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[カンジーがたまに素っ頓狂なことを言うのはいつものこと、くらいの認識。
頬を押し付けた机の冷たさが気持ちいい。
横向きに回転した視線のまま、せちろーの周囲を回る紙飛行機をぼんやり眺めていた]
/*
愛里の負担が大きくなるんだろうなあと言う点はやや心配(人の心配してる場合じゃない)
まあ愛里なら問題ないだろうけどねー。
― 祭りの日 ―
[待ち合わせに遅れるのが好きじゃない。
基本迷惑かける側なのに時間にルーズっていいとこないよね、ってだけの自己満足。
そんな自己満足のもと、待ち合わせの28前くらいからカフェでぼんやりする僕が観測できたんじゃないかな。]
慣れないなあ和服……
[吉原しばりにかすり帯。いつだったか母さんがやたらと着物着てたときに僕も着込まされた名残だし、慣れてるとは全く言えない。というか動きづらい。]
ふっつーにジャージかなんかにしとくんだったかなあ。
ー例大祭ー
[椿色の浴衣でおめかしした妹を肩車して例大祭へ。いつもは人を見ることの方が少ない通り。
近づけば近づくほど人が増えて行く。祭りの前のこの感じは、どんな祭りでもいつの季節でも楽しい]
おい、下駄脱げんぞ。
[楽しげに足をぶらぶらさせる妹に]
んで? なんとか君とはどこで待ち合わせ?
狛犬? ああシーサーか。 オレは入り口。鳥居のとこ。
[そうこうしていると大きな赤い鳥居が見えてくる。そこには、遠くからでも>>12の姿が見えて]
アレ? いやいや時間内時間内。
よし、せな。 どうやらオレはここまでだ。
一人でシーサーんとか行けるな? 降りる前に…ぴーーす。
[鳥居を背に自撮り。妹を下ろし、手を引いて鳥崎に近づく]
ほれ。なんとか君探してこい。 迷子になったら家帰れよ。
待ってないよ。 お互い五分ぐらい前行動!
いや素晴らしいね。 …にしても…。
[遠慮なく上から下まで見る。そんな自分は、藍色の甚平。ポケットに小銭入れ(ぱんぱん)とスマホだけ]
浴衣の子は3割り増しくらいって言うから、130点ってとこだな。
撮ったろ。はいポーーズ。お祭り、例大祭いぇーい。
[スマホを向ける。問答無用]
んじゃ、行こーぜ。 取り敢えずお面買うんだ。
それ持つか?
[手を出して首を傾げ。渡すほどの荷物でなくても、『遠慮すんなよ』と]
ラブリ見たいもんある? わたあめと苺あめどっちがいい?
[そんな事を話しながら、境内へ。横に逸れて、作法と順番はなってないもののちゃんと手と口を清める]
─ おまつり ─
[生成り地に朝顔の柄の浴衣と帯は桃色という出で立ち、髪は短いのでアップにするなんてできないけれど。待ち合わせ場所にいけば桃はもう待っていて>>22]
ごめんね、待たせて。
[桃のもとへ、浴衣姿の桃を見て]
格好いい・・・
[思わず見とれてしまった。**]
[せちろーがやって来て、褒めてくれるから微笑んだ。]
あら。基礎点が100点なのかしら?
ありがとう。
嬉しいわ。
[向けられるスマホに、ピースはしないで。
首を少し傾げて微笑みを向ける。]
[神社を歩きながら楽しそうなせちろーに。
カランコロンと下駄の音を聞きながら一緒に歩いて。
手水でしっかり手と口を清めると、ハンカチで口元を拭いて、荷物をせちろーにお願いした。]
お面は何を買うの?
そうねぇ。
わたあめと苺飴なら、苺飴がいいわ。
せちろー、それじゃお腹膨れないんじゃない?
[カランコロン。下駄の音は響いて。
お面を興味深気に眺めただろう。**]
ー 自宅、浴衣選び ー
ビッグだけど……違うよなあ
[ 腕組みして唸る自分の目の前に広げたのは、去年着た浴衣。
淡い水色の生地に、大きな将棋の『と金』が描かれている。
歩が成った表現はまさにビッグと言えるだろう。
しかし、サイズは今年も変わらず着られるとしても、今は着る意味が異なった。
入学して以来連呼していたように自分はビッグを目指すと主張したいなら確かにこれだ。
……だが、浴衣を着て会いたい人に正対したいのは、自分個人の方だ。
だから、浴衣に描かれるべきものは―― ]
……買うか
またあそこで
[ 目の前のと金浴衣はしまいこんで。
小遣いは足りなかったが、ビッグな女の子と行きたいと親に正直に告げたら援助金が出た。
後日、ワオンのキッズ服コーナーで浴衣を選ぶ姿があった。* ]
[お面をかぶるせちろーを見詰めて、しばらく考えてから、微笑んだ。]
んーん。私はいいわ。
髪が崩れちゃうもの。
何か食べる?
半分こするなら、それなりの量食べられると思うわよ。
[提案はそんな風に。
でも苺飴は一人で食べたいな。]
──祭りからはいくらか前──
あったあった。だいぶ奥のほうだったね。
[父親の洋服箪笥の奥底に、藍色の浴衣は仕舞われていた。
すん、と鼻を鳴らしてから生地をためつすがめつして。
使うことになることを期待して、帯と一緒に陰干ししておこう]*
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