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ヒャッフゥゥゥ行くぜ行くぜェェ!!!
[部隊長が制止するのも無視して相棒の戦闘機(名前考え中)に乗って母艦を飛び出した。
スピードはMAX。向かう先はもちろん一番激しい前線。
辿り着くなり大音量でスピーカーから声を流す]
アーアー…ドーモドーモ。キコエマスカァー
解放軍の紳士淑女のヤロー共。ヤローって男だっけ…まァイイヤ。
アノーココは俺様がやってきたんでェ…アレ、アレだよアレ。逃げるならお早めにドーゾ?――――ブツッ
ふふふ……ふふはハハアヒャヒャヒャヒャ!!!
……ゼェ…ゼェ……ふゥ……あー、たのし♡
[俺はノチェロ。にじゅう……年は忘れた。戦うの好き。命令は無視。隊列も無視。こんなん勝てりゃァいいんだろ?
士官学校を5(5)浪してまだデビューしたてだけどそこそこ戦果はあげてるし?この前なんてほとんど俺が敵を散らしたお陰で勝ったし?
ま、所謂期待のルーキーってやつじゃねェかな(ドヤ顔)
今回は初めての大舞台。そんなん楽しくないわけないだろってなァ]
俺様の名前もそこそこ売れてきてんじゃねェ?
ほら、こうして毎回叫んでるし。
みんなビビって逃げてんじゃねーの(ぷぷぷ)
[ブルンブルンと音を蒸して素早く敵機の間をすり抜ける。
後ろに付く機体に対して急回転して弄んだり、時には味方が追い詰めているのを横取りしたり。
ちょこまかと動く1機は敵味方双方の邪魔になっているが来たことで戦況が大きく動き始めているのも事実であった*]
[手負いの敵艦へと攻撃を浴びせ、あっけなく行動不能に陥れる]
みんな、よくやったわ!さあ、次は……
[自機が感知するのは、>>8煌びやかな光、そして華やかな歌と音楽。
『アイドル』が前線に現れれば、帝国軍の志気が上がるのを感じる]
ったく、騒々しいったら。
こちらも負けずに、派手な花火を上げてやるわよ!
― 回想 ―
[幾多の戦場を駆け抜けた軍歴も、始まりは先代にまでさかのぼるだろうか。
かつて、新たな惑星の植民地化を強力に推し進めていた帝国軍にあって、通称シルバーパックと呼ばれる部隊があった。
彼らは小銃や格闘による戦闘を主とし、地上戦における重要な役割を担っていた。
指揮官は眼光鋭い、鷲鼻の男、ライリー。
がっしりとした機械混じりの体つきに加え、恐ろしいまでの執念をもつ彼は、帝国の忠実な猟犬として、軍の戦闘に立って獲物を追い続けた。
銀灰の、という二つ名は、白髪交じりであった彼の頭髪とその銀章にちなんでつけられたものだ]
[で、それがどうしてかくもいたいけな少女の姿をしているかと言うと、まあ、戦傷である。
ざっくりいうと、数年前、とある星でうっかり致命傷を受けてしまったとき、一か八かで近くに倒れていた少女型アンドロイドに薄れゆく自我意識を転送した。
アンドロイド体の乗り換えは本来の機能として備わってはいるが、無線での転送は通常しない。
結果が御覧の有様である。
しかも、無理な転送が祟ってか、妻や子のこと、自身の子供時代や好物など一部記憶が欠けてしまっているらしい。
従って、成人男性のアンドロイド体への再乗り換えも、危険が伴うということでドクターストップがかかった。
まあ、軍人として生きてきた人生、家族の記憶はそもそもあまり多くは無かっただろう。
それに、鈴を転がすような声で爺言葉を話すのを聞く若造どもがどうにも居心地悪そうなのが、とても愉快だった。
そういうわけで、狡猾な一面のあるこの老将は、今もこうして少女生活を謳歌しているのである]*
次の目標は敵第30小隊!座標N-15-6!
……待って!
あいつがいるわ!
[レーダーが捉えた敵の機影に、声が固くなる]
ノチェロ……あの奔馬め!
[>>10耳がガンガンするほどの大音声に顔を顰めながら、思わず怒鳴り返す]
レディス・アンド・ジェントルメン、くらいの口上は覚えておきなさいな!
生憎と、教養も礼儀も身についていない殿方と、ダンスを踊る気は無いの!
[それから、味方のみへ通信を戻す]
あいつのスピードと動き、まともにやりあうと痛い目をみるわ。
ここは下がって、本体と合流しましょう!
