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― 宿 ―
[宿への道すがら、掌サイズの雪だるまを作りながら。
振り返れば無数の雪だるまが並んでいる]
うう、冷たい。
[わずかな雪でも降れば、すぐ埋もれるだろう。
かじかんだ手で宿の扉を開ける]
こんにちは。
[宿を覗けば、食堂兼バーには見知った顔がいくつもあっただろうか]
あらら、みなさん、お揃いで。
[ぱちぱちと瞬きした後、驚いた顔のまま、言う]
あさからお酒ですか?
寒いですしね。
[イライダと目を合わせて小さく笑う。
視線の先にはイヴァン。少しだけ息を呑んだ後に]
朝でも、お昼でも、
とにかくご飯をもってくればいいのね?準備するわ。
[まずは酒をドラガノフに差し出し、その呑みっぷりにいつもながら感嘆する。
その後はカウンターで軽食を用意し、イヴァンの所へと]
オリガが「時間を進める」を選択しました
― 宿の自室 1日目 ―
[部屋割りには特に希望を持たなかった。
階段側を男性陣が押さえた方が何かあった時にいいとは思ったが]
(その何かとやらを、仮定として持ち出すのも、な)
[他の人の希望を優先して最後まで残っていれば、
ぐらいの気持ちで部屋を用意してもらっていた]
昨晩は、賑やかだったな。
[イライダの話は新鮮で、村の特に若者達の興味を惹くのには十分だったようだ。彼女やアナスタシア達に賑やかさは任せて、自分は邪魔にならないように控えながら、時折会話に加わる程度にしていた]
村の若い人間が老人を交えずにこれだけ集まったのは、いつ以来だ。
[村から逃げるように出て行く若者が増えた事で、
こうした集まりは周りの目もあって自然なくなっていた]
(姉さんやサーシャ、ミハイルのように普段あまり人前に出てこない人もいる)
[子供の頃は考えもせず、想像もできなかったような事がいくつも起こる。こうして頭を悩ませるような事も]
面倒なことなど、ない方がいい。
[部屋に篭ったまま、何度も読み返した本を拾い上げて頁を捲った*]
おはよう、イヴァン
もう……お昼と言っていい時間だけど、ね。
[まだ眠そうなイヴァンを軽く茶化すように、挨拶。
それから、ローズジャムを一口。
そして、暖かいティーを一口]
ペラ…
ペラ…
[古ぼけた革表紙の本を捲る。かつて彼の友が命を落とした街の古本屋で買い求めたその本は『人狼とそれに狂れたもの』と背表紙に書かれていた]
(――――… お前は…)
[街人から埋葬すら拒絶された遺体を眺めたあの日を思い出す]
[パチパチと薪がはぜる音を聞いていれば。
やってくるのは]
あら……、ナタリー。
外はやっぱり寒いかしら?
[外から来たせいか、何時もより少し頬の赤い彼女を見て。
ひらひらりと手を振った]
何になりたかったんだ。
どうしたかったんだ。
[村を嫌い抜いて飛び出した彼は、肉の一遍さえも拒絶されてこの村に帰ってきた。
この村から出ることなどできなかった。
彼が悪いのか、あの街が悪いのか、それとも―――]
この村が、悪いのか。
[...はこの村が嫌いではない。けれども]
好きだった、わけでもない。
[朝から本を読んでいたらいつしか昼になっていたようだった]
ああ、食事を忘れていた。
[ボロボロになった本を枕元に置き、ベッドから起き上がると部屋を出て1Fの食堂へ]
おはようございます。
[食堂にいる人達に対して軽く頭を下げて挨拶し]
何か軽いものをお願いできますか。
[空いている席へと腰を下ろした]
[適当な席を探しながら]
アナスタシア、なんか暖かいの……ええと、紅茶ください。
[丁度イライザが見えて。
他人が飲んでいるものは美味しそうに見えた。
そのまま、彼女の近くの席に腰を下ろす]
寒いですよ。
今日はことさら寒い気がします、ほら。
[雪だるま作りで冷えた手は、早速しもやけじみて真っ赤だった]
[パンと紅茶とヨーグルト。
卵を焼いて、香ばしい匂いはそのままに皿に盛る]
はい。
朝から食べてないなら、ゆっくり食べた方が良いわ。
[イヴァンの前に食事を降ろし、一言告げた]
こんにちは、ナタリーさん。
そうですね、お客様も結構いらしてるみたい。
[賑やかになった宿を振り返り、そんな事を言う]
/*
一日目でもう宿封鎖されると思っていたので、ちょっと様子見。というか仕切るの止めた方が良さそう。
コミットも…結局はウートラさん待ちかな。
RP村って把握して入ってきてますよね…(フツーに挨拶で入ってきたのでちょっと不安です
*/
[やって来た面々には、その都度、軽く声を掛け。
頼まれたものがあれば、微笑んで提供する。
――フィグネリアの姿を見たならば、何か言い掛けようとして――
……――止めた。]
[やって来た面々には、その都度、軽く声を掛け。
頼まれたものがあれば、微笑んで提供する。
――やがて、フィグネリアの姿を見たならば、何か言い掛けようとして――
……――止めた。]
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