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[扉に耳つけるなら>>313、微かに音が聞こえて来る。
何か、やや重い物を何個も置くような、音。
キィ、と軋むような、音。
何か、柔らかい物をどこかへ投げるような、音。]
──山根俊子の部屋──
......。
[本棚の本が散乱し、クローゼットは開け放たれ、ベッドの上がひっくり返されており、枕が床に転がっている。
青年は、机の前の椅子には座らず、立ったまま、ノートパソコンを開き、中身のフォルダやファイルを開き勝手に覗いているようだ。
誰かが入って来れば、狼狽した様子で、しかし威嚇するように、熱の宿る目で睨みつけるだろう。]
...ッ、ア、アンタ......!
[漁られた部屋だが、何個か女性らしい物があり、俊子の部屋の事を仮に聞いていなくても、使用感から女性の部屋である事は間違い無く伺える。**]
[青年を無視して或いは退けて、ノートパソコンを見るなら、既に開いたフォルダに、楽譜らしき物を分割して小さめに小分けに撮影していたらしき連番画像ファイルが並んでおり、その一つが開かれている。
青年とはそのフォルダとは別の長文の、横のスクロールバーから察するに長文の文書ファイルを開いて読んでいたようだ。**]
[青年を無視して或いは退けて、ノートパソコンを見るなら、既に開いたフォルダから、分割して対象を小さめに小分けに撮影していたらしき画像と、同フォルダとは別の、横のスクロールバーから察するに長文の文書ファイルを開いていたようだ。**]
[青年を無視して或いは退けて、ノートパソコンを見るなら、既に開いたフォルダから、分割して対象を小さめに小分けに撮影していたらしき画像と、そのフォルダとは別に開いたのか、横のスクロールバーから察するに長文の文書ファイルを開いていたようだ。
もしも青年へ、部屋から出るように厳しく伝えるなら、青年は幾つか噛み付く様な口調で何か言うものの、部屋から追い払う事も可能かもしれない。**]
−2階の山根敏子の部屋の扉前−
[2階の] [他の部屋の扉と違う]
[可愛らしい] [ドア・ノブカバー]
……敏子さんの部屋、かしらね?
でも、さっき夕食の準備をしに、厨房へ行くって
言っていたわよね。
[敏子の言葉>>286を思い出し]
[扉の向こうに] [耳を澄ませば]
[微かに聞こえる]
[色々な物を動かすような音>>#22]
[ややあって、音は聞こえなくなる]
……何をしてたのかしら。
さっきの、お父さんの部屋みたいに、
龍君が何か探してるとか?
[可能性はあるね]
[彼は、”探し物”(>>288)と] [言ってたし]
[よその家で] [何を探してるのやら]
中に誰かいるなら、
鍵はかかってないかしら…
[君は] [そっと扉を開けた]
[まず、見つけたのはハードカバーの本数冊。
精神病について書かれているのはわかるが、
内容を理解するには5(10)時間ほどかかりそうだ。]
舎人さん、これなんの事かわかるっす?
[向いてないことはすべきでない。
まるっとキリクに投げた。
それから、アルバムっぽいリングファイル。]
(ふおおおお
小っちゃい頃の俊子さんが
写ってるかもしれないっす!)
[覗き見するような背徳感を秘めながら
アルバムのページをめくる。]
あ、この人俊子さんに似てるっす。
[彼女の母だろうか。
が、肝心の俊子が見当たらない。
よく似た違う女性なのか、
それとも山根父が妻専用アルバムを作っていたのか。
後ろの方のページは写真のポケットが少しゆるくなっており、
一度使っただろう事が推測された。]
高田純次郎は、色白の美しい女性 の近くで跳ねることにしたよ。
−山根敏子の部屋の中ー
[室内には] [ノートパソコンで]
[何かを覗き見ていたらしい龍の姿>>321]
[家捜しと思しき] [ひどい散らかり様>>321]
[君は眸を丸くする]
やっぱり龍君か
ひどいことになってるわね…
敏子さんの部屋で、何を探してるの?
[女性らしい物もあるから]
[山根敏子の部屋に] [間違いなさそうだ]
[応えてくれないかもしれないが]
[聞くだけは訊いてみようかと、尋ねてから]
女性の部屋を家捜しして荒らすって、
よくないわよ。
[女性には、女性の]
[プライバシーってものがあるのよ、と]
[君は強い口調で言う]
[女性に限らず、家捜しは問題だと思うけど…]
ほら、部屋から出て出て!
私が片付けるから。
[敏子が後から気づかないほど]
[元に戻せるかは、分からないけれど]
[龍に近づいた時ちらりと見えた]
[ノートパソコン画面の画像や文章フォルダ>>322は]
[後で閉じる時に、また見えるだろう]
もう…何か探してるなら、
敏子さんに聞いたらいいじゃないの。
[でも、山根敏子が迎えてくれた時]
[彼、様子がおかしかったからね…>>300]
[青年が、部屋から出て行こうとするようなら]
[君は薄色のグラスを外し]
[夕焼け空のような紅い瞳で]
[一瞬だけ、じっと彼の目を見つめようとするだろう]
[その目に宿る熱は、どんな種類のものかと]
[彼の内心を、少しでも慮ろうとするかのように]
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