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[武器を構え、できるだけ見通しの良い道を選ぶ。
向かってくる屍が居れば、直ぐに発見できるように。]
[……と。]
あ、危ないっ!!
[同行して来た男の背後。忍び寄ってきた屍を、
女は引けた腰で拳銃を構え、間一髪で吹き飛ばす。]
はぁ…… び びっくりしたぁ〜。
絶対油断しちゃ駄目ですからね?
[真夏の日差しの下、ヒヤリと滲んだ汗を拭った。
まだ一行はシェルターを出たばかり。
誰一人として、道中で死なせる訳にはいかないのだ。*]
― シェルター付近 ―
クン…
[逃げまわって疲れたので、物陰に隠れて体を伏せる。
そういえばここ数日の間、何も口に出来ていない。最期に食べたのはいつだったろうか・・
目を閉じじっとしていることで空腹が収まるのを静かに待つ]
―中央区広場付近―
ふぅ、ここまでくればとりあえず安心かな・・・わんこくん、ついてきてる?
[ようやく開けた場所が見えてきた。私は一息ついて後ろを振り返った。けど、そこにはわんこくんはいなかったのだ。]
ありゃ・・・はぐれたかな。
[さて、ここで私が取る事が出来る行動は二つ。
一つは、わんこくんを探すこと。
二つは、わんこくんを無視して単独行動すること。
考えた結果、単独行動する方がいいかなって結論になった。きっと犬の方が嗅覚優れてるんだから、向こうが私を探そうとすればすぐに見つけられるでしょう、と言う希望的観測の結果。]
とりあえずは情報収集しなきゃね。話のできる人がどこかにいないものか・・・。
[ぼそりとやる事を声に出して呟くと、ちょっとやる気みたいなものが湧いた気がする。
急いで着物と袴を脱ぎ、ひっくり返してから着直す。さっきまでは枯れ草色の忍び装束だったそれは、ひっくりかえすとなんとびっくり!白っぽい着物に青みがかった袴になるのです。これぞ変わり衣の術。ついでに髪の毛の結い方を少し変えて、さっきまでは上の方で縛っていたのを下の方へと結い直した。本当は化粧道具があればそれも使って変姿の術も出来るんだけど、そこまでは今は難しそうだからこれで我慢しよう。]
あとは、人を探すだけっと・・・
[あのバケモノがこのあたりにいませんように。私は慎重に気配を探りながら、少しずつ歩き始めた。]
らじゃっ!
[肩を掴む手に力を込めて、強引な方向転換に備える。
角を曲がった所でマッカラーが何か言っている。
風を切って走っているせいか聞こえづらく]
何、なんですか?
らじゃっ!
[肩を掴む手に力を込めて、強引な方向転換に備える。
角を曲がった所でマッカラーが何か言っている。
風を切って走っているせいか聞こえづらく]
何、なんですか〜?
/*
変装スキルについて
・化粧道具を手に入れる度にスキルレベルが上がる
・スキルレベルがマックスになると他人騙りもできるかも知れない
・現在の手持ちでは他人騙りは不可能だが、自分が変装して別人のように振る舞う事は出来る(とは言え顔のつくりは変わっていないのでばれる時はすぐばれる)
[車を運転しながらヴァルターの会話に興じる。]
ええ、貴方には何処まで話ししましたっけ。
どうして異世界の者が喚び出されたのか、この世界は生ける屍達に支配されつつあるのか――。
この街で不死者が彷徨っているのはXXX研究所で開発されたウィルスが原因です。
XXXX社のまだ実験段階にあるウィルスが漏れた事が原因でアンデッドはテイアになだれこみ、歯とかぎ爪を使って街の人々を思う様に貪り、さらなるアンデッドを作り出した。
そして、もうひとつ。テイアの裏側では秘密の実験が行われていた事実を私は知りました。
ウィルスをから生み出した、――Bio Organic Weapon“有機生命体兵器”です。
彼等は戦争に生命体兵器を使用するつもりだったのでしょうか、私には分かりかねます。
ただ、此処から推測されるのがワクチンの存在。
彼等が彼奴等を兵器として扱うつもりだったなら同時に対処方法も考えていた筈だ。
ゾンビ化を直す特効薬が存在するかもしれない。
だから、私は希望と言ったんです。
ふふ、あの屍共をどうにかしない限りは少なくともこの世界は破滅を辿るでしょうね。
全てを食いつかされてお終いだ。
戦士たる者の心意気しかと受け止めましたよ。
[「戦士たるもの、機会は自ら掴んで引き摺り込むものだ。」という果敢な台詞にくすりと喉を震わせた。
一体何処に向っているのかという質問には「今回の原因の元になったXXX研究所へ。と、その前に、……アーネストという女性が強化型ゾンビと交戦している情報を手に入れました。興味深いですのに。そちらへと向っています」そう静かに返事をした。]
─ 地下通路 ─
[ 彼が撃ち込んだショット弾>>0:696は、巨大蜘蛛の脚を(1(4)+1)本吹き飛ばし、その脇腹を抉る。
びちゃびちゃと血痕が撒き散らされ、子蜘蛛が覗きかけた。
彼は、ナビが動きを停めた巨大蜘蛛の元>>0:702>>0:708>>10へと、その巨大蜘蛛を蹴り飛ばした。
目玉が潰れ、体液がぶつかる、ぐちゃりとした音が響く。
そこへ、彼はMPライフル(火炎放射)を向けた。
発射口附近は青い色の、接する場所は煌めく紅の赫々とした炎が巨大蜘蛛二体を包み込む。
表層の毛も、腹部の顔も、そして孕んだ子蜘蛛も、諸共に炎に包み込み、黒い油の様なものが身体から滲み通路に滴る。
彼の双眸に炎が揺らめくも、感情的な色は一切見られない。]
俺がひきつけるから―
透けるなりして逃げて―
[声は聞こえただろうか。わからない。
じゃりじゃりと音を立てる道にかき消されているかもしれない。]
もいっちょ!
[もう一度力いっぱい右に曲がる。曲がる直前、元居た路地に何かが奥のほうに居たような気がした。
そして曲がった先の通りに、何か音と共に大きなものが横切ったような気がした。]
なんだろ、何か大きな箱っぽいものが通った気がする―。
って!
[この路地にうろつくゾンビ達に視線が向かう。]
……研究、実験か。
そんなことのために、私の部下たちは生きたまま屍になったのか。
――戦場は、戦士のものだ。
勝利の栄誉も敗北の屈辱も、敵を斬る感触も斬られる痛みも、殺すのも殺されるのも。すべて戦士のものだ。
それを、生きた兵器だと……あんなものが戦列に加わったなら、それは戦でもなんでもない。ただの殺し合いに過ぎん。
[口調は平静でこそあったものの、噛んだ歯がきちきちと鳴っている]
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