プロローグ / 1626 銀河の英雄たちが安アパートに放り込まれる村

1626 銀河の英雄たちが安アパートに放り込まれる村

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艦長ヘレス

―昔の話―

[それはかなり昔の話。
研究施設で開発途中の機動兵器の運搬作業があり、
護衛艦の艦長としてその地に赴いた事があった。

軍事情報レベルは、当時の最大機密。
解放軍側には運が良いことに、当時最強の技術者…有体に言うと、
研究所で預かられていたジキル少年こと「ファルコン」
に組んでもらった新作プログラム「シンサイザーブイスリー」
が実働段階に入った直後だった。>>117

その為、研究所に出入りする輸送員の
身元チェックはそこまで厳しくなく
最近侵攻を受けた地域から来た少年兵達が
多数参加していたのを覚えている。]

( 202 ) 2015/10/03(土) 01:23:20

艦長ヘレス

…大丈夫、ですか。
すごく顔色がよくないですけど…
もしかして緊張してます？

[まだ幼い顔立ちをした少年兵の一人は緊張しているのか
表情はともかく纏う雰囲気が何故か、とても固く感じられて
妙に心にひっかかり、心配になった>>117
少年達の間にすとんと座り、笑顔で語りかけ始める。]

おにいさんもね、昔は普通の学生だったのですよ。
色々あってこうして船に乗っていたりしますけど
やっぱり、怖くなるときは嫌だなーとか、えーとか
そんな事、思ったりしますよ？

皆様は、どうですか？
――星系だと逃げるの、すごく大変だったでしょう。
でもこうして立ち上がってくれたのですね。

[少年達、その場に居た成人の義勇兵達からも、
次々と経験した話、思っている事が告げられ、一つ一つ丁寧に感想を返していく。]

( 203 ) 2015/10/03(土) 01:24:19

艦長ヘレス

安心して下さい。
君達の隊は、必ず私達の艦で守って見せます。
こう見えても、危なくなった時に逃げるの得意なんですよ。

[少年兵達…最初に声をかけた少年はともかく、他の子達からは、嘘だー弱そう！と笑い混じりに突っ込み。
場の雰囲気はとても和やかになっていった。
帝国の諜報員が危機感を抱く程度には。>>126

後日、残念ながらその研究の一部はは帝国の諜報員により
盗まれてしまったのだが。>>117
その時の記憶は、何故だか心の隅にいつまでも残っていた**]

( 204 ) 2015/10/03(土) 01:26:07