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―広場―
[声をかけるのをはばかられて、石段の上に消えて行く颯太と、後に続く奈央を見つめていたが]
別に…気に、なるわけじゃない…けどさ…
[声をかけたらいいのはわかってるんだけど、なんとなく…ね。二人の後をそっとつけていく形で、石段に足を踏み出した。]
ならいいけれどねぇ・・・。
[颯太はこういう雰囲気には慣れていないのだろうか>>122
不審に思いながらも]
これ・・・本当に教会なの?
[外観からではこの建物が教会には見えない]
あっ・・・ちょっとここでこの建物の写真を取っていくよ。
[颯太が中に入ろうとするならこう言うだろう
しかし二人で行きたいと言うなら、、しぶしぶついて行くことだろう**]
[ざわざわ]
[くすくす]
[かつて祀られていたカミの再起と幼子のあどけなさに、混沌とした意識がざわざわと騒ぐ。
夕刻の村に、もうじき夜が訪れるのを期待するように、笑う声は低く密やかに]
次は引っかからないぞ……
[決意である。
正直ちょっとまだ心臓がばくばく謂ってるんだけど平常心だ、平常心]
うぅ、さっきの叫びとか
他の皆に聞かれてたらつらい……
[時、既に遅しである。
近くに鎮座するお地蔵さんも見守ってくれているようだ……]
ま、その意気があれば大丈夫だね。
結構、飲まれてたようだったから。
[ショック療法、といったところか]
ま、じゃあ、行こうか。
それこそ、暗くなる前にどうにかしたいしね。
[そう、東を促したあと。
なんとなし、二度三度、自分の手を眺めてグーパーしてみた]
あっは、そりゃ、あっちはさ、俺がやったから……
[もう片方は平気だという言葉に、にんまり笑って説明をしようとしたところに、
ライトを向けられ>>127、大げさなくらいに顔をしかめた。顔を手で庇うようにして、光を遮る。]
あっは、コラ、ヒデ。ライト人に向けんな。まぶしーって!
[ケラケラと笑い声を立てるも、2人の問いかけ>>127>>129に、ふとそれを止めた。]
さあ?だって、俺も言われるまで、全然気づかなかったしー?
……うん、本物だよ。
[それだけは、きっちりと断定する。
出てこないのかな、と、2人は聞こえるか聞こえないかくらいの声で呟いて。]
[そして、双子の視線は、同行者へと移る。羨望の眼差しで、こどもらを『視る』]
『……いいなあ』
『綺麗なお洋服』
『あんなのが、』
『よかったなあ』
『あんな風に、』
『生きて――』
『『いいなあ……』』
―教会―
ああ、ここだよ。
集会場で英裕君が地図を見つけて、
その地図にここが教会だと書いていたから。
[にやぁと意地悪く笑う-]
[-笑顔は今は底に薄らした悪意が滲む]
そう?
なら先に入るよ。
[呆気なく奈央の手が離される。
ふたりの間を隔てるように軍手の赤錆が地面に落ち]
存分に撮っておいでよ。
[颯太の姿は扉の向こうに消えた。
残された奈央が、扉付近にしるされた奇怪にのたくる文字に気付くのは何時のことか*]
─広場から苔生す石段へ向かい中─
さあ? なんだろうね。
何があるかは行ってみてのお楽しみかな?
[淡雪の「東さん、かっこいい」という言葉が気になりつつも、笑顔を見て癒された気分になる。そうそう。淡雪はいつも笑ってたほうが可愛いよ、と言いたい衝動に駆られるが勇気もなく]
そうだよな。淡雪と並んで歩くのってずいぶん昔だよな…。
[幼稚園ぐらいだろうか? 手を繋いで歩いた事はなんとなく覚えてる。
時を越えて、今も並んで歩いてる事に不思議な感動を覚える]
肝試しも悪くないな。
[思わず、今までとは真逆の感想が口をついて出てくる。失言と思ったその矢先]
ん? あれ、露瓶ちゃんじゃない?
[石段を登っていく露瓶の姿が視界にとまる]
[この距離にいたから聞こえた言葉。出てこないのか、と]
ここにいるわ
[微かに不安が混じる、声の調子の変化等気付く筈もなかろう、男の耳元に囁く]
[こども達を見つめる眼、それをとらえたならば彼らの眼にも姿が映ったかもしれないが]
あ、っと、ごめん。
[慌ててライトを下す]
そっか…。
本物って…幽霊って事だよね…。
[もう一度、縄のほうにライトを向けて]
あっちは東吾にーちゃんがやったの…?余裕だね。
…?なんか言った?
[東吾の呟きに首を傾げる。
ごまかされれば、ここから出ようと提案するだろう。
ぼくも見せたいものがある、と]
[ひとつ、ふたつ、嫌な気が
みつ、よつ、いつと、強い気が
あとは知らない、いつものとおり]
[心中数え、自分には関わりのないことだ、平時の心を取り戻し]
[されど、肌の粟立ちは治まらぬまま]
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