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パタパタパタ。
むっ…来たな、我が忠実なる僕ども。
[駆け寄ってくる複数の足音の方へ顔を向けるも、即座に破顔。四人の幼稚園児――の外見をしたナニカが彼女のいるジャングルジムの元に集まり傅いた]
ふむ、よく集まった。順にそれぞれの途中経過を述べるがよい。
[座ったまま軽く顎で催促すると、一番左端の園児から口を開く。「件の製菓会社との取引が無事成立しました」との報告。]
ほぅ、ではあの『ラッ〇ーリターン』に我が組織の怪人フィギュアをオマケとして付け合せる作戦は軌道に乗っていると判断して良いのじゃな。
ぐしゅしゅしゅ……売り上げに悩む企業にとって、何度でも何度でも親に駄々をこねて欲しがる臭いを放つフィギュアのオマケは相当魅力的であろう。なぁに、連中もフィギュアだけ集めて菓子が捨てられる運命も知らずにのぅ……ぐしゅしゅしゅ。
気づいた時にはもう遅い。社会現象として後戻りできないところまで進めてくれるわ。
[ぐしゅしゅしゅと高笑いするエルヴァイラであった]
勤め人 アリア が見物しにやってきました。
[雑多な音や光が遠くで飛び交っているようだ。だが、今はどうでもいい]
「僕をおうちに連れてって!」
[黒い子猫の形をした厄介事は潤んだ目をこちらに向けている]
……おうちってどこかしら?
「うんとね、地面の下」
[地面の下……三丁目の秘密結社か、あるいは悪の地下帝国裏山支部か、それとも――]
挙げたらキリがないわ……とりあえず私の家に来る?
「うん、お姉ちゃんのおうちいく!お腹すいたの」
[小さい黒猫を抱き上げて、苦笑しながら歩き始めた]
―ジンロウ町ニューススタジオ―
「……本日の30秒魔王ニュースでした、では次のニュースです」
[某、どこかから湧いてきた城にてそんな声が響き渡るある意味いつも光景はプロローグでいきなり最終日だろうが、メタ情報を高らかにいおうが、諸悪の根源が集まった結果無駄に順応されたジンロウ町の人たちにとっては30秒ニュース程度でしかないらしい。
世界滅亡寸前を撮影して流そうが、それに深く傾倒するでもなく、単なるCMの如く流し次へ次へとニュースは流れて*いくのであった*]
○○魔王 グリフィス は肩書きと名前を ○○魔王 に変更しました。
さってと。
どこの誰がやられたのかな……せめて正義か、悪か。
[集中して気配の元を探ろうとする。
が、やっぱちょっと面倒だったのでビルから降りる事にした]
この町も飽きないよねー。
三丁目の秘密結社さんは元気かなー。潰れちゃったかなあ?
[帽子の唾をつまんだり、離したり。ぼやぼや呟きながら喧騒絶えない通りを歩く]
次の者、報告をせい。
[ジャングルジムの主からそう指示されると傅く二番目の園児が口を開く。「例の市会議員とのお話し合いが成功裏に終わりました」との報告。]
ほぅ、ではあの市会議員の孫娘を幼稚園で苛め抜いて登校拒否にさせるという恫喝は功を奏したと申して良いのじゃな。
ぐしゅしゅしゅ……一度公園デビューを失敗させてその母を追い詰めた甲斐があったと言うものよ。
あの女、我らの仕掛けとも知らず自分を酷く責めておってのぅ……たかだかヒーローごっこで娘に悪役ばかり押し付けただけじゃと言うのに。
今じゃ立派なモンスターペアレントよ……ぐしゅしゅしゅ。
きっと市会議員ともども我らがいい手駒として働いてくれよう。互いに我らの手に落ちているとも知らずにのぅ……ぐしゅしゅしゅ。
[ぐしゅしゅしゅと高笑いするエルヴァイラであった]
10人目、花の子 グラジオラス がやってきました。
[ジンロウ町のどこかのどこか。
独り駆ける少女の足元へ闘いの流れ弾が飛んでくる]
きゃっ…!
あ、危ないわね…ここは今日はバトル警報は出ていなかったはずなのに…。
どこから飛んできたのかしら…?
[唇をキュ、と噛み締めて空を見上げ]
……この町は、どうなってしまうのかしら。
正義の味方の手によって護られる?
