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− 廊下 −
[カタカタと震える窓から空を見上げると、
朝よりも雲は厚く、風も強い。
本格的に嵐の訪れを予想させる。]
こりゃ今の内に脆そうな所を補強していた方が
良さそうだねぇ。
[牧師様が滞在した時は屋根や壁の補修をお願いしたが、
彼にばかり頼るのも申し訳ない。]
ランスやマコトも頼りにしないと。
[1人にばかり頼り過ぎてはいけない。
喪った時に倒れてしまうから。
戻らない思い出に引き摺られない様に、
今生きている者達へ想いを向ける様に目当ての男達を探す。]
[親しみこめて牧師様、先生、と呼ばれていた老牧師に、自然と語られるまで時を待ちなさい、と教えられていた。キリクの身の上については然程詳しくない。ねだって聞いた村の外のこと、兄弟がいたらしいことくらいか。
いずれ、聞く機会もなくなるだろう。
結社員が来たら、或いは結社員になれたら。
ふいに現れた牧師。
住人同士というふうには見えない男と修道女。
彼らが何に導かれ何を思おうと、結局騒ぎは避けられなかったのだから、深く考えるのはやめよう。神様と"聖職者"の記号を恨んでいなければ、芯をなくした自分一人で抱えきれないから]
― 食堂 ―
[卵を焼く事にはそんなに時間はかからない。
人数分のオムレツを焼き上げ魚の身を散らして、人数からひとつ引いた分を食堂へ運ぶ。
今日はまだ姿を見ていないアリスとレーナの分も。
マコトはきっとまた台所で食を摂るだろう。
彼の分の食事は台所の机の上に置いておく。]
デザートに苺の砂糖がけもありますので、食事が終わりましたら仰ってください。
お出しします。
[食堂へ来た者には順次そう告げて、ある程度人が集ってきたら再び台所へ引っ込むつもり。]
/*
あぁ^〜〜^マコト様のロールきゅんきゅんするんじゃぁ^〜〜
さりぷるがちょろすぎるせいでこいつすぐデレちゃいそうなので気を付けよう
距離感が重要だと思うのです
/*
マコト様に自分の素性と過去すっげえ暴露したいんだよ^〜〜〜
汚いものを見るような目で見られてもいいし無反応でもいいから
[建物の構造は単純だからか、食堂へ向かう道は少ないからか、
またしても廊下でマコトの姿を見かけた>>63
ランスの姿もあれば、空の様に曇った表情から
一転して笑顔で手を振る。]
あ、2人とも丁度良かった。
天気悪すぎて……え?
[酒場を切り盛りしている時は皿や酒瓶を持って
忙しなく動きまわっていた。
だから今も無駄なく動けると思っていたが。
マコトの指摘に逆に意識した床に、脚を取られた。]
きゃあ?
[グキッ、と床では無い何かが歪む音と共に
勢いよく尻餅を付く。
皿も空を飛んであらぬ方向へ転がった。]
あいたたたたた。
もう、美人に恥掻かせるんじゃないよ。
[少し現場から離れただけで恥ずかしいと、打ったお尻と
右足首を撫でながら転がった皿の行方を追う。]
嵐になりそうだから、雨漏りしてる所が無いか
点検して貰おうと思ったんだけど、
まずは床の総点検が先だね。
[みっともない姿を見せた事に顔を赤くしながら、
これにかこつけて点検と補強を提案した。]
― 廊下 ―
[食堂を出ると、無意識に潜めていた息を大きく吐きだした。
壁に凭れ少し俯いて右手指で眉間を摘まみ、親指で皺を伸ばす。
あの日拾ってくれた恩師は、思った以上に立派な人だったらしい。
老牧師亡き後、その代わりを務めなくてはと懸命に足掻いたところで、人徳や信頼とはそう簡単に得られるものではなかった。
誰かを立ち直らせる事はおろか、励ましの言葉をかけることも、目を合わせ手を差し伸べることさえ出来ない。
それでもここで諦めてしまえば、あの村で過ごした大切な3
年間を無駄と認めることになる。
今はまだ、自分もまた誰かを助けられる人でありたいというあの日の祈りを杖に立っている]*
/*
きりがもっくもくだー
そろそろアリスさん起動してないとペースきつい気がするんだけど、動いていいのかなあ…昼食時だし、食堂に強制拉致していいかな?
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