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[自分の名乗りに対し、少年も同じように返す。その名を聞いてほんの少し驚いた表情になった]
ロジャー・ブルー…本当、私とそっくり…。
[そこでロジャーと同じ目線までしゃがみ、彼の眼と髪の色をじっと見つめた。自分の深い青とどこか似た、空色の少年を]
あっ、うん…お互いに、頑張りましょう。
[ぐっと差し出されたその小さな手を、自分なりにしっかりと握り返したその時]
『ぐううううっ』
……あ。ご飯…まだなのね?
わ、私…この前にあるお店を覗いたんだけど、人がいっぱいで怖くて戻って来たの…だ、だから私は此処に居るわ。もしも行くのなら、気を付けてね…?
[ロジャーにそう問い掛け、彼が食事に出かけると言うのであれば怖いのでこのまま居ると告げた]
[別れ際に、カバンに入れていたビスケット(2枚入り)を1つ、ロジャーの手を取って持たせた]
あ、あの…また、お話出来たら嬉しい、です。
あなたのBFの事も、教えてね…。
[そう告げて、恥かしそうに俯いて本部の隅の方へと駆けて行った]
フリーライター アーネスト が見物しにやってきました。
フリーライター アーネストは、見物人 を希望しました。
―大会会場・本部に向かって―
ああ、はい、はいはいはい、わかってますって!
きっちりかっちりばっちりええの押さえて送りますから!
[出店の並ぶ通りを、大声で話しながら歩く男がいた。
会話の相手はここにはおらず、回線の向こう。
しかめっ面をしている上司の顔を目の前に思い描いて軽くパンチをしながら、
男はひょいひょいと人波を交わして歩く。]
まーまーまーまー、結果を見とってくださいよ。
[ほな、また。と短く告げて一方的に通信を切る。]
―アンクルおじさんの酒店・バックヤード―
…それでは、小官はこれにて!
『おう、もう戻ってくんなよ。客としてなら大歓迎だけどな』
はいっ、短い間でしたがお世話になりました!
[無事刑期を終了し、アンクルおじさんに敬礼を捧げる。
その手にぐい、と、それなりの容量を持った簡易バスケットが手渡される]
…店主殿、これは?
『まかない飯だよ。いちおう働いたことに違いはねぇからな』
…また、こちらに働きに来ても?
『だからもう来んなって…いや、きっちり働くんなら考えてやらんでもないが…』
ハッ!了解であります! では、また!
[再度敬礼を送り、皿洗いの疲れもどこへやら。うきうきとリトルアースの機体へとよじ登って]
フヅキ、コード・ダスクにて所定の帰投ポイントへ。
速度はゆっくりとでかまわんであります。
せっかくいただいたご飯を落とさないよう、慎重に。
[いくらかの指示を与えられ、丸いちいさな機体はふわりふわりと格納庫へ向かう]
はーほんまかなわんわ。
なんであないぎょーさん注文つけるんやろか。
こーんな取材はな、この場の空気をどんだけ切り取れるかにかかっとんねん。
やんやいわれたら、撮れるもんも撮れへんわ!
[気を抜けば露骨な方言が口をついて出る。
お祭り気分で浮かれそうになったけれど、肩にかけた機材の重さに仕事だと言い聞かせた。
見上げた蒼穹に、色とりどりの風船が浮かぶのを収めようとカメラを構え、
ああ、と残念そうな声を上げて肩をすくめた。]
あかんあかん。
プレス登録してからやないと怒られるな。
[構えたカメラを下ろし、大会本部はどこだろう、と辺りを見回した。**]
―格納庫―
ふぅむ。
最初に入ったときに比べて、格段に増えている様子でありますな。
…あまり負ける気はしないでありますが。
[さらりと吐いた言葉は、自信の表れかはたまた負け惜しみの強がりか。聞くものもいないと高をくくって一つ一つの機体を順繰りに眺めながら、規定された格納スペースへとゆっくり向かう。
もこもことした白い機体、殻を背負ったような青い機体、黒い全翼の機体、白銀の単翼の機体、中にはドラゴンとしか言いようのない機体もあった。
けれど]
ッ?