悪の組織によって支配される?
[呟く彼女の胸元に光るは――紅に輝く派手なペンダント。
髪を飾る薄桃色の花は真紅へと染まる]
――――小賢しい。
なんというか……。
さしずめ異文化の坩堝じゃな、ここは。
[補聴器の感度を下げた後、町並を見回しながら散歩。
ジャングルジムの周りに集う子供達を見て、目を細めた]
[アニーの言葉>>20に、おやそうかいと微笑んで]
それじゃあ、アタクシの聞き間違いかのう。
この町はいつでも騒がしいでのう。
[アニーの言い分を素直に信じたらしい。
人を信じる事は、正義の味方に不可欠なのだ]
お邪魔したねぇ。
ますこっと、楽しみにしとるよ。
[ぺこりと頭を下げ、再びパトロールという名の散歩へ出発する。
今日もジンロウ町は、とても賑やかで概ね平和だ**]
11人目、国防神父 ギルバート がやってきました。
―― ジンロウ町7(10)丁目 路上――
暮らしのための政治を。
ひとつひとつの生命を大切にする。他人の幸せを自分の幸せと感じられる社会。それが、私の目指す友愛社会です。
命を大事にすることも、ムダづかいをなくすことも、当たり前のことかもしれません。
しかし、その「当たり前」が、壊れてしまっているのです。
母子家庭で、修学旅行にも高校にも行けない子どもたちがいる。病気になっても、病院に行けないお年寄りがいる。
全国で毎日、自らの命を絶つ方が100人以上もいる。
この現実を放置して、コンクリートの建物には巨額の税金を注ぎ込む。
一体、この国のどこに政治があるのでしょうか。
政治とは、政策や予算の優先順位を決めることです。私は、コンクリートではなく、人間を大事にする政治にしたい。
5つの約束
1 国の総予算207兆円を全面組み替え。
税金のムダづかいと天下りを根絶します。
議員の世襲と企業団体献金は禁止し、衆院定数を80削減します。
2 中学卒業まで、1人当たり年31万2000円の「子ども手当」を支給します。
高校は実質無償化し、大学は奨学金を大幅に拡充します。
3 「年金通帳」で消えない年金。
年金制度を一元化し、月額7万円の最低保障年金を実現します。
後期高齢者医療制度は廃止し、医師の数を1.5倍にします。
4 「地域主権」を確立し、第一歩として、地方の自主財源を大幅に増やします。
農業の戸別所得補償制度を創設。
高速道路の無料化、郵政事業の抜本見直しで地域を元気にします。
5 中小企業の法人税率を11%に引き下げます。
月額10万円の手当つき職業訓練制度により、求職者を支援します。
地球温暖化対策を強力に推進し、新産業を育てます。
その次の者、報告じゃ。
[愉悦の表情を浮かべている幼女は三番目の園児に発言を促し、園児が口を開いた。「町郊外の原子力発電所の電子制御システムのハッキングに成功いたしました」との報告。]
ほぅ、ではいつでも我らの思うがままに原子炉を用いることが出来るのじゃな。気づかれてはおらぬだろうな?
ぐしゅしゅしゅ……これで核エネルギーで新たなる怪人を作ることができるというものじゃ。
ゴジ〇じゃ、我らの手でゴ〇ラを作って放つのじゃ。きっとヒーローどもがバタバタとやられるに違いないのじゃ。ぐしゅ、ぐしゅしゅしゅしゅ……
[遠くから散歩する人物に気づけるだろうか(>>23)。+半+で半なら気づき、丁なら気づかず話し続ける]
[無邪気に遊んでいる様子の子供達を時々眺めつつ
公園の水道で水を飲み、顔を洗う。
>>27こちらに気付いた様子の少女に微笑みかけて]
そこな嬢ちゃん。
この辺の案内地図、どこかにあらぬかの?
変わるのは、あなたの生活です。
――ふむ。
この国では、こんなノリで町民の支持を集めればいいのか?
[ギルバートは街角でもらった紙資料を懐に入れた。
防御力が 1(3)UPした。**]
ああ、でも、いいねえ!この騒乱の空気!俺はこういうの大好きだよー。
俺自身はなんかもー満足しちゃったから、満足してない人居ないかな?居ないかな?
[愉快そうな笑い声を上げたり、鼻歌を歌ったりしながら、陽気な影は通りを歩く**]
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