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─ シェルターの外 ─
[水の入った飯盒皿をベルリヒッターの前に置いた。]
喉も乾いているよね?
元気な声が出せて良かった。
ベルリヒッター、ここは危ないよ。
…と言っても、私達が今から行くところも危ないのだけど。
[出来れば安全な場所に連れて行きたいけれども、この都市の中では何処が安全な場所だろう。]
はぁ。じゃあ私それ…?
[言いかけた所で、それを阻まれ首を傾げる]
見ても分かるかどうか分かりませんけど、
[恩を売れた。よし。と思いながら、高く浮上して]
ん、ん?
[3体の化け物の姿を確認し、もう少し近寄ってみる]
[それにしてもゾンビの強さもさる事ながら数も多い、まるで何かに引き寄せられてるのか・・・?
こちらは味方の攻撃に当たらないように、こちらの攻撃もアロールやアーネストに当てないように気をつけている。
ナイフで戦うアロールを見て、]
(さっきアロールは一体何を話したかったんだ・・・?)
[>>120話しかけようとした内容が気になっている。
ゾンビ達を片付けたら、アロールに確かめる事にした。]
―研究所前―
[やけに大きな建物の前で、エーデルは先程創り出した使い魔に精神を集中させた。鴉の視界が脳裏に映し出される。]
[映し出されたのは、今までエーデルが見てきた屍よりも強力そうな化物と、それと交戦している少女の姿>>100。それから、剣を振るう男>>116と何かを振り回している女>>113、ビルで会った喧しい小娘>>122。]
……そのまま監視を続けろ。
[それらがどうなろうと知った事ではないが、自分の知らない情報を持っているかも知れない相手を監視しない理由がない。
短く使い魔に告げると、鴉は上空を旋回しながらカァと一声鳴いた。]
なにあれでかっ!きもっ!
ん?あれって…あの時のピンクのやばいの!
[3体の化け物の輪の中に、見覚えのある人影を見つけて声をあげる]
あ、っと、やばいのじゃなくて、なんかの隊長さんでしたっけ。
[さして時間はかからずヴァルターの元へと戻り、見てきたままを報告する。
ピンクのやばいの事、なんかの隊長さんがでかくてきもいのに囲まれていた。と]
魔術師 エーデルは、領主 ヴァルター を能力(占う)の対象に選びました。
─ シェルターの外 ─
シルビア……。
この子、連れて行っちゃ駄目かしら。
[シェルター離脱の先頭だったシルビアに尋ねる。]
ここに残しても、
餓死してしまうわ。
シェルターに戻れば食糧はまだ残っているけれど、
でも、この子が辿りつけるかは分からない。
[屈んだままベルリヒッターの首筋をぽんぽんと軽く叩く様に撫でる。
ベルリヒッターが水を飲み干せば飯盒皿は片付けるつもり。]
[縄鏢を振り回しつつ、分が悪いな、と思う。
しのびの術は、基本的に対人を想定しているものだから、対バケモノにはあんまり効かない。特に相手の心理を利用するものは、多分まるきり意味がない。
せいぜい落とし穴やすね払いなんかの罠くらいしか使えないんじゃないだろうか。]
・・・めんどくさいから、一時退避しちゃダメかなぁ。
[苦無を投げては引き戻し、寄ってきたものは忍刀で斬り捨て、を繰り返してきたけど、そろそろ飽きてきた。
あのおじさんにも一応恩は売った筈だし、あの様子なら体力切れでも起こさない限り窮地に陥ったりしないんじゃないかな。]
・・・・・・ん?
[そんな事を思っていた時、上空の方でカラスが鳴いた>>125、気がした。]
・・・っとっと、危ないあぶない!
[ぼんやり上を見ていたら、すぐ前方にバケモノが迫っていた。
咄嗟に懐から四方手裏剣を取り出し、バケモノの首めがけて打ち込む。手裏剣は相手の首を刈り取り、そのまま奥にいたバケモノに刺さったが、大した威力は残っていなかったようで、動きを止めるには至らなかった。]
はぁ、帰りたい・・・
[面倒になってきた私は、焙烙火矢を取り出して点火し、バケモノの群れに向かって放り投げた。個数に限りがあるんだから節約しろって?節約してて死んじゃうよりいいじゃない。]
……、やばいでかいきもい?
[若い娘の言葉は判らん……などと、呟いたが。
おおむね、まあ、誰かが囲まれているのだろうとは推測できた]
……そうか、分かった。
ひとまず、ここは任せる。私は、そちらの助力に行く。
[と、浮く少女の肩をぽんと叩いた]
[三方向からばらばらに振り下ろされる爪を避ける。それだけで精一杯で、反撃をしようにも先程ので中途半端な攻撃は意味が無いだろうと予測できるためする余裕が無い。]
キャハハハ!こういう状況こそ生きてるって感じる!
[それでも彼女は笑いながら、楽しみながら状況をどうにかする方法を考える。]
とりあえず一方向にまとめたら何とかなるかもね。
[そう考えるが、この状況のままで抜け出そうとすると一撃食らってしまうだろう。何か、この包囲網から抜け出すきっかけを待ちながら避け続ける。]
[先の銃声は、さして遠くなかった。
街路にしてひとつかふたつ、走れば直ぐのはず]
直ぐ戻る――たぶんな。
[といって、駆け出した。
なにかの隊長――部下のうち、分隊を率いる誰かやもしれない]
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