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さて、今日はどうかしらね。
[本日のつきだし−こごみの天ぷら−の下準備をしながら、そう呟く]
昨日はなんだか賑やかだったわ。
[あの和服の女の子は、結局閉店時間まで居座って、何かと世間話をして帰ったはず。
もしかしたら、今日も来るかもですが]
可愛い娘だったわ。あんな子がチーママやってくれたらな。
[チーママ募集の、白橋との会話は聞いていただろうか]
― そして夜がやって来た ―
ごめんくd、うわ開いてるし
[最後まで言えなくて悔しいのか指を鳴らしてから入店。
すでに客も誰かいただろうか]
ごめんくださーい、先ほど【受理】された千歳と申しま〜す
今日から今からレディゴーヒアウィゴーできますよー
何やるかは現地体当たりで覚えまーす
えっと、なんとお呼びすればいいんでしょう?
店長さんはなんか違うし……
そうか、チーママの元締めだから……
ビッグママ? 略してビーママ?
それともポンママ? カンママ? リーチ一発ハイテイツモ裏裏6000オールうわお前そんなのでよくリーチかけたなママ?
[自分のサインを書いた張り紙だけなくなっていたので、きっとそういうことなのだろうと気後れ無く突入しここまでほぼノンストップ。
外見とやる気だけはあるようだが、それ以外は全て不安要素である。]
いらっしゃ....
[客かと思えば、何か怒濤のような勢いで女の子が入ってきた]
えーっと。
千歳さん...でしたっけ?
受理ってなに?いや、ここ、麻雀荘じゃないからね。
あたし、ここでママやってます、衣理奈っていいます。
えっと、チーママ募集のことかしら?
[そう言えば、ちとせと言えば、今日扉に貼り付けてあった紙を思い出す。もしかしたら、そういうことかしら。
にしても、なんだか世間ズレした子だなぁっとぼんやり]
イッエ〜ス! マム!
お外の張り紙に書かせていただきましたっ!
申し遅れました
私、本日からこちらで働かせていただくことになった、燕雀 千歳(あとり ちとせ)と申します、ちとせって呼んでくださいね
トシは二十歳、特技は燕返しで〜す
[完全にずれているし、指三本での敬礼もまったくもって敬意がないが、手の向き、肘の角度、指先の位置などはほぼ合っていたりする。]
/*
というわけでお邪魔しました。
戦績見たら2年以上女の子やってないのに愕然としたので是非やりたくて……その2年前も村の最中にインフルエンザにかかるという大事故があって不完全燃焼だったし……
こんなキャラになったのは諸々の反動です
身内村じゃないとここまでなかなかできないしねー
私がママだったら「帰れ」言うわ……
[ちょっと長考しすぎたようだけれど、とりあえず、お客様が来るまでには説明は終わっただろう]
ところで、その荷物どうしたの?
まさか家出とかじゃないでしょうね?
[今更ながらに、旅行カートに気がつく。流石に家出少女は匿えない]
……………………。
……う………うぅ……。
……………まだ……………。
[あーそうから42分、人は敬礼ポーズを維持したまま耐えきれるだろうか。
いや出来たのだ、なぜそうしたかを説明できる者は誰もいないだろうが。]
やたっ! サークルケーサンクス!
経験はまったくないです総理ー
でもマムが教えてくれるなら頑張りまーす、とりあえず右肩の労災申請を済ませてからダメですかー、新人に厳しいですねー
[まぁあっけらかんと、それでも話だけは真剣に聞く。
右から左に抜けているわけではなさそうである……が、どういう吸収の仕方がされたものやら]
あ、これです?
今日越してきたところですよー、ちゃんと近くのアパート借りてますー
ほら、行き場所無い美女のほうがポイント高くないです?
[トランクを空けてみれば中身はもう出した後らしく何も入っていない。
意外と計算するタイプかもしれない]
[とりあえず、一通り教えている間はちゃんと人の話を聞いていたので、大丈夫かなと胸をなで下ろす。
理解しているかどうかは別ですけど]
あ、そうなの。じゃあ大丈夫ね。それ、ここに閉まっておいて。
[そう言って、従業員用の小さな物置部屋を開いてそのトランクを仕舞うように指示する。
それから、外の「チーママ募集」の張り紙を剥がしてから]
あたしはつきだしの仕込みがまだあるから、お店の番していてちょうだい。
[そう言って、奥に引っ込んだ。
さて、千歳の接客は如何に]
イエッサー、マム!
[ママへの口の利き方は教えられてなかったらしい。]
ラジャっす
チーママ1号、拠点で待機しておりまーす
[料理スキルはおそらく異次元なので任せなくて正解か
はたしてこういうタイミングで客が来るかどうか]
/*
そういえばチーママはC狂でということなのだけど、そのC狂の役職名が「ヒソヒソきょーじん」なんですけど……わかるからいいか
んー
掃除!
[おとなしくするのは難しかったようだ。
とりあえずカウンターを拭き始めた、もちろん既に綺麗にされており特に意味や効果は無かったのだが]
さて。
[こごみの天ぷらの下準備が終わり、うち何個かだけは先に揚げておいて、用意ができれば、またカウンターに戻る]
あら、ありがとうね。気が利くのね。
[ただ体を動かしたいだけの千歳の気持ちはあまり分からない。ただ気が利くのだと、良い方に理解した]
ところで、千歳ちゃんのこと少し聞かせてもらってもいいかしら?
お引っ越ししてきたの?今までどこにいたの?どんなお仕事してきたの?
とか。そんなとこ。
[そう言いながら、冷たいウーロン茶をコップに2杯用意して、一つを千歳に差し出す]
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