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[平和。希望。
それを持たざるものは、
そう、母星に降り立った部下は、皆殺し合い死んだのだった。
理由が分からない。意味も分からない。母星に降り立たずに居た自分達がそうならないという保障はない。
己の目で見た。宇宙連邦のラント達も、映像で見ればその脅威を感じるのか。それとも、連邦の帰属意識を持ち尚自らは平和の裡にあるがままなのか。
クロノには、分からない。]
フン…
下らん。
しかし、理には適っている。
[ぐったりとした態勢から身を起こす。
それは、振り子のように、前に俯く行動だったが。
下に向いたクロノの顔。
黒い瞳が、鋭利な刃物のような光を隅に溜め、開かれた。]
大会本部がどう出るかは知らんが――…
未だ情報を掴んでないか。
[前を向く。記憶し終わったデータが、今も未だ延々と繰り返し、切り替わりながら映し出されていた。クロノの顔を、フレームのみで表示された機体達が彩る。]
――中央エリア/高空>>29――
[少女が突撃の機会を窺ううちに、ゴードンの機を目掛けて急速上昇していく機体が戦術要素としてピックアップされた。
両翼に刃を纏わせ、駆け抜けていった白銀の軌跡]
――マシマさん、だ。あんな中を、すごい。
[返しに放たれた巨大な近接兵装、『赤き鉤爪(Red Talon)』。
一瞬の差でマシマの機が回避、更に高みへと昇っていった。
と――縮小されたウィンドウの中、ゴードンが吼えた>>38]
『いいぜぇっ、こいつで掻き消してやる!
力比べだっっ!!』
[少女の側からすれば完全に背を向けた形。赤い機体が後背に負った曼荼羅も、今は他に攻撃を振り向ける余裕は無いように思われた]
[上下から発射された他機の弾幕に、アラートが表示される。
回避駆動は仮設AIに委ね、全力で疾駆。長大な片手剣を振り上げ、真紅の機体へと左袈裟に切りつけた]
――チャンピオン! 覚悟っ!
[が、鈍色に輝く『自在剣』の構成場は『赤き鉤爪』に阻まれる。ひと回り大きな漆黒の騎士を真っ向から受け止め、ゴードンは一歩も退こうとはしない]
―東空域、中層―
[男は先程から違和感を感じていた。
コクピットの後ろ、核のさらに後ろにあるブラックボックスから奇妙な声が聞こえるのだ。
断末魔の声?いやそんなものが聞こえるはずがない。
しかしこの独特の背筋をゾクりと撫でる感覚は、感じた事がある。
戦場や、大惨事になった現場でよく聞く声によく似ている。
そう、それを機械的なおと]
まさかな、BFの声だとでも…
[男は可能性を思い付いたが否定した。
だが、ブラックボックスの指数は急上昇していた]
82%、…88%
なんだこの上昇値は。
……固、い、ね……っ!
[水晶竜が下方から放った弾幕の到達まで、あと0.2秒。
このまま鍔迫り合いを続ければ巻き込まれるのは必至だった]
ここは――次に、持ち越し、かなっ!
[スラスターを一瞬ブースト、僅かだけ突き放した隙に『自在剣』を形状変更。大盾の形に展開し、天を衝く瀑布に備えようとする]
――― 面白い。
[胸の裡にあった黒いものが、頭を擡げた。
チキュウ人達に元々持っていた感情とも、「大会」への期待や高揚とも、全く別の所から生まれた、黒い感情だった。
胸の裡を占める、苦痛と絶望といった負の想いから現れ、変質した感情だった。]
ハハハ … 面白い !!!
