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え〜と。
[ヌァヴェルの問いに詰め所でのありったけを思い出すように目をとじて]
6名のうち4名は通常の傷のみです。
ひとりは腹部の刺し傷で意識不明のとのこと。
残りの二人は現場では判断しきれないとのことですが、恐らくひとりは魔素絡みではないかと。
[現場を見ていない故に、歯切れ悪く言う]
―少し前・官憲詰め所―
[ウィルに紹介され、最初は戸惑っていたものの、>>127の内容に何故自分なのかに納得した。そして続いて自分が紹介され、オノンの様子>>129に慌てて後ろに下がり]
あ、ごめんなさい!匂い強いの、大丈夫ですか?
[仕事柄、自分には服にも髪にも強い薫りがついてしまっている。自分では気にはならないが、人によってはそれを苦手とする人もいるのを知っていた。
けれど匂いを確かめたオノンが嫌がることなく笑顔をみせたのをみて、安心したようにこちらも笑顔になる。本来あまり初対面の人に馴染める方ではないけれど、オノンの警戒心とは無縁の笑顔に無意識に釣られていたのかもしれない]
―ちょっと前・官憲詰め所―
[オノンににこやかに盾を示して荷運びと護衛を保証された>>123が。現在オノンの背に背負われた盾が宙を飛ぶことなど知らないために、荷運び「と」護衛の両方を保証されたとは思わず。自信ありそうな様子に、きっと強い人なんだと、そんな風に理解した。
それなら最初思っていたよりも深いところまで案内――そのついでといってはなんだが、自分も普段一人で行くところとは違うものを採りにいけると嬉しくは思ったが]
いいん、ですか?護衛してもらえるなら、依頼料、こっちが払うべきところなのに…
[案内だけで依頼料をなしにしてもらえるというなら、こちらも願ったりだ。お互いの認識―どちらが依頼料を払うか―が二人してずいぶんズレているようで、こちらも困ったように首を傾げた。
そんな会話をかわしていると、ウィルの申し出>>131]
ん…でも、ついてきてもらっても、あんまり払えない、し。
[ウィルの腕はたしかだと知っているからこそ、気楽には頼めない。ふと先程のジェスロの>>102を思い出し]
…現物支給?
[己の得物は遠距離でも通用する代物。的に当てる精度にも自信あり。その点では荒事になったとしても不安は無い。
それでも強いて不安材料を挙げるなら、魔素に対する勘がまるでないこと。
つまり、魔法の使用に対する危険予測が(おそらく)常人以上に難しい、ということだ。
油断していた様子のジェスロに、警告一つ掛けられなかった己を思う]
(万全を期すならば、魔法の使い手にも声を掛けておくべきだったか)
[増援を求めた場合、ジェスロの懐具合が危機的になる可能性もある――と考えてか否か、はっきりと呼びかけることはなかったのだが]
[無駄な頑丈さだったようで、あれだけ吹き飛ばされたにもかかわらず、擦り傷ぐらいしか負っておらず]
ああ、いいな!この件片付きゃ、あのおっちゃんも功労者だしな。
[と、ロッテ>>142に対して軽口を吐く。
そして、扉ごと吹き飛ばす威力、火薬の匂いがしないこと、体内や周りへの魔素の残留がない事から、打ちこまれたのが、風の魔法である事を理解すると――…]
くそっ!あいつら意地でも生け捕る!!
[と、怒りをあらわにする。
見える範囲には5人、剣持ちが2人、短剣持ちが一人、弓を番えたのが1人、残る一人が杖を握ってる事が確認できた。
小さく息を吐くと、距離を詰めるべく部屋へと飛び込み、弓使いへとテーブルを……矢に対する壁代わりにしようと思ったのだが、勢い余って投げ付ける形になった]
あまり激情に逸るな、――といっても無駄か。
[生け捕ると宣言したジェスロの語調に、忠告じみたものを挟むも、それ以上は言わず。
赤い目の視界に人の――標的の姿を捉え、彼の後に続く形で踏み込む。
真っ先に銃口を向けたのは弓使いに対してだったが、テーブルが何故か其方に飛んで行ったのを見て取れば、すぐに的を変える]
逃さぬよ。
[剣を持つ者の肩目がけて、まずは一発、引き金を引く。
響いてきた鈍い悲鳴は何人分か、咄嗟には解らなかったが、
テーブルが人を押し倒した時の音も確かに聞こえてはいた]
はぁ〜、刺し傷と、魔素絡みでなぐて、判断難しい…
[聞き知った情報から危険種がどのようなものか推測しているのか、考え込むような響きを伴った呟きが漏れる。
怪我人に対する心配や同情といった感情が希薄に見えるのは、流れ者ゆえの割り切った価値観からか]
…ヌァヴェルさん、案内はあとでも構わねぇよ?