[そう告げると、暴れ回るノチェロ機から距離を取った**]
血染めの サンシア がやってきたよ。
黒翼の機動兵 シードル がやってきたよ。
―出撃の前―
………。
[その男は、黒群青の宇宙を見つめ、バーミリオンの瞳を煌々と照らす。
命を捧ぐための神聖な儀式、オールドメランコリー・ララバイを口ずさみながら。
その星の自由、解放軍の勝利をただ、目指し…。]
―― 解放軍・強襲揚陸艦 ――
[前線よりやや離れた後方――解放軍は帝国軍の兵站を強奪する為、遥か後方に位置する輸送部隊の強襲を企図。
本隊を離れ隠密航行により敵の布陣の後ろに回りこんだ揚陸艦隊は、輸送艦に接舷し艦内へと乗り込んでいた。
しかし艦橋へと続く最後の通路に差し掛かった所で、帝国軍の決死の防戦により、白兵戦は膠着状態となる。
そんな中、援軍として現れたのは一人の少女。]
……はー。
こんな所で立ち止まっててどうするんです、かー。
私が行きますから、ちょっと下がっててください、ねー。
[かく言う少女は、銃弾レーザー光の飛び交う最前線にあって、装甲服すら着用していないという常識外れなほどの軽装で。
しかし、その両手には――二対の手斧。]
[瞬間、少女は通路の先へ駆け出し身を晒す。
当然のごとく、無防備にも思えるその姿に銃口は集中し、蜂の巣になるかと思われたが――。]
よっ、とー。
[それを、いとも容易く跳躍して避ける。
体を捻り、壁を走り、転がり、跳ね、傷一つ負わずに躱し続ける。
そして敵の眼前までたどり着けば。]
はい、さよならー。
[軽い具合に手斧を振るう。
途端、赤い花が一つ咲いた。]
[あとは少女の独壇場だった。
か細い腕が動く度、アーマーの間隙を刃が引き裂き、血が吹き出し、命が消え失せてゆく。
――それから1分程経った後だろうか。
少女の周囲には、無数の帝国兵の亡骸と血溜まりだけが残っていた]
あーあー、物足りないです、ねー。
……ほら後ろの人たちー!さっさと艦橋を制圧します、よー!
[彼女の正体は、解放軍陸戦隊所属 第一大隊長少佐。
――通称《血染め》のサンシア。
単身敵中に乗り込んで殲滅するという鬼神の如き闘い様から、帝国軍だけでなく味方からも恐れられる、白兵戦の達人だった。]*
へえ?
[>>12 帝国軍旗艦のミスティからの通信で、解放軍の「姫騎士」ことディタにより帝国軍の戦艦が撃墜されたことを知ると、レディは人差し指を唇に当てて前方をにらむ。]
裏切り者のディタちゃん、がんばってくれちゃっているのね。
もー☆
おイタばっかしてくれちゃうんだからっ
[戦場の様子を鮮明に映し出すモニターで、ディタの愛機である深紅の機体を探すレディ。
頬をぷうと膨らましながらも、その声ははずんでいた。
前線にいればディタとやりあう機会は少なくなかったし、レディの艦隊の数艦も彼女に沈められたことがある。
由緒正しき皇族の血をひく尊い身分であるとて、解放軍として帝国軍に歯向かうのならば—許す道理は無い。]
……お仕置き、してあげなきゃね♡
― 開戦に向け・解放軍機動兵基地 ―
さて、今日こそは、
帝国の心臓、その脈動を弱め、
確固たる信念の針をその肉壁に撃ち込むころを願う。
それが俺の心臓との対価となったとて構わぬ。
[黒翼…解放軍ノアールズの機動団長として、ある、この男は、
みてくれこそ、線のやや細い若輩に見えたが、
その実、機動装置とのシンクロ率を97パーセントまで高めることのできた奇跡の機動兵である。]
艦長 ヘレス がやってきたよ。
―解放軍・航宙巡洋艦フライハイト艦内―
「帝国軍旗艦、レーダー索敵範囲に入りました!」
了解。二番カタパルト、艦載機発信準備。
第二、第四小隊は、先行している第一、第五小隊の援護。
第三小隊は防御に回って下さい。
当艦は、後続が追いつき次第、艦砲射撃を開始します。
全艦、偽装デブリの後ろから慣性航行を維持して直進継続。
[レーダーを覗き込むのは、ひょろりとしたシルエットをした長髪の青年。
索敵手からの画面提示を受け、やや精悍さに欠けた声で指示を出す。]
今日、一緒に続くのは…メロンシラス星系の義勇兵…
初戦ですね。
うぅ…やっぱり、あれ、やらなきゃ駄目?
駄目ですか…駄目ですよね…苦手なんですけど…
[部下に念押しをされ、猫背でとぼとぼと、艦長席に戻る。
掌に「人」の文字を書いて飲み込み、深呼吸で数字を5つ数える。
数え終わると、背筋を伸ばして画面に向き合った。]
勇敢なる解放軍の皆様、義勇兵の皆様、
これより、我々は帝国軍に57回目の一斉攻撃を行います。
最初は小さな鏑矢だった私達ですが、
一人ひとりの力と思いを合わせる事により
着実に、未来へ向かう橋頭堡を築き上げつつあります。
今、こうして戦っていけるのは、
共に進む兵士の皆様、後方で支援をして頂いている民間の方々、
…そして、礎となり散っていった方々のおかげです。
帝国の圧政からの解放を願う人々の為に。
愛する家族の未来の為に。
共に全力を尽くし、戦っていきましょう。
我々の未来は、この進む先に必ず、あります。
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