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ま、不安だっていうなら――、
[――東に向き直って、すうと一息。
人差し指と中指で、その延長みたいに煙草を縦に挟んで。
今一方の手は、腰に当てたまま。
何事か口の中で唱えながら、横に一閃。
縦、横、縦、横――と、横に五度と縦に四度。
――薄闇に覆われる虚空に、煙草の灯で九度、線を描いた]
(少なくとも、ここのつの贄。
そしてここのつのもの。)
(この村の力の薄さが気にかかる。
碑を封じられたか砕かれたか)
(いずれにしろ、祭具…、
場が正しい並びでないのを感じる・・・)
[一方で望ましくない気配も感じる。
ぎょろりと箱を見下ろした。古びた箱と抉られた徴を。
それと同じ気配をどこからか感じる。
・・・あの者の血を引く者の気配がする・・・
誰かは分からないが邪魔をさせぬよう手を打たねばならない。
淡雪が何か丸い球を取り落としたことには気付いたが脅威を感じなかったため、警戒などをする気持ちなどは一切湧かなかった。]
えー。旅館って結構人が来なさそうなとこにもあるらしいよ。
この前テレビで見たもん。琵琶湖の真ん中にある島に旅館建ってるの。
[のほほんとした平和な雑談。
そこに落とされた唐突な沈黙。
東吾の顔を見つめ、首を傾げる。
満面の笑みと…]
…え?
[ペンダントを身に付け終われば漸く奈央>>309に答えた。]
うん、ごめんごめん。
やりすぎたよ?
[ぽんぽんと祭祀書と黄色い襤褸切れを叩くとバックパックへと]
/*
淡雪ちゃん占いかー。
第三者視点から書いたら、事件のあらまし長すぎくどすぎでダメだこれ…。生贄の子、女、忌み子視点で手短にまとめられるかな。話変えた方が早いかも。
[ペンダントを身に付け終われば漸く奈央>>309に答えた。]
うん、ごめんごめん。
やりすぎたよ?
ごめんね、淡雪君。
それに光君もごめん。
[淡雪とある意味セットの光へも謝罪を口にした。
ぽんぽんと祭祀書と黄色い襤褸切れを叩くとバックパックへと入れようと]
君枝さんのか。じゃあこの近くにいたりしないかな。
おーい、君枝さーん、居ますかー?
[大声で呼んでみるが、返事はない。ただただ寂しくこだまするだけだった]
うぅ、寒い。
[静寂と共に、急に寒気がしてくるようだった]
――はい、っと。
[煙草を唇のあいだに戻して、ふっと]
まだ心配なら、君の信仰に応じてさ。
十字切るなり念仏唱えるなり、メッカに向けて祈るなりするんだね。
そうかい、ならいいんだ・・・。
[淡雪の表情に安心する>>320
淡雪のペンダントの件には気づかない
颯太のあの表情、そしてかすかに匂う胃液の匂いに顔を強ばらせる>>322]
ん?
どうした、もしかして・・・颯太・・・吐いていたりする?
大丈夫・・・?
[心配そうに近寄るだろう
そこでペンダントに注目する]
(颯太ってあんなペンダント持ってたっけ?)
[怪訝な顔をするだろう]
[軍手を嵌めた手の人差し指を颯太の唇に付ける。
まるで内緒だよと言うように]
うん、ちょっと。
”肝試し”をするのにね?
大丈夫だよ。
[吐いていないとは言わない。
そんな嘘をつけば直ぐに奈央には分かるだろう。
奈央の怪訝な表情>>333に]
どうかした?
[にたり]
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