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[高瀬の口から出た名前に、ぱちりと瞬いて]
タツさんですか? ……いえ。
そういえば、最近見ていませんね。
暫く来ない、というような事は……特に仰っていませんでした、よね。
[最後に見た姿を思い浮かべながら答えた]
……大丈夫、でしょうか。
[胸に過ぎった不安を表情に滲ませつつ、ぽつりと]
明日来なかったら往診ついでに行ってみるか。
あそこも年寄り3人きりだからな。
気にかかってはいるんだ。
[不安そうな神威を見て]
まぁそこまで心配することはないだろうがな。
…そろそろ帰らないと、母上が心配するんじゃないか?
[ニッと笑って神威の顔を見る]
グラサン 須藤暁 は肩書きと名前を 見習いコック 須藤暁 に変更しました。
―高瀬医院→―
……ええ。そうですね。
[高瀬の言葉を聞くと、懸念を振り切るように頷き。続けられた内容にも頷いて、ふ、と笑い返し]
では、そろそろ失礼します。
[それから、手早く後片付けを済ませ]
お休みなさい。
また明日。
[静かな挨拶を残して、男は医院を後にした]
/*
寝よう、うん。明日も忙しい。
そういえば、村の夜明けの時間って何時位なんだろうか?まぁ屍鬼達につられて、夜更かしだろうし、活動時間的には遅めでも良いだろうけど。
リアル時間との兼ね合いでは、朝8〜9には朝になってて欲しいなぁとかとか。えぇ、昼休憩多分もう無いのよ私orz
[神威を見送り、病院の戸締りをする。
その顔からは、先ほどの笑みは消えていた。
男の心になにかひっかかるものがあった。
その正体は分からなかったが。]
……まさか…な。
[疑念を払拭するように頭を振り、母屋に*戻っていった*]
[男は家へと向かい歩いていく。白衣を脱ぎ去り、ビジネスバッグを片手に持った格好で。太陽が沈んだ世界に、日中の焼け付くような暑さはない。ただ、生温い空気が纏わり付くようだった]
……?
[ふと、遠くに何かの光が在るのに気が付いた。家屋から漏れるそれではない光。立ち止まって眺めてみると、どうやらそれは車――恐らくはトラックか、何か大型の――の物らしい事が知れた]
あちらは……
……兼正の? ……
[位置から齎された推測を零す。覚えず訝るような表情になった]
もしそうだとしたら……
……ますます、奇妙な。
こんな夜中に引越しだなんて……
―自宅―
[己の推測が正しければ、明日はその話題で持ち切りになる事だろう。高瀬は大変だろうし、己とてもなかなかの事になるだろう。兼正の住人とは、一体何者なのだろうか?
そんな事を考えながら、家に帰り着いた]
只今、母さん。遅くなって御免。
[己を出迎えた母、房子に帰宅の挨拶をする]
「お帰り、京斗」
[房子はそう言って男を中へと促した。自室にバッグを置いて着替えてから居間に戻る、と、房子は午後にハルとお茶をしていたという話をし始めた。嗚呼、と男が思った通りに、結婚の話題を次いで]
……そのうち、ね。
今はまだ……ああ、わかってるよ。大丈夫。
ずっと独身でいようってわけじゃないんだから……
[などと宥め誤魔化して。男はやがて床に*就いた*]
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