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[客に物を放るなと怒鳴られた。]
なら、あんたが渡しといてくれよ。 姉、さ、ん 。
[じゃら。]
[乾いた音を立てて、硬貨が数十枚。
カウンターの上に、詰まれ散らばる。]
[値段など覚えていない。
多いかもしれないし、少ないかもしれない。]
じゃあな。
[そのまま出て行こうと踵を返すと。]
[ここに残れと呼び止められただろう。]
……は?
[召集の便りは、未だ封を切られておらず。]
[白い大地にうつ伏せになる。肌に触れる雪の冷たさ]
―――――……。
[手を差しだすオリガの姿が、幼い頃の彼女のそれとぼんやり重なる。
確か昔転んだ時も、彼女は手を]
……ちょっと調子に乗りすぎたかなぁ。
[苦笑を浮かべながらも、相手の声に笑みが混じっていることに気づけばほっとする。差しだされた手をそっと取って、立ち上がった]
[それとほぼ同刻、茜色に染まりかけた空に鳥の群れが羽ばたいて行った。もうすぐ夜が訪れる合図だ]
じきに暗くなるね。
戻ろうか。
[空を見上げながら白い息を吐く。彼女の手を静かに話して雪を払うと、台車を持ち直して笑いかけた]
いいのよ。
そういうところが、イヴァンのいい所だと思うもの。
[苦笑を浮かべる青年の手を引く。
己の細い腕を、寂しげに見下ろした。
ばさばさばさ。
見上げれば、夕暮の空を鳥が飛んでいる]
そうね。戻りましょう。
私もそろそろ仕事をしないと、アナスタシアさんに怒られちゃうわ。
[笑みには笑みで答えて。
雪原に足跡を残しながら、宿屋へと戻った]
― →宿屋―
― 村長邸 ―
立会人といいますか、予定に変更がなければ大人ではドラガノフさんが参加なされるのですね。
…もしかして、他にもいるのですか?
[役場からの情報を確認しながら、村側の準備などの最終的な話し合いに顔を出す。話し合いと言っても村長である彼の父が一方的に話すだけの関係だが]
わかりました。
杞憂ならば、また何れ。
もし…ならば、御身体を御自愛下さい。
[仮に次兄が戻らずとも、老父は手を打つだろう。
自分が気を使うことではない]
い や で す 。
[そう告げると。]
[来たときと同じように、ずかずかと。]
[途中で、戻ってきたイヴァンやオリガとすれ違ったかもしれないが。
こちらからは気づかずに、宿を後にした。]
では、まだ宿に来ていない召集されている者の家に呼びに行って参ります。
後の事を考えれば、騒ぎに繋がりそうな真似は避けておきたいのでありますが…
[村としては役場の意向に逆らう素振りを見せることは得策ではない。かと言って、呼び出されている面々は愉快ではない事も承知している]
(ことがことだからな)
宿ではアナスタシアさんが取り計らってくれるでしょう。
[名簿を片手に、まだ宿に顔を出さない面々の家へと訪ね歩く。道中で見かければ直接声をかけるだろうが]
[こちらに気づいた様子の男に。
さくさくと雪を踏んで近づけば]
今朝ぶりですよ?
[相手を見上げてにっこり笑った]
なんて言うのは、嘘ですけど。
お久しぶりです。珍しいですね、宿に、御用?
[帽子をかぶり直して。
左手に持ったままの手紙をくしゃりとしながら聞いた]
……今朝?
[記憶を思い返してみる。]
[……………………]
[いや、朝なんて寝てた。]
……なんだ。
[嘘、という言葉に、微かに息を吐いて。]
[宿に用かと問われれば、眉間に皺が寄る。]
こんなところに、用なんてねーよ。
[左手の手紙には、気づいたか気づいていないか。]
[しかし、その音は耳に入っていた。]
そう云うお前は、用でもあんのか。
[相変わらず、相手の名前は思い出せないまま。]
[幽かに息を吐く様子をめざとく見つけて。
だから少しだけ、嬉しそうにくすりと笑った]
なんだとは、なんだなんだ。
[芝居がかって両手を腰に当てて言ったりするが。
男の眉間の皺は指摘せずに]
私も「こんなところに、用なんてねーよ。」って言いたかったんですけどね。呼び出し。
[はああ、と大きなため息をついて。
すでにくちゃくちゃの手紙をひらりとした。
相手が自分の名を思い出せないのはいつもの事なので、すっかり対応し忘れている。多分、手紙に宛名くらいは書いてあるだろうけど]
[イヴァンから聞いた話は覚えていた。]
[それが役場からのものだろうかと、思い当たるのは容易。]
[ひらり、と視界を掠める文字に、確信。]
お前もか。
……ナタリー。
[辛うじて文字が読めることに、感謝した。]
[――と同時に、彼女の腕を掴む。]
…………ぬ?
[なにか、記憶の底に引っ掛かるものが。]
お前も?
じゃあ、あなたも?
[名前を呼ばれれば、お、と小さな歓声を上げるが。
入れ違いの言葉にきょとりと瞬きして、男を見上げ。
ふと、腕を掴まれた]
へ?
な、なに?
[反対の手で毛皮の帽子を押さえつつ。
中途半端に声が裏返った]
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