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-神楼例大祭 奉納演舞-
[奉納は昼前から始まっていた。様々な演舞や劇等が上演され、奉納される]
「紅村さん、出番ですよ」
[控え室で待っていると、スタッフの声がかかると、...はすっくと立ち上がり、白扇を携えた]
はい。
[前の演者と入れ替わりに舞台に上がれば、観客の中に誰かの顔が目に入るだろうか。
舞台の中央に立つと、深く息を吸い込んだ++]
[ ドキドキして、手に汗をかいてるんじゃないかと心配しながら連れだって歩く。
……新堂も、同じ心配をしてるとは知らず。 ]
……ほんと?
嬉しいなあ。大人っぽいってなかなか言われることないから。
[ 耳元に残した髪を、意味なく指先でくるくる巻いたりほどいたり。 ]
小物屋は、小型アクセとかストラップとかを売ってるとこだよ。
安いけど、可愛いんだよ。
でも、目立たないとこにあるから、見つかりにくいかも……。
[ 面倒だったと聞けばくすりと笑う。
男子って、面倒かそうじゃないかが基準になるんだなあって思って。 ]
よく似合ってるよ。元気な感じがして。
― その頃 ―
[小太郎を連れた義姉が、こーっそり例大祭に来ている]
『小太郎、弓弦を見つけても声をかけちゃダメだからね!』
『がってんしょーちです、ママ!』
[弓弦が最後まで一緒に行く女の子の名前を言わなかったので探りに来たのだ。
とはいえ、凄い人混みだし遭遇する確率は93%くらいかなって思っていて、会えなかったら会えないで楽しもうと自身は藤納戸◆色に枇杷茶◆色の藤柄の浴衣を着て、小太郎には麹塵◆色に絹鼠◆色のクモ柄の甚平を着せている]
大人っぽいけど可愛い。
[俗世と切り離された感は、林間学校の時と同じ雰囲気に思える。
小物屋の説明を頷きながら聞く]
見つけられたら寄ろう。
[是非とも今日の記念に何か買って渡さねば]
ちょっと派手かなって思ったけど、褒めてもらえて嬉しい。
[見上げてくる微笑みに釘付けで、かき氷の屋台に視線を移したのはしばらく後]
かき氷はレモンって決めてるんだけど、直江はどれにする?
[手を引いてかき氷の屋台に向かう二人を、物陰からolive◆色のかき氷をわけっこしつつによによ見ている親子がいる事には、きづいても気づかない振りをするぞ!声をかけたら調子に乗るから!!]
―例大祭当日/遠馬診療所―
……よし。
[ぱちん、と鋏を閉じて祖父を振り返る。
迷いのある時に手を入れるものじゃない、とここ暫く触らせて貰えなかった松と、わたしとを見て。
まるで50年前に戻ったようだと目を細める彼の目には、この着物の本来の持ち主が映っているのだろう]
じゃ、行ってきまーす。先に寝てていいからね。
え? お祭り行くのに、なんで大量のカンペが必要かって……な、なんでもないよ!
行ってきますってば!
[藍染めの桜柄、古風な着物。
頭に挿した江戸茶◆色の花飾りをなびかせ、からからと下駄を忙しなく鳴らして診療所を駈け出した]
にしても……ぎゃるげって難しいのね。
[通からの返信>>950とにらめっこしながら眉を寄せる。
これが真彩とかなら可能だろうが……ううん。
もし、龍志が鼻緒に困るようなことがあれば、おんぶしようそうしよう。
返信には感謝しつつ、そう考えておくことにした]
―例大祭当日/あべっちょハウス―
こんにちはー。
あの……あb違う、りゅ、りゅう、りゅうじくん、いらっしゃいますか?
[神社で直接待ち合わせると、たぶん混んでるから迎えに行くよ。
と予め言ってはおいた。
まずは、昨夜さんざん練習した呼び名を、ここでお披露目せねば! と勢い込んだものの。
早速前途は多難のようだ]
―例大祭当日/神社へGo―
[花緒の演舞が見たいといえば、彼もその催しは知っていただろうか?
いくらかの露店をひやかしてから、時間となれば舞台へと向かった]
──例大祭前の夜──
[学校が終わったあとは、週に2回程、兄の入ってる大学のパルクールサークルの練習に混ぜてもらう。今日もそうで、帰り際にスマホを手にすれば霧澤>>845からメールが返って来ていた。
内容に目を通して返信を打つ]
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To:霧澤ちゃん
Title:re:返事遅くなってごめんね。
message:
例大祭の夜でどうかな。
祭りの日なら遅くまで外出する許可出易くない?
祭り会場から山の方にバスが出てて、終点から歩いて行けるぽい
終点で待ち合わせでも、バス停で待ち合わせでも、都合のいい方で
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[送信ボタンを押す。最初のメールで断られたら電話を掛けて肉迫するつもりだった。ので、断られなくてよかったと思う。彼女が抱えているものを無理やり暴きたい訳ではない。
ただ、──ただ。ひとつ息を吐いて目を瞑ると、帰り支度を始めた]
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