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――うるるるるぁぁぁ!!
[剣を振るうたび、腐った胴が二つに分かれ、腕が飛び、首が転がる。
それでも、一向、寄せ手の数が減る気配はない。]
……次から次へと!
[アーネストの近辺に密集していたゾンビたちは吹き飛んだが、その全てが無力化されたわけでもない。
それが散っていく丁度その間近にいたためだったが、そのような理由を知る由もない]
……退くほうがいい、か?
これでは、アーネストと合流するどころではない。
え?
いや、だって…馬が引く箱みたいな…あ?
あああ!
[どっかで見たと思ったらあれ、轢き殺されたんだ。
なるほど〜とひとりごち]
多分、それ正解ですよ〜。
車があれば百人力ですね〜。ドア締めれますし〜。
[もやもやのすっきりと、車がある事への期待感に声が明るくなる。元からだけれど]
と、とりあえず行って見ましょ?
戻ってもアレがいるだけ、だと思いますし〜。
さっきのアレが、車が壊れた爆風なんだとしたら、人か、もしくは死に掛けてる人がいるかも知れませんよ〜。
…化け物もいそうですけど…。戦ってそうですもんね〜。
[緊張しているらしき、マッカラーに提案するように声をかけた]
またすごい乗り物が出てきたな。
そりゃいいが、なんだか不穏な状態だぞこれ。
[車のことは何も分らなくとも、これが半壊してそうだというのは分る。お約束という彼女の言葉も理解できた。]
やっぱ壊れてるのか…。
>>91だよな。後ろのやつも居ることだし、加勢してくれたほうが俺たちとしてもありがたい。
あっちだ。
誰かが戦ってるかもしれない。
[車の近くか、わからないが。
誰かが戦っているとおぼしき方向に向かう。]
アロール。
現在の状況は把握しているわね?
都市テイアにおいて、生命に纏わる研究より、
この災禍は起こった。
特殊なウィルスは都市に蔓延し、人々の遺伝子を書き換え……ウィルスに感染した者達は、生きる為の極根本的な本能、「食餌」への欲求に突き動かされ、そして更にウィルス適合者は変異という名の進化への欲求と共に、人を襲い、新たなDNAを摂取しようとしているわ。
中には、そのウィルスを動物に投与し、生物兵器として利用する輩も現れたみたいだけどね。
[微笑む。
アロールには、巨大蜘蛛の事が思い当たるだろうか。]
このまま、この災禍…バイオハザードが広まれば、
都市テイアだけでなく他の都市も汚染され、
この星は滅亡の道を辿るかもしれないわ。
[何処か面白がるような声音にも聞こえるだろうか。]
それでね。
私のデータ収集結果によれば……
貴方はそのウィルスには感染せず、
この世界を生き伸び、元の世界に戻れる可能性が高い。
戦闘能力も高いし当たり前の予測というところね。
[どの様なデータ収集方法か述べずに淡々と語る。]
そこで提案なのだけど、
私は色々と動く必要があるのだけど、
信用出来る有能な助手が一人欲しいのよ。
見返りは、確実に貴方を元の世界に戻すこと。
どう?
帰れるかどうか確実ではない
シルビア達に協力するのではなく、
私の兵士になってくれないかしら?
こちらの世界の武器は用意するわ。
…必要なら、別の世界の武器も用意しましょう。
貴方の世界の武器を使う必要はなくなり、
弾薬の温存にも繋がる。
悪い話ではないでしょう?
オン・アミリト・ドハンバ・ウン・ハッタ・ソワカ・・・
[馬頭観音印を結び、そう呟いてから懐に手を伸ばす。
焙烙火矢も、無限にある訳ではないから残数には気を付けないと。]
・・・よっし!ミナワ、いっきまーす!
[しっかりと焙烙玉を握りしめ、私は建物から飛び降りた。群がる屍は、時にはもう片方の手に持った忍刀で斬り刻み、時には跳躍して逃げ・・・距離を稼いだり。
ある程度刃物のおじさんに接近したと思われる頃、私は焙烙火矢に点火しておじさんに被害が出ないギリギリの距離に投げ込んだ。
着弾して焙烙が割れる音と同時に火のついた火薬が爆発を起こす。これで少なくとも、第三者の介入があった事くらいは気づいてくれるはず。]**
今、私は通称【洋館】と呼ばれる場所へと、
私の世界の転送装置を送って人々を送り込んでいるわ。
都市テイアの地下に備えられた、
【地下施設】へね。
貴方が今居るであろう地下通路も、
その地下施設へ繋がる道の一つではあるわ。
地場の関係か、ワームホールがこの都市テイアに設定されている影響か、【洋館】へは送り込めるけれども、なかなか狙った場所には送り込めないのが難点なのだけど……。
私がどうしてこんな事をしているか理解る?
[問いてみせてと言う様に華やかに微笑む声を送る。]
魔術師 エーデルは、彷徨い幽霊 玲子 を能力(占う)の対象に選びました。
何にせよ、その【地下施設】で、
生命についての研究は行われていた。
つまり、この災禍を解決する方法があると考えても構わないでしょうね。
[或いは女の甘言であるやもしれない。]
貴方が私に雇われてくれるなら、
人々を【洋館…地下施設】へ送り込む為に、
私に助力をして貰いたいのよ。
返事は直ぐでなくても良いわ。
色よい返事を期待しているけれども……ね。
[涼やかな声は、そこで一旦途切れる。**]
ですよね〜。
ここで恩を売っておきましょ。
[加勢してくれたらありがたい、と言う言葉に同意して、なにやら激戦区っぽいほうへと近寄っていく]
あの、真ん中でふんぬらばってる人に加勢すりゃいいんで、きゃうっ。
[近くで、先ほどのと比べれば可愛い爆発が起こって立ち止まる]
もう、なんですか〜?今度は魔術?違う?
あ、多分これじゃゾンビ殺せないんで、私は車の方見てきますね〜。誰か中にいたら大変ですし〜。
[手裏剣を見せて。体を透けさせ、車の方へと走っていった。]
── 都市テイア ──
[右手を耳飾りに宛てていたが離した。
遠くを眺める。
都市の全景は、美しく整えられていた頃とは違い、淀んでいた。
視線を近くへ向ける。
そこには、シルビア達とは別のシェルターからの一派が周囲を警戒しながら歩いていた。]
貴方達、少し良いかしら?
話があるの──
[妖艶に微笑み、近づいた。**]
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