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[しばらくして、カウンターにことりと音を立てて、
置かれる湯気の上がるマグ。
それを手に取り、ふぅ…っと息を吹きかけながら]
はちみつの香りがする。
ふふ、あたいの好み覚えていてくれてたのね。
……スパシーバ。
[マグへ口を付ければ、
ミルクとはちみつの甘さが、女の凍えた身体を優しく温める]
……ん、甘い。
[マグの縁を親指の腹で一度拭った後]
で、そんな辛気臭い顔をしてどうしたの?
[と、女主人の顔を曇らせる理由について、
尋ねる様に紅い眸を向け*微笑んだ*]
[本に挟まれていた写真には、亡くなった父、自分。そして先生が写っている]
先生、何処に行ってしまったのかしら。
『研究で森に入ってしまったのだろう』
『森の奥深くまで入っては出て来れない』
『見つからないのだから、きっと森に行ってしまったのだろう』
[二週間も姿が見えなくなって、村の人々は口々にそう言う。
そうなのかもしれない。
違うのかもしれない]
[しん、と静まった研究室。
写真の端を、指でそっと撫ぜる]
……。
[先生は居なくなった。
だから、もう居ないけれど、死んでいるとは限らない。
今日も、ここにある物を片付けてはいけない気がして。
ぱたんと本を閉じると、積み上げてあった場所へ戻す]
ん。
[軽く息を吐いた所で、玄関のある方から呼ばれた気がして。
研究室の扉を鍵閉めて、階段をあがっていく]
『イライダ、これを』
私への、手紙?
ごくろうさま、ありがとう。
[村にいる配達係が手渡してくれた手紙。
それは「アナスタシアの宿へ」との趣旨が書かれた、役場からの手紙だった**]
― 村長邸 ―
[家に戻ると、暖炉のある居間では火の側でミリーツィヤ(警察)の人間と老父がなにやら深刻そうな表情で話をしていた。父は専ら聞き手に徹し、喋り続ける役人に対して時折頷くだけだった]
『小さくなったものだ』
[厳格な父。上の兄達は勉学の為、多大な援助を受け続けていたが、末の子である自分はただこうして眺めるだけの存在でしかない]
それでも――
『この村が嫌いなわけではない』
[あの日、共に村を出ないかと言ったアイツにも答えた言葉。一緒に村を出ていればどうなっていたのだろうか]
身勝手な噂と、無責任な想像力、疑念が都合の良い結論を急き立てる。
[異郷の地で首に痣をつけた友は、遺体であっても友のままだった。牙が伸びた跡もなく、鋭利な刃物で割かれた腹に人肉が詰まっている事もなかった]
くれぐれも無根拠な噂に対し、村人は軽挙妄動せず、各々留意されたし。
[必要とあらば村に廻す為の書状の下書きを書き終えると、文鎮を置き直して筆をおいた。後は父がこれを見て、注文をつけられてから清書すればいい。そもそも書状そのものすら出さない可能性も高い]
些細な事だ。そして
(どうでもいいことだった**)
Lilyaさんの日記で拘りを見る。
http://wolfsbane.jp/?m=pc&...
姓名は適当に一覧から選んだと言いますか、ロランがフランス人名しかなかったので、深く考えない事にしました。
[手紙が来ているとの母親の言葉に、怪訝そうに首をかしげる]
・・・私に?
[大して外には出ないといってもずっとこの村にいるのだから、大概の人は見知っている。
時折、窓の下から声をかけてくれる人も心配して訪ねてきてくれる人もあったけれど…そこは同じ村の中の話の事、手紙のやり取りをするような距離ではなく彼女個人を指して手紙が来るなどとても珍しいことだった]
宿に来るように・・・?
[部屋に戻って封をきれば、趣旨の分からぬ依頼が記されている。
彼女にとっては村はずれに行くことはずいぶんと難しいことで、見越したように迎えをよこす旨が記されている]
―宿―
[客室の掃除を終わらせて、一階に下りると、女主人の友人の姿が]
フィグネリアさん、こんにちは。
[ぺこりと礼をし、邪魔にならないように静かに食堂のテーブルを拭き始めた]
[妹が口をつぐんでいるから、不穏なうわさは未だ耳に届いてはおらず。
妖魔の森の伝承も、家からほとんど出ない彼女にとってはどこか遠く聞こえるものだった。
差し出し先は役場となっており、迎えまでよこすといわれては断るのも難しく思えた]
さて、どうやったらあの子に不審がられずに出かけられるかしら?
[しかし、視力が失われた故か、幼いころから死に近く曝されたが故か、彼女の感覚が不安をささやく。
妹にありのままに伝えてはならない、と]
― 自宅→宿 ―
[さいわい妹は出かけている最中だったので、療養とでも両親へとうまくごまかしてもらえるように頼むことにして。
何か予感がしていたのか、むかえの来るそのときまでに仕上げてしまおうと一心不乱に刺繍を施す。
完成間近の妹のための赤い花嫁衣裳に――。]
・・・出来たわ。
[迎えがきたなら、両親へと衣装を託して宿へ。
凍りつく寒さに身を震わせながら]
[宿へと到着したなら迎えは宿の従業員だったようで、彼女を食堂へと案内したなら裏方へと引っ込んでしまったよう]
こんにちは。
あの、何かあったまるものをいただけますか。
[疑問を口にするよりもまず、寒さが身にこたえた]
あ……こんにちは。
いらっしゃいませ。
暖かいものですね。お酒にします?ミルクにします?
[食堂で仕事をしていたついでに、現れた人影の注文を取る。
あまり見慣れぬその姿に軽く首を傾げるも、従業員としての笑顔は忘れず]
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