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皆もおはよう。
[ニイナだけではなく、他にも覚えた顔があれば
陽気に手をひらひらと。
行儀悪くコップを片手に歩き回り、
今日は何処の席に座ろうかとテーブルの適当な
空いた席に腰を下ろした。]
それにしても、荒れそうな天気だけど。
結社の人達、今日か明日来るって言ってたよね。
大丈夫なのかしら。
[頻度はそれ程でもないが、定期的に自分達を此処に
連れて来た結社員達は顔を出している。
食料や物品の補充だとか、人狼や結社に付いての
歴史や資料だとか資料室にあるのにわざわざ持って来る。
何か裏がありそうだったが、生かされているだけでも
有難いと思わなければ。]
― 食堂 ―
[それは朝食の後だったか昼食の前だったか。
顔に大きな入れ墨が目立つ男の姿を探してきょろきょろした。
そこに彼は居ただろうか?
内心未だにおかみと慕うヤーニカではなく、敢えて彼に頼もうと思ったのは、ニイナを支えている姿を何度か見てきたからかもしれない。
彼の雰囲気にはとがったものがあるが、ニイナと言葉を交わす時、2人はまるで兄妹のように見え、ほほえましかった]*
村の設定が変更されました。
マイダはまた資料室で勉強してるのかしら?
あたしはもう頭が固すぎて、入って来ないよ。
酒の名前を覚えるのは得意なんだけどねぇ。
[皆それぞれ抱えた傷は深い。
男性陣を心配していないわけではないが、
儚げな姿を見れば支えてあげたくなるのは仕方ない。
自分を卑下するような匿ったあの子だって、
ここにいれば抱きしめてやっただろう。]
アリスは食事終わった?
食べ終わった後で良いなら持って行くけど。
[何処か遠くを見つめ、未だ現実に戻り切れない彼女も
心配だから、もし誰もいかないのならと手を上げたが
誰か声を返してくれただろうか。]
―廊下―
[ふと気付けば箒を手に廊下にいた。
随分とゆっくりとした朝食の後。
残る人間たちに黙礼をして、食堂を出て今やるべき事――掃除を始めていたようだ。]
降るかな。
[窓の外、雲間から差し込む陽が翳って来ている。
暫し、手を止め悪くなりつつある空模様を見上げていた。]
[部屋に篭っていることもできるけれど、誰かが食事を作らなければろくに食べることもできない。
何より料理をしているときは余計なことを考えずに済むし、変に誰かから声を掛けられることもないだろう。
だから娘は、起きられない朝以外は台所にいることが多い。
誰かが進んで食事を作るというなら、場所を譲るだろうけれど。]
[そう、余計なことは考えないでいい。
天候が荒れそうだとか、外から自警団が追ってくるのではとか、何も考えなくていい。]
[朝はシチューとパンだったから、昼は違うものにしようか。
焼いた魚のオムレツ等はどうだろうか。
頭の中で考えたレシピを実行するべく手を動かす。
それがここでの、娘の日常だった**]
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