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[こちらに気づいた様子の男に。
さくさくと雪を踏んで近づけば]
今朝ぶりですよ?
[相手を見上げてにっこり笑った]
なんて言うのは、嘘ですけど。
お久しぶりです。珍しいですね、宿に、御用?
[帽子をかぶり直して。
左手に持ったままの手紙をくしゃりとしながら聞いた]
……今朝?
[記憶を思い返してみる。]
[……………………]
[いや、朝なんて寝てた。]
……なんだ。
[嘘、という言葉に、微かに息を吐いて。]
[宿に用かと問われれば、眉間に皺が寄る。]
こんなところに、用なんてねーよ。
[左手の手紙には、気づいたか気づいていないか。]
[しかし、その音は耳に入っていた。]
そう云うお前は、用でもあんのか。
[相変わらず、相手の名前は思い出せないまま。]
[幽かに息を吐く様子をめざとく見つけて。
だから少しだけ、嬉しそうにくすりと笑った]
なんだとは、なんだなんだ。
[芝居がかって両手を腰に当てて言ったりするが。
男の眉間の皺は指摘せずに]
私も「こんなところに、用なんてねーよ。」って言いたかったんですけどね。呼び出し。
[はああ、と大きなため息をついて。
すでにくちゃくちゃの手紙をひらりとした。
相手が自分の名を思い出せないのはいつもの事なので、すっかり対応し忘れている。多分、手紙に宛名くらいは書いてあるだろうけど]
[イヴァンから聞いた話は覚えていた。]
[それが役場からのものだろうかと、思い当たるのは容易。]
[ひらり、と視界を掠める文字に、確信。]
お前もか。
……ナタリー。
[辛うじて文字が読めることに、感謝した。]
[――と同時に、彼女の腕を掴む。]
…………ぬ?
[なにか、記憶の底に引っ掛かるものが。]
お前も?
じゃあ、あなたも?
[名前を呼ばれれば、お、と小さな歓声を上げるが。
入れ違いの言葉にきょとりと瞬きして、男を見上げ。
ふと、腕を掴まれた]
へ?
な、なに?
[反対の手で毛皮の帽子を押さえつつ。
中途半端に声が裏返った]
[彼女の言葉は、半分ほども聞いていなかったが。]
[ふと、中途半端に裏返った声は耳に入った。]
……いや。
[手を離す。]
[その手でそのまま、上着のポケットの中を探ってみる。]
[知らず、何でもかんでも拾って詰め込む、悪い癖。
その中に。]
あ。
[いくつか、ばさばさと。綴じられたままの封筒が落ちる。]
[どうやら、目の前のくちゃくちゃとよく似た、ものが。]
[手を離されてもそのままの格好のまま。
ただ視線だけが男の仕草を追って]
……あ。
[ばさばさと落ちる手紙たちに。
しわくちゃ具合まで自分のと同じ手紙が見えて。
合点がいって声が漏れた]
ああ、あなたも、ね。
[屈んで手紙たちを拾う。
それよりどれほど入るのだろうと、男の上着のポケットに視線を向けた]
行く?
[まるで乗り気しない声音だった]
[彼女が拾った手紙たちを受け取り。]
[行く? と問われれば。]
…………
いや。
[引き止められたのは、これの所為か。]
[でもさっき、喧嘩売ってきた、ばかりだし。]
別に今日行かなくても、いいだろ……
[と云うか、行き辛い。]
[ポケットに入ったままの、木彫りの人形の首を片手で外したり、また嵌めたり、しながら。]
[どこか幻想の彼方を見ながら、頭を掻いた。]
行かない。
[のち、云いきった。]
[なにやら歯切れの悪い男を、ただただ不思議そうに見上げれば]
今日じゃなかったら、明日です?
[かえって行きづらそうだ。
結局頭を掻いて、行かないと言い切る相手に。
何処を見ているのだろうとついつい視線の先を探してしまうが]
そんなに嫌いなの、宿。
[眉間に皺寄せた男の顔を思い出してつぶやく]
今なら、私、強制連行してあげられますけど?
でも行かないなら……私も行ーかないっと。
[手をわきわきして見せて。
隙あらば腕を掴んで宿に連れ込もうと、にやりと笑ってみせるが。
それでも行かぬと言うのならば、自分だって乗り気じゃないからついて回る算段でからりと笑う**]
嫌い――
……好きなわけ、ねーだろ。 あんな……
お前は、好きかよ。
[血の繋がりがあるかは知らない。]
[それでも、祖父は彼女を孫と呼び、彼女は祖父を祖父と呼んでいた。]
[ならば、気にすることでは。ない。]
[ただ、幼少の頃から。 年上面で接してくるアナスタシアが、苦手だった。]
[そんな胸中が、目の前のナタリーに通じるかどうか。]
[それこそ、気にすることでは。]
[ない。]
――きょうせ……
[彼女の言葉に、わきわきさせる手に。気持ち1歩2歩ほど、引きながら。]
……お前、腹減ってっか?
[食べられる何かの匂いが、微かに漂っていたことを思い出した。]
[彼女が首を縦に振れば、諦めるやもしれないけれど。]
ごちそうさま
凄く美味しかったわ。
[食器を下げに来たオリガに笑い。
食事を取っていた数名と、軽く歓談した後。
カウンターから離れる]
[食堂とは違う、少し冷えた空気の中、階段をあがり。
部屋の扉を開ければ、そのまま真っ直ぐ窓際へ。
夜になって雪は完全にやんだのか、空には星が見え。
少しだけ窓を開ければ、森を見ながら、薄荷煙草に火をつける]
ん。
[森も、凍湖も、言い伝えの妖魔も、古井戸も]
お父さんや先生は、興味があるって
一生懸命調べていたけれど。
[何でそんなに熱心なのか。何が興味をひいたのか。何に惹かれたのか。
夢中になる、って事が、理解出来ない――。
きゅう、と胸が痛む。
自分には、そんな対象が無い。無かった。
わからない。見つからない。何も無い]
私にも見つかるのかしら……
そんな、何か、が。
[窓に、こてん、と額をつけて*しばし目を閉じた*]
(尤も、長居になるかどうかは…)
まあ、ほどほどに、だ。
[胸に沸いたものは表情に出さず、適当に会話を打ち切って、ドラガノフの方へ挨拶に向かった**]
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