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[村外れの墓地。しかも普段そう人が来る場所でもない。人の気配も、影も、言葉も、まだ何も届いていない]
出たらしい、――が。
[だから彼は報告した。墓石に伝える最初の人間になるべく。]
お前が死んだ原因の、な。**
フィグネリア が参加しました。
― 自宅 ―
[女は昼なお暗い部屋の中、
ロッキングチェアーの心地好い揺らぎに身を任せている]
ねむれ、ねむれ……
ははのみむねに……
[その唇が囀るは子守唄。
そっと下腹を撫ぜ、愛しげに眸を細めながら。
キィ…っとなる椅子の調べに合わせて、
唄を歌う]
早く早く……。
逢いに来ておくれ。
あたいの可愛いあかちゃん……。
[腹を撫ぜる手は、優しく慈しみに富んで。
この身体に宿る命への愛に溢れている]
[女は村の男と手と手を取り合い、
この退屈な村を逃げ出したのは何時の事だったか。
あの頃は、まだ若く。
愛する人さえいれば、どんな所でも幸せになれると思っていた。
そう。こんな退屈で辺鄙な村ではなく、
刺激に富んだ喧噪姦しい街にこそ、
幸せは有るものだとばかり]
[だけど、逃げ出した先で知ったのは。
裏切りと絶望。
ずっと一緒だと誓い合った手は、何時しか他の女へと絡められて。
帰らぬ男を待ちながら、
眠れる夜に枕を濡らし続けた事を知る者はいない]
[幾月幾年。
帰らぬ男を待ち続けて。
涙が枯れた頃に、女は漸く村へと帰る決意をする]
幸せは……あの人と共に、街にこそ在るのだと思ってた。
けれど……。
[眸を縁取る長い睫毛を震わせて]
幸せは、此処に――――
[いつの間にかこの胎の中、宿っていた命。
それを育む場所は、街ではなく生まれ育ったこの村だと。
裏切られ、ぼろぼろになって初めて理解する]
[身勝手な娘だと言いながらも、
受け入れてくれた両親の優しさに感謝しながら。
女は産まれてくる命に逢う事だけを夢見て、
今日もロッキングチェアーに身を揺らす]
ねむれ、ねむれ……
ははのみむねに……
[村に忍び寄る噂など知りもせず、
子供の為の子守唄を口ずさみ*ながら*]
オリガ が参加しました。
―宿―
[窓から見える湖は、今日も凍っている。
決して溶けない湖と、決して動かない水車。いつもの光景]
そうね、いつもの光景ね。
[何も変わらないわ、と呟いてしまうのは、どこかに嫌な予感を抱え込んでしまっているせいか。その嫌な予感が、『何』とは、はっきりと言えないのだけど]
[客室の窓を開け放つ。
冷えた空気に、薄い金髪が揺れる。
ベッドを作り直すためにシーツに指をかけて、吹き込んだ風のむこうをしばし見つめていた]
……何も変わらないわ。
[もう一度呟くと、自身の職務へと埋没するべく**]
サーシャ が参加しました。
― 自宅 ―
[弱い体に生まれつき、明日も明後日も知れぬといわれながらも生き延びたのは幸運だったのか。
両親の関心はもっぱら健康な妹へ向き、特にひどい扱いを受けたわけではないけれど、まるで自分は空気の様と自らをあざ笑う毎日。
いつしかあきらめることを覚えた女は、日がな一日2階の窓辺で過ごす。
外から聞こえてくる物音に耳を澄ませ、時には聞き覚えたうたを口ずさんで。
その手にはいつのころからかリネンの布と、まわりに広がる鮮やかな糸の色彩。
幼少期の高熱で半ば視力を失った身では図柄をしかと眺めることは出来なかったけれど、彼女にとって指先こそは眼にも等しく、ひと針ひと針丁寧に刺繍をほどこせば鮮やかな図柄が浮かぶ]
いつまで・・・。
[生き延びるのだろうとつぶやきかけ、この身を気にかけてくれる愛しい妹の姿が眼に浮かぶ。
今は昔ほど頻繁に体調を崩すわけではないけれど、夏でも氷の解けぬ極寒の地ではいつ果てるともしれず]
もう少し・・・もう少し・・・。
あの子が半身を見つけるそのときまで・・・。
[どうか生かしてくださいと、みえることのない相手にすがる様につぶやく**]
ミハイル が参加しました。
[紫煙がたなびく。]
[吸いもせずに、指に挟んだまま。]
[何か考えるふうに、顎に手を当てた。]
[そう見えるだけで、何も考えていない。]
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