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[足を止める。
そこは星売りの部屋、その入り口。
星を売る以外では
いつもそこにいる。
行く先を訪ねるには不適当だけれど、
なんとはなしに、その戸口、たたく。
窓はないから、中の様子はわからない]
今日の星は、上々かい?
[日によって星もさまざま。
そんなこと、思い出しながらたずねる。
まだ、売りに出ていなければ、
部屋の主はいるだろうと。]
知ってるだけだよ。
本当に探しにいったことはないな。
見つかったら、教えてね。
[渡り鳥が近づいて、ふわりと空気が震える。
籠をテーブルの上において、渡り鳥を見てから椅子を引いた]
ベリーって、一つじゃないんだって。
春になるのもあるし、秋にも実るって──
[少し視線が空を仰ぎ、建物の中へ。
暫くしてから器と匙を持って現れる。
器の中に、よく煮詰めた果物の掛かる透明なサイコロたち]
寒天。たべていいよ。
[木匙の柄を向けて、器を渡り鳥の前に置く。
ことんという音共に、中の透明がぷるんと震えた]
野いちご――。
春の終わり頃、夏の…… いや。
[『夏のはじまり』と言葉にし掛けた口をはっと閉じる。
視線はハルの顔色を伺った]
うん。ともあれ、数日以内に持ってくるよ。
楽しみにしていてくれ。
[話題を濁すように慌てて続けた]
[どこか落ち着かない様子のミズキに、にこにこと笑ったままうんうんと頷いてみせる。
ミズキの日焼けした肌に、シロツメクサの白が眩しい。
いつも元気いっぱいのミズキは、まるで、夏の]
わわ!
ミズキちゃん大丈夫!?
[ぶるんと一度大きく首を横に振った。
じったんばったんと暴れる袋に目を瞠る。少しわざとらしいくらいに。
ミズキは、明るくて、元気いっぱいで、いい子だ。
大好きで、大事なお友達だ。
それなのに、あの季節みたいだ、なんてイメージが頭を過ぎるなんて。
どうか、している]
うん、みつかったらシンにもおみやげ。
もってくる、ね。
[物珍しげに建物を見回しながら。
ちょこんと椅子にお邪魔する。
背が小さいから、足がぷらぷら]
ベリーにもおともだちがいるのね。
もしかしたら、ベリーじゃないっておもってたのも。
ベリーだったり。
[いつも真っ赤な果実ばかり頬張っていたけれど。
戻ってきた岬守が手にした器、覗き込む。
透明で震える不思議な物体にベリーみたいな目が更に丸くなった]
いいの?
わぁ……いただきます。
[興味津々に木匙を受け取ると、サイコロをぷにぷに。
掬おうとするとつるんと逃げる。
拙い持ち方で何度も追いかけて――3(6)回目。
匙の上に乗っかったサイコロを嬉しそうに、
小さな口をめいっぱいに開いて頬張った]
ふにふに。
おいし――。
[煮詰めた果実のソースと食感にとろんと笑顔になった]
[きちんとミズキが袋を握りなおしたのを確認して、少女は嬉しげに笑った]
うん、野いちご!
あまくて、すっぱいの!
[とても美味しい、という同意を得られてご機嫌だ。
拙い言葉で野いちごの美味しさを力説して。
ミズキの失言には表情を変えなかった。
聞こえなかったのか、聞かなかったことにしたのか。
にこにこ。にこにこ。
わざとらしいほど、上機嫌]
うん! ありがと!
楽しみにしてるねえ?
[春の終わり頃。そんなのは、知らない。
だってこの花畑の春は、終わらないのだから]
……もう、売りに出たかな?
[返事の返らない扉。そうなると……
あくまで可能性。結論というよりも曖昧に。
疑問調で口にすれば。
ふらり、鳴らない鐘が突いた杖、
地面をつきながら歩く。
*音もなく 音もなく*]
うん、楽しみにしてるね。
[岬守の行動範囲は、渡り鳥ほど広くはない。
海が見えなくなるところまでは、行けない。
匙と寒天の追いかけっこを向かいの席に腰掛けて眺め
口に漸く入ったその様子を見ながら]
その赤いのも、ベリーだよ。
ちょっと前にミズキが色々持ってきてくれたのを
とろとろに煮て冷ましてある。
…気に入った?
[尋ねるその声は、頬杖をつきながら]
[口の中でもつるつる滑るサイコロが楽しくて。
ついつい夢中になったりしながら。
一つ飲み込むとまた次のサイコロを木匙で追い駆ける]
これもベリー? ほんと?
――ちょっとにてたかも。
でもこっちはなんだか、いつものよりとってもあまい。
[ちょびり、ベリーの部分だけを掬って舐めてみる。
とても上機嫌そうにこくこくと首を縦に振る]
シンはおりょうりもじょうずなのね。
あのね、またたべにきても、いい?
とっても、おいしいから。
[頬杖をつく彼女にこてんと首を傾げてみた]
煮ると、味が濃くなるからね。
グレイの食べるベリーより、掛けてあるほうのが
ずっとベリーの数が多いんだよ。
[舐めるほど気に入ったらしい様子が見え
次の強請る声に、手が両方ともOKサインを作ってみせた]
じゃあ、また天草が流れてきたら作ろうね。
今度はほかの子も連れておいでね。
[海草が流れてこなければ材料はやってこない。
今日流れ着いた椰子の実を見ながら答える]
しゅうかくって大変なんだねえ?
ずっと気が抜けないんだあ。
[まじまじと暴れる袋を見つめ、自分にはとてもできそうにないと少女は首を横に振る。
なにしろ、お花は逃げたりしない]
グレイちゃん?
グレイちゃんも、野いちご好きなの?
[美味しいもんねえ、と少女は唸る。
我慢させてしまうというのはなんだかどうにも申し訳ない]
あのね、あのね、ハルは野いちごじゃないものも好きだからね!
りんごも好きだしぶどうも好きだよう!
[戯れに花の蜜を吸ってみたりもするけれど、それではおなかは膨れない。
ミズキやカスミの届けてくれる"おやつ"は少女には貴重品。
だけど、誰も我慢なんかしてはいけないと少女は思う。
だって、ここは、優しい世界だから。
春が終わることはなく。
寂しい夜がくることもない。
少女がずっと笑っていられる、あたたかい世界だから]
うん、ミズキちゃん、ありがとねえ。
[立ち上がるミズキを見上げて、少女は春の陽だまりのようにほわっと笑った]
おおい……このベリーのが。
いっぱいいっぱい、つまってるのね。
[驚いたように綺麗な赤を見詰める。
もう一度はむ、と匙を舐めた]
うん! みんなでたべたら、おいしいの。
てん、ぐさ……?ぐれいへんも、おそらからさがすの。
そうしたらまた、たべられるもの。
[匙を持っていない方の手でOKサインを真似っこする。
丸いほっぺに寒天を頬張りながら。
空になった器に両手を合わせる]
ごちそうさま、なの。
あさから、ごはんみつからなくてぺこぺこだったから。
すっごく、ありがとうなの。
[ぺこりん、と頭を下げた]
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