[機体の一つを前にして、ぴくりとその表情が歪む。漆黒の人型機体。その左手首に埋まった銀球をその目に映し、表情を引き締めた]
…フヅキ、今の機体の走査、ならびに調査を念入りに。
なにか、こう…
…いえ、なんでもないであります。
[言いかかった言葉が、自分自身で分からない。そう言いたげな顔で首をかしげながらも、搭乗した機体はなにごともなく指定の格納スペースへと収まった]
―― 大会本部 ――
[マリアは歩きながら、手鏡を模した携帯端末で装備班と連絡を取った。手鏡の液晶モニタに、ネズミ型のバイオノイドが映る]
【ちょ〜うせいは、万全だっちゅー。
安心していいちゅーよ!!】
[大げさに飛んだり跳ねたりする二足歩行の鼠。
遺伝子から人工的にデザインされた「生きたボディ」には、自然な魂を乗せない。生体の脳味噌を乗せず、人工知能とナノマシンによるリモートコントロールで動くそれは、MiddanEdenのお家芸だ]
『了解したわ。ではそれを、私にも伝えておいて』
[マリアは自分の手で装備の調整に加わる様子を見せない。
ふらっとそのまま足を大会本部に運んだ。
どうせ後でナノマシンを共有させるし、マリアはいきあたりばったりな性格設定がなされているからだ]
――大会会場/本部建物近く・屋台>>139――
ゴードンは、「大会」現王者(チャンピオン)だよ。
今回の大会を勝ち抜けば、二連覇を成し遂げられる。
チャンピオンの防衛戦自体は難しく、今までの大会で三連覇を成し遂げたBF乗りは稀で、片手で数えるほどしかいないんだ。
[グレンはダイアナに軽く説明する。
大会スタッフだから――、ではないだろうが、グレンの語りは滑らかだ。ダイアナから、グレンの左腕につけられたスタッフ腕章が見える事だろう。]
今回、現チャンプ・ゴードンは全てのBFを撃ち落とさなければ、再度勝利者には輝けない。
参加者はチャンプを撃ち落とさなければ勝利者にはなれない。
だから何時の頃からか、「前の大会の王者」を撃ち落とそうとするところから、「大会」は始まるようになっているんだ。
いわゆる伝統行事みたいなものだね。
[自然、大会を見に来た観客や子供達に対して様々な事を説明する時の口調になっている。]
はむっ…はふはふっ…はふっ…
[落ち着いたら、何はなくとも腹ごしらえだ。食事は既に済ませていたが、とある事情で胃袋の内容量はスッカスカなので、まかないの少し見栄えは悪いが味は格別な料理がどんどん入っていく]
んぐっ…今時手料理や皿洗いまで手動と言うのは非効率の極みかと思いましたが…はぐっ…このまかない料理も非効率の産物であるなら…はむはむ…非効率もなかなか侮れんであります…
[行儀悪く呟きながら。更に行儀悪く、食べながらパイロットスーツのバイザー部分を頭部に装着する。
流れるように表示されたのは、大会規定のピットに関する部分だった。
咀嚼しながらもその情報に目を通し…]
…ふむ。
一部消耗品に類するパーツは大会運営側からの支給が…ふむふむ…
支給可能な物資の一覧は…おー…エネルギーバイパスチューブにプラグまで…太っ腹なことでありますな。
して、スペックはー…?
…!?
[何の気なしにバイザーに流れる情報を操作していて。その、目に映ったスペックに思わずすべての動作が止まる。
バイザーを外して。目をこすって。再度バイザーをかぶって。やっぱり見間違いではないことを確認して]
な、なんという…!
大会運営本部の資本は一体どうなっているのでありますかっ…!!
[そこに表示されていたのは、いたって標準的な各種パーツ類だったのだが。
…比較対照が、下手をすれば博物館に展示されかねない旧型のものだったため、あまりにも圧倒的なそのスペック差に、軽い眩暈のような感覚を覚える]
なっ、何はなくとも、利用できるものはさせていただかなくてはっ…フヅキ、至急大会本部へ連絡を!!
[数分後。届けられたパーツを受け取り、リトルアースのあちらこちらを解体しては、次々とパーツを交換していく姿があったそうな。
おかげで、機体のエネルギー効率や疲労強度が格段に向上した…かもしれない]
/*
…!!
格納庫の方に、まだご対面してない人が集まってるのかなーっと思ってやってきたら、確認してみればほとんど全員が大会本部周辺に移動していたでござるでありますの巻。
大失敗の予感…!!
…まぁ、やりたいこともあったので、その点で結果オーライとするであります。
必殺技の使用回数が増えるよ!やったねフヅキちゃん!
―― 大会本部 ――
[大会本部の隅から、マリアはぐるっとまわる。
マリアのナノマシンが、好奇心と名前をつけられたものにマリアの表情を調整する。瞳をきょろきょろと動かして、頬には少しの赤み]
『――きゃ』
[マリアの方へと、早足で駆けてくる人影>>148。
マリアは敢えて外部感覚を鈍感にしていたため、ぶつかりそうになる。小さく声を発した]
『悪いわね、大丈夫?』
[マリアは心配そうな、申し訳なさそうな声を出した]
―大会本部―
[俯いて走っていた為、隅の方に移動するまでに多くの人とぶつかりかけては避け、また俯きを繰り返していた。
それだから、また人とぶつかりかけている事に気付かずに居た>>158]
『――きゃ』
…!!!?
あっ、あの…!あの、す、すみません…!
こちらこそ、不注意で…その…
[相手が申し訳無さそうに声を掛けて来るのに、こちらは言葉が上手く繋がらない。
ただ只管に何度も頭を下げて「すみません」を繰り返している]
/*
ちょっと受身過ぎるなぁ。
というのも、ptが発言ミスなどなどでThe 無駄遣い状態だったので控えめ〜にしているのでございます…。
24時半に回復、と。それまでじわじわ行こう。
そこからは自分から動いて行かなきゃー!
――大会会場/本部建物近く・屋台――
だから防衛戦には、より全方位に対しての備えが行われる。
[そして、僅かに独り言に近くなり、]
ゴードンのBFは、恐らく前回の機体と主旨が違う。
見た限り、一度の攻撃で数百単位の弾が放出可能で集中的なダメージを与えられる兵装を備えていた。
今までの「Red WOLF」の兵装から考えるに、あれに当たれば、機体破壊とまでは行かないまでも部位破壊は容易い。
その兵装も、全方位展開可能だろう。
[ゴードンの機体は、BFの標準の大きさよりやや小さく、赤色にカラーリングをされた人型系の機体。相手の機体形質にもよるが、接近すれば、場合によっては優位に事を運べる可能性もあるだろう。]
弾幕の空をすり抜ける熟練としての自信から、バリアではなく近接兵装をとったんだな。
[今までのゴードンの大会出場の歴史。その重み。経験に裏打ちされた自信。当たり前の判断。]
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