1ページ、特に車輪の構造を気にするようにゆっくりと見て行く]
[...は腰を伸ばすと、>>#0声をかけられる。名前を尋ねられて、サンドラ、と答えると案内人はリストにチェックを入れていたようだ]
ご飯が出るのかい?
助かるねえ。自分で作らないご飯をいただけるって嬉しいねえ。
[...はそのまま食堂車に向かう]
>>56
正直、決めかねているんですよね。
一人で部屋に籠もりきり……というのはあんまりいい思い出がなくて。
丁度いい、旅の道連れがいればと思っていたのですが、どうにも全部振られてしまいまして。
私は結構小心者なので、一等車両辺りがいいですかね。それでも正直十分過ぎるほど、豪華ですし。
[...は入り込むと、食堂車の中に居る人たちに、軽く会釈をした]
ん、と。弁当って、これをいただいていいのかな?
[...は残り少なくなっている弁当を手に取ると、お茶はないかと探した。話し込んでいるような人たちを、少し離れたところから見つめ、漏れ聞こえた内容から、各自の名前は把握しようとしている。]
>>57
オリエントに!ご招待で!
そりゃ羨ましいですねぇ!うーん、女優さんはそんな経験もできるのですねぇ。
[シャノアールの話の内容と風貌から、全く当て外れな推量をして、しかもそれを勝手に信じきっているようだ。]
>>59
あなたが振られる?
そっそんな事はないでしょう、そりゃいけません。
ぼっ…僕で良ければ、いくらでもお役に立ちますよ!
一晩でも二晩でも、列車の話を語り明かしましょう!
お望みなら途中の駅々で撮影もして差し上げますよ、ええ!!
[シャノアールの手を取らんばかりに。
なんかもう凄い勢いでとんでもない事になっている。]**
>>61
女優……ですか?
[その発言が面白かったのか、くすくす笑い]
お世辞が上手なんですね。確かにオリエントに招かれるなんてことは私の人生でももうない出来事だと思いますが、たまたま財界のある人物に仕事を頼まれて、それが存外によい出来たったので追加報酬として……幾つもの偶然が重なった結果なんですよ。
[じっとシュテファンの瞳を見つめがら]
それなら、お願いしようかしら。
[そっと手を重ねて]
……何かあったら、私を守って下さいますよね?
>>24
ふふ。あの零したミルクの様に星々が…集まって白い靄が掛かっている所が天の川よ。
でも、この天の川…銀河系は私たちの太陽系も含んで「天の川」と呼ばれているわ。
…不思議ね。綺麗だと思って見ているものの中の一つに…自分たちも含まれているのだから…。
[皆が自己紹介をしているのを見て]
…私はエーテル。旅人よ。
夜明けには、目的地に着くから、あまり長い旅にはならないと思うけれど、宜しくね。
星の事と、占いに少し詳しいわ。
興味のある方がいたら、お話しましょう
[…そう言うと、再び窓の外に目をやった。窓の外には星々が手の届く距離に輝いていた。まるで列車が星々の中を走っているかのように…**]
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