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― 喫茶まろん ―
ふむ。こっちのメニュー……フルーツポンチパスタ、ブラジル風味も捨てがたいのじゃが。
ワシの気分はそっちではないのじゃよ。
[しばらくメニューを眺めた後、手を上げてマスターの注意を引く]
マスター、カレーを。
辛口で。
[ざわ、と店内の空気が一瞬で冷えたことなど気付く余地もない]
―雨が降る少し前―
[どうにも魔物にしては様子がおかしいが、暴れている=魔物という意識がある為容赦はしなかった。
どうせ足止め程度なのだから容赦も何もないのだが]
ん?何。
[少し焦げた猫のような人物>>337から、この暴れているのは魔物ではないと告げられイカリソウへの命令を止めた]
飛び込んでくるなり暴れだすから魔物かと思ってしまったの、ごめんなさいね。それよりもあなたはさっきあの変な人と何かしていたわよね?どうしてそんなに焦げているのかしら…。
[トメ子の浄化を手伝いながら、疑問に思うのはあまり現状に関係ない事だった]
― 硝子の牢獄 ―
……? これ、は……
[ふと、顔を上げれば。
硝子の壁のその向こう。1本の硝子の柱が、立っているのが見えた。]
こんなもの、いつから……?
[茨に巻きつかれたその柱は、ところどころに青い薔薇の花を咲かせ。仄青い光を、静かに発して。
呼応するように、硝子の水面に拡がる波紋が、光を帯びる――]
―――― もしや、これは……
…雨?
[いつの間にか降り出していた、雨。雨に触れれば、魔物たちは消えていった]
助かったーって、とこだけどさー…
[魔物たちは、浄化されたのではなく、消え去った。結果を見れば同じことなのだろうが、なんとなくしこりのようなものが残ったかもしれない。
…その雨が、頭の奥の何かと結びつきそうだったことも含めて]
…まーいーや。帰ろう帰ろう帰ってご飯にしよう。
ドンファンくん、どうする?
よかったらお礼と…そうだね、歓迎も合わせておごりたいんだけど?
あ、ばーちゃんと君も一緒にどう?
[自転車に跨りなおして問う声は、トメ子ばーちゃんとグラジオラスに向けて。拒まれなければ連れ立って、拒まれたならひとりで、中立亭に向かっていった**]
うむ、では有り難く戴くとしよう。
[差し出された小瓶を三本、受け取った。提示された金額を支払うと]
世話になったの。また次があれば頼……むぅ……
[頬をぷにぷにされると顔を少し顰める。抗議すればするほど弄られるのでぐっと耐えるがそれもまた掌の上の気がして面白くない]
と、とにかくじゃ。
あまり無茶をせぬようにな。御主の本性は"こちら側"じゃろうからな。
[心配の言葉か牽制の言葉か、自分でもわからないままそう言い捨てて店を後にした**]
─喫茶まろん─
[店の奥で水を貰って、どうにかこうにか人心地つく。]
ふぅっ。あーもー水っていいよなー。生きてるって気分だぜ……。
おっちゃんありがと。もう大丈夫。
[店主に礼を言って、コップを置き去りに立ち上がる。そのままひょこひょことホールに向かい。]
よう。さっきはありがとな。すっげー助かった!! ここ座っていい?
[自分の恩人─なにやら怪しげな機械を机に広げている男に話しかけた。]
―>>340と同じく少し前 ―
変な人ってその子のこと?
それとも、さっきどっかに吹っ飛んでった方?
[その問いは、割とどっちに対しても失礼だった気がしなくもないが]
なにしてたかって言われたらまぁ…いろいろだけど。
分かりやすくまとめて言うならジャスティス。
[たぶん逆に分かりにくくなりかねないことさらっと言って、それから。
以下、>>342に続く**]
[店内の雰囲気など気にもせず、ふと目に留まったのは、喫茶店の片隅に張られた紙>>160。しげしげと眺めて]
町を支配して、世界を消す、じゃと?
……ふむう、この町にそれほどの力が眠っていると申すのか。
しかし女性の声による遠隔思念とはまた、地道な活動じゃの。ん?
[同席を申し出る青年の声に、そちらを向き]
好きにするがよいのじゃ。もう平気なのかの?
[カレー。その一言に、店内が凍り付く。もちろんユーイチもその例に漏れず。]
……いや。マスター、俺もカレー。甘口で。
俺のバイクが怪人に取られて、明日から学校に行く当てもないんだ。十分非常事態だ。
[だが、凍り付いたのは一瞬で、即座に彼に便乗することに決めた。
JJから同席を認められれば、嬉しそうに破顔して。]
まー明日とか筋肉痛やばそうだけど。死ぬかと思っただけで全然平気だぜ!
[そう言って彼の隣に座った。]
助けてくれてサンキュー。俺はユーイチ。あんたは?
青薔薇 が村を出て行きました。
おぉ、これはなんという気持ちのよい雨かっ!
[突然辺りを優しく覆うように降りだした雨。 言うなればそれは恵みの雨であろうか、魔物達はその雨に触れる傍らから消えていくようだ]
御婆殿、さぞや高名な魔法の使い手とお見受けする!
