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─セルマの家(回想)─
[幾らかカップにアップルティとミルクが注がれ、
陽の光がまだちゃんとあった頃に作られた紅茶が喉を潤す。]
…………。
[エステルばかりが牛の乳を注いでいれば、一度だけセルマを見る。彼女のカップに牛乳は入れられていたろうか。
セルマが立ち上がり、傘を取るその合間>>41>>43>>48に窓際に佇んでいた。
勢い良く立ち上がる素振りからは、体の不調などは見てとれなくて。]
じゃあ、私は……
[双眸を開き胸から両手を離し、振り返る。
淡い色の傘、パステルピンクの傘を促されるように手にとった。
セルマが扉を開け、軽快な音を立てて傘を開けば、
エステルも同じように留め金を外し傘を開いた。
灰色の景色の中に、花の様な傘が二つ並ぶ。]
[たっ!と地を蹴る。
走る必要はないが、足慣らし代わりだ。呼吸が荒れて灰を肺に深く入れることになるだろうが、そんなことは今更なことだ。
どうせ]
……おや。
エラリー!
やれ、君を見かけるのは久々な気がするな。
[同じアパートメントの住人がいることに気づき、声をかけた。]
[スーの物言いは、初めの頃こそ小生意気であまりいい気がしなかったが、今はもうすっかり慣れた。]
そうか、忙しかったなら仕方ない。
[その、真似るような足の動きを、微笑ましげに見下ろして。
ゆるりとした足取りで、裏庭へと向かう。]
[セルマが向かおうとするのは酒場。
建物と建物の間の道を歩いて。
恐らく前方に見えてきた建物がそうだろうか。
既にもう死の灰の影響は目に見える形だった。
酒場の扉を開けたのは、セルマだっただろう。
エステルはそれに遅れる形かセルマに促される形で酒場には入った筈で。*]
[やって来た裏庭には、灰ばかりが積もっていて>>123]
だいじょうぶ?
おはな、こわれちゃわない?
[心配そうに眉が寄る。
ドワイトやランスの口からだいじょうぶと聞ければ、
すんなり飲み込んで安堵の吐息を落とすのだけれど]
なにいろ。
いろ。
…はいいろじゃない、いろ?
[賭けの内容を聞くと、ことり、と首をかしげた。裏庭に視線を向けたまま。
灰色以外の色など記憶にはない、と言うかのように]
[やがて焦点のぶれた視線がふいに上を向く。
空は相変わらず鉛色で灰を落としてばかりいるけれど、
かつてそこに広がっていた色は――]
………あお。
あおいはな。ある?
あるなら、それにする。
大丈夫。
花の種は灰の届かない"地面の下"にあるからね。
[心配そうな様子のスーへ穏やかに告げて、
フード越しに数度頭を撫でた。
ちなみにこの子供に接するような態度は、
相手が壊れてしまう前から変わらないもの]
そう、色。
灰色も私は嫌いではないが。
[スーにつられるように空を見上げた。
青、と聞けば微笑みながら頷いて]
あるよ。
なにしろ色んな色の花を植えたから。
[しゃがんでじっと灰の積もる大地を眺めるが]
………っ?
[ぐらり。
眩暈を覚えて、そのまま倒れそうになる。
地面に手をついて、何とか耐えた。
青ざめた顔はフードに覆われて影を作り、
一瞬だけ顰めた表情も気づかれなかったかもしれず。
そのまま気を落ち着けるように長く息を吐き、
ゆっくりと立ち上がった。
…いずれにせよ、
男には草の芽は見つけることができなかった]
[星《エステル》は愛している。
人が形を喪い色を喪い命を喪い毀れ果てゆく世界でさえも。
星《エステル》にとって形質の変化も全てが終わってしまう事も問題に感じなかった。]
羨ましい限りだよ。
自分にはないからね。
[揺れ動く尾に自然と視線が惹かれながら、種族の差を指摘する。
ヒトには、獣人ほどの身体能力は生み出せない]
買い出しにきたつもりだったんだけれど……色々とあって。
創作は順調、だよ。
周りは静かだし……そろそろキリもいい。
[ふ、とあまり動かない表情、目を細めながらそう返す]
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