[ただ、ウィルから聞いた薬草に詳しいという話、それに、クラットに対して真っ先に質問攻めにした内容から、ヌァヴェルが怪我人を気にかけているらしいという程度のことは分かる。
怪我人に対して何かしら行動を起こすつもりなら、邪魔するつもりのないことを、改めて付け足した]
6名全員重体との事で正確なことは現場に行かないとわからないのですが、傷口から見て例のアレではないのかと。
[>>125ヌァヴェルがまた、と言うとおりではないかと、頷いて]
オノンさん。
こちらこそ、よろしくお願いします。
[>>139にぺこり。
朗らかな笑いの前、何か無言の内に想像された気もするけれど、想像したら情けなくなる気がするのでやめておいた]
なるべくなら、長いつきあいになるのを望みます。
[まがおでそんなこと、付け足した]
「ひっ――!!」
[距離を詰められると身構えていた弓使いは、テーブルが飛んでくる事は予想外だったらしく反応が遅れ……]
…やりすぎたかもしれん
[と、投げつけた当人がポツリと呟く結果となった。
剣使いがいた方へ引き金を引いたロッテの姿を見とめ、次は魔法使いか短剣使いか――と、視界を向けると]
――げっ!
[大きな水晶細工を前に杖を構えた魔法使いが見えた。
魔素の動きから風の刃が放たれる事に気付き、咄嗟に]
あー、あれだ!死んだらすまんっ!!
[と、手頃な防御手段…テーブルを盾にした。緊急の事故、テーブるは弓使いの上に乗せたまま立てかけられる形になった。
ごり、というちょっと嫌な音と、弓使いの悲鳴が聞こえるかもしれない]
―街中・路上―
[クラットから怪我人の状態を聞き、考え込む。先程オノンに樹海を案内すると約束したばかりだが、こちらの用件が火急に思えた。許可を求めると二つ返事で返されて、申し訳ないとは思うけれどだからといって怪我人を放っておけるものでもなく]
ごめんなさい、オノンさん。それと…ヌァヴェル、は、呼びにくいですから。ヴェルと呼んで下さい。
[最後の部分は少しだけ表情が柔らかい。改めてクラットに向き直り、怪我人の様子と、魔素絡みとの言葉に眉を寄せる。クラット自身も答えながら確信を持ったようではない様子に]
…実際にみてみるのが、一番かな…自警団の方にいけば、もっと詳しいこと、分かりますか?
それと。魔素絡みの事件って、そんなに頻繁に起こるもの…なんですか?
[先程分かれたジェスロやロッテも、魔素に絡んだ事件を追っていた筈だ]
[>>136二人と話し込むところ、細身の人に見られていることなど気づくことはなかったけれど。
その人が、よく高い所の依頼をこなしているのは知っている。ついこの間も、高い木に登って降りられなくなった子猫を助けてほしいと依頼を出したのは――自分だ]
副団長が冒険者を募集するくらいですから、現在は怪我人が増えるような状況ではないと思うのですが〜
[>>148なにやら考えこむオノンの様子に、すみません、と小さく呟いて頭を下げた]
[くぐもった悲鳴は、弓使いと剣使いの分だった。
肩を撃ち抜かれた相手が剣をそれ以上持てないと見て取れば、それ以上は銃口を向けない。
片手は短剣使いへ、もう片手は遊撃の構えに]
殺さない程度であれば手加減は無用だ。
[ジェスロ>>150にぽつりと呟いていた間、魔素の流れにはまるで気づいていなかった。
彼の咄嗟の声が聞こえて、初めて事態に気付く]
――――、
[死んだらすまん、という言葉には何も返さないまま。
瞳は杖を持つ術師の方へ向く――キリリ、と機械音が微かに響く。
魔素の流れは判らずとも、魔法が放たれた後の物理的な風の流れなら判らなくはない]
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