このような素晴らしい心晴れるような魔法は初めて見ましたぞ!
感服致しました!!
[足元をガジガジと噛み続けるイカリソウには少しも気にしない様子で笑顔でトメ子と傍にいるグラジオラスへ賞賛の言葉を送る。]
そこの女子はもしや御婆殿の弟子であられるかっ!
これも何かの縁、よろしくお願い致す!
[足元でガジガジするイカリソウがちょっぴり凹んでいた]
15人目、青薔薇の幻影 がやってきました。
―魔王城……の跡。―
[ぽつり。]
[地面に出来た水溜りに、世界の涙が一雫、波紋を作り。]
[その波紋から、まるで湧き出すように。
青い少女が飛び出した。]
……死と平気の間が薄皮一枚じゃな。逞しいの。
ワシか?ワシはしがない発明家じゃ。JJと呼ばれておる。
……それは非常事態じゃな。
ユーイチと申したか。見た所、ごく普通の一般人っぽいのじゃが……。
[何者じゃ、と興味深げにユーイチを眺める]
―雨が降る少し前―
変な人は変な人よ、この魔物を呼んだ方。
何か妙なこだわりがあるみたいだったけど…怖いわね。
こっちの人は縛り上げて丸一日転がして観察してみたい気はするわね。なんだか放っておいたら花壇の中に平気で入って行きそうな勢いのある人だから…。
[何をしていたのか、の問いはとてもシンプルで…とても解らないものだった]
ジャスティス…正義ね。貴方は正義のヒーロー…。
覚えて、おくわ。
[突然の空の陰りから雨へと変わるまでカンナギを、どのような正義のヒーローなのだろうと凝視していた]
じぇーじぇーな。うぃっす、よろしくー。
[一般人ぽいと言われれば、苦笑を返す。]
や、俺は一般人一般人。クラスメートにゴハンジャーのピンクとかアルデバラン准将とかは居るけど……あ、これ秘密な?
まあ、俺この街に17年住んでるからさー。いろいろ慣れてるだけ。
……ほんとさー、幼稚園のときは三輪車が突然怪人になって放り出されるし、小二の時には社会科見学のバスが乗っ取られるし、六年時には「みんなの力をわけてくれ!」って狩人戦隊の最終決戦にまきこまれるし……。
[ぶつぶつと、説明は途中から愚痴になる。]
あ! ちょっと待って。バイクのことヒーロー保険に電話しておかないと!
[この街には武力ではなく、財力で平和を目指す組織も存在する。彼らが正義と悪の戦いに巻き込まれた一般市民の被害を軽減するために展開しているのがヒーロー保険で、怪人に乗っ取られたり攻撃で破壊されたものをある程度保証してくれる……ヒーロー保険について問われればそう答えた。]
― アニュエルの道具店→喫茶まろん ―
らんららんらら〜ん♪
いいお買い物が出来たのです。
今日は町も平和みたいだし、こんな時は美味しいものを食べて、もっと幸せな気分を満喫しちゃうのですよ。
[鼻歌交じりに喫茶まろんへと向かった**]
くらすめいと……。
しかし、噂に違わぬ凄い町じゃな。よく無事じゃったの、御主。
何じゃ、そのヒーロー保険とは?
[続く解説を聞くと、納得したように頷いた]
ふむ。まさにこの町特有のシステムじゃ。
世の中、どこにでも飯の種は転がっておるものじゃの。
しかし保険金詐欺が……あ、いや。きっとこの町には、考える輩はおらんのじゃろうなぁ。
して、御主の将来の夢はヒーローか?それとも、悪の幹部を目指して構成員か?
―魔王城跡―
[魔物の群れが消えた後、ドンファンが大声でトメ子を賞賛しているのを>>348少し離れた所からじっと見ていた]
え、私…?私はトメ子さんの弟子ではないわ。
私は花の子グラジオラス、トメ子さんとは途中でたまたま逢っただけなの。この町に来て間がそんなになかったから一緒に付いて来たのよ。
[カンナギから誘いを受けた事>>342に関しては、どうしたものかとしばらく考え込んだ後に大人しく付いて行く事にするようだ**]
んー、詐欺はともかく、どこの組織の怪人の仕業か突き止めたら、返ってくる金額はあがるぜ。正義に貢献したって意味で。
[なんだか世知辛い保険の仕組みを説明してみる。]
へ? 夢?
[ものすごく意外なことを聞かれたかのように、すっとんきょうな声をあげた。]
……あー、やっぱ外の人にはジンロウ町の人はみんなどっちか目指すって思われてるのかな。
俺はヒーローにも悪にもなる気はないぜ。痛いの嫌いだし、体力ないし。
……まあ、一応先生目指して教育学部のある大学行くつもりなんだ。
中学の時の化学の先生がすごいいい人でさー。
[ジンロウ町の住人とは思えないごくごく普通の夢を語ってみた。]
じぇーじぇーは? やっぱり正義か悪か、どっちか所属してるの?
[途中で気恥ずかしくなり、話を逸らすかのように相手に振ってみる。]
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