[哄笑。
平和。希望。
それを持たざるものは、心の裡に開いた穴を埋める更なる代償を、求めるというのだろうか。
心が、それで埋まる事も晴れる事も決してないというのに。]
どう出るか見させてもらう。
[クロノの顔を、下方から薄黄翠色と橙色の色味のある薄い真鍮色の光が照らした。目の前のデータ表示が、ふつっ… と消えた。]
―― BigFireメテログラフト内コックピット ――
手段は選ばん。
必要ならば、特殊フィールドバリアを破壊し、戦艦の主砲を使ってくれる。
[そうなれば、大会、引いては「大会で勝つ」という意味すらなくなる話ではあるが、クロノは思いつきのように、そう嘯いた。]
[一瞬集中力を欠いていた。
その一瞬で、機体の前までゴードンの放ったいくつかの弾幕が迫っていた。
ヴォルレイの通常弾の連射は迎撃され、残りの弾がこちらまで迫っていた]
チッッ
[男は焦って、機体を上に逃がそうとした。
シュッ、と機体は男が予想した以上のスピードで弾幕を避ける]
これでクヴォルフィリアの九割の力か。
…加速力ならセンパイの機体以上かもしれん。
[男は上空に居てびっくりした他の機体をブラスターで焼きながら、中央へと移動した]
―中央空域・下層―
[降り注ぐ星達を撃ち落し、そうでなかったレーザーの雨は赤い機体へと降る。>>37下層からの攻撃であるからか、それらは軽い回避行動で全て避け切られた]
ふぅ。
ゴードンさんは…雨くらいじゃ物足りないみたい。
どうしようかしら。
[そこでマリンブルー・スネイルの触覚をひょこひょこと動かし、あるBFの姿を探す。
一目で彼だと解る、特徴的な雲のような姿のBFを。
しかし今の視界には捉える事が出来ず、既に上層へと行ったのだろうかと触角が縮んで上を向く]
……大丈夫、きっとまた逢えるわ。
[今、この空に在っては出逢った人々とは敵であるというのに、ロジャーやクロノの事、ナサニエルの言葉が頭から離れず口をへの字に曲げた]
敵、かあ…。そうなんだろうけど、うん…。
スネイルネンはどう思う?
[返答などあるはずはないが、問いは続けられる。
その間に直近で水晶竜から放たれた弾幕>>51から慌てて離れ、距離を置く]
[ファンファーレ。鳴り響く勇ましい音。
花吹雪のような色とりどりの光、花の形をした弾幕。
彩られた青空。BF乗り達への祝福。
クロノの黒毛に覆われた手が両脇のパネルに触れると、コックピット内に縦横のラインが走る。ラインで区切られた無数の矩形。それらが半回転し、前面から後方へ潮が引くように周囲の光景が現れた。
クロノの目が、一瞬和らぐ。
思い出すのは、宇宙海賊を討伐し、ラントへ凱旋した時の花。
優しい思い出は、しかし、痛み。]
行くぞ。
メテログラフト。
[既に浮いて停止していたラント製BFは、音もなく事前動作もなく上昇した。]
/*
はてさて…クロノさん関連についてこの子はどうするんだろ。
とにかく、彼が何か怖い事をしようとしたなら止めようとはする…かな。
夢見がちな女の子なので、やっぱり甘い所がしっかりあるんです。この今の空で人を敵として見なせないのもその辺から。多分、ロジャーくんは全力で庇いに行く。そんで串引っ掛けてったのがユージーンさんだと気付いた時は全力でつっかかって行…けるかな。でも、アタックはすると思います。
[一年ほど前、町のBigFire修理工場の面々が、町に現れたごろつきと小競り合いになったことがあった。
その際にごろつきの一人が修理中のBigFireを罵倒しつつ食べ物をぶっかけ、それを見ていた工場の面々が派手にキレて、その後は……まあ想像に固くないだろう。大乱闘であった。
少女は隅っこの方で事の成り行きをうかがっていることしかできなかった。心の中でごろつき達に憤慨しつつも、修理工場の面々を助けに入ることはできなかった。
だって女の子だもん。男どもの大乱闘に入れるわけないじゃん。
要するに格納庫では、青年のセリフと一年前の出来事が結びつき、青年もごろつき達と同じことをしたという推測に至ったのだった。
だけど、あの青年は、あの時のごろつき達とは違う気がする。
BigFire乗りであるという点で明らかに違うのだが、それ以外にも、何かが]
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