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そういえば、名前。
さくら、でいいかな。
花の名前にしようと思って。
[大事にしていた人形に似ていた、からと小さく付け足す。
顔が似ているわけではなかったが、纏う雰囲気が似ていた。
西ブロックに入った頃、空腹を主張する身体に負けてファストフード店へと入った]
こんな風に、誰かとこういう店に入るの、久しぶりだな。
、さくらは初めてだろうけど。
店じゃなくても久しぶりか。いつも、一人で食べていたから。
[窓際の席に座って、買ったハンバーガーを手に取った]
[久しぶりに来た商店街は、昔来た時のまま
行き交う人々すら奇妙なほど変わっていない気がした ]
へん、なの・・・これも聖杯のせいなのかしら?
教会ってなんでも教えてくれるんだよね、後でいろいろ聞かなくちゃ。
[肩掛けバックから手帳を取り出して聞きたいことを書き記しておく。
靴屋の前に通りかかると親方に待っていて貰い、一番手前にあった白のスポーツシューズを買った。
店で履き替えて来たらしく真っ白なシューズが妙に眩しく映る]
急に足が大きくなるなんて有る?この靴、今朝履いたら小さくて脚が痛くてまいっちゃった。
さあ、ご飯とエスプレッソだよ!
[斜向かいにあったカフェに飛び込んでエスプレッソとサンドウィッチ、ホットミルクを購入テイクアウトにして貰った]
ー南ブロック 商店街ー
[チルチルも一緒にいくのだと鳥籠から出してやると鳥はみちるの肩の上。
おそらく普段はそこが指定席なのだろう、ランドセルの肩のベルトもそこだけ傷が多くなっていた]
あそこの角がお魚屋さんさんでーす。
それからー、二つとなりがおかずのお店やさん。
あそこのコロッケおいしいんだよー。
あとはー、おかずのお店の反対がコーヒーのお店。
おじさんは行きたいところあるかなぁ…
ごはんの前に、かみさまにおいのりしてたから、あとでかみさまにあいにいくー?
でも、みちる、かみさまのところまでいけるかなあ…
[本当は教えることなどないのだろうが、そんなことみちるにはよくわからない。
ただ、行きたいところに案内はしてくれると言っていた男は望むなら連れて行ってくれると言っていたので
あまり心配なさそうに商店街の中を闊歩し始めた]
[商店街のカフェから出て落ち着ける公園でも無いかと紙袋を手に見回す。・・・と]
っ、うっ!
[令呪が熱を持って疼いた!
近くに敵の魔術師がいる時の反応らしい・・・日記からの読み覚えだけど・・・
身構えながら反応を強く感じる方向に目をやると・・・]
え、、、えぇーーーーーっ!?
[信じられないというか・・・目を疑いたくなった。
僕よりももっと小さな少女、いや、幼女??]
― 西ブロック・土手 ―
[歩く。歩く。歩く。―――無言で歩く。
教会を出て、どこかへ向かうとも無しに歩く。
あの魔術師然とした男が脳裏にちらついていた。胸中のざわつきは、自分でも理解不能なまでに大きくなっている。
魔術師の覚悟、とアルフレートは言った。
それがないなら手を引けと。
あの男にとって、その覚悟は何を意味するのか。彼は何をもって、その覚悟があると自負できるのか。
それが分からない自分は、やはりそれを持っていないのだろう]
……聖杯。
[立ち止まり、空を見上げる。「塔」の地表が見えた。
これは万能の願望器を巡る戦争。
自分はあの男に、その戦いに参加する資格がないと、そう言われたのだ]
かみさまのいるところはねー、
駅よりも向こうだからバスにのるんだよー。
でも、ええっと
[流石に魔法でもバスの路線図まではわかるまいと逡巡していたのもつかの間、
一瞬雷に打たれたかのように表情が固まり、次には左の瞳だけから涙が溢れ始めた]
痛ぁい……っ
[目にゴミが入った程度の可愛いものではない。
痛くてたまらないので左眼を手で押さえたのだが、それを訴える前に垣間見た男の表情はどこか険しく見えた。
後ろの方からなんだか大きな声が聞こえたが、振り向いたときも左手が半分視界を塞いだまま]
…?
[思わず大きな声を上げてしまった!
あまりの衝撃に紙袋を手から取り落としそうになった。
小さな青い小鳥を乗せてランドセルを背負った幼女・・・?]
まさか・・・ねぇ。
[自分に言い聞かせて、首を振り、もう一度見ると中年の眼鏡を掛けた男が寄り添い守るように側にいた。
あの、男と間違えたに違いない。]
[ど、どうしよう。と、後ろを振り返るも、幽体化している親方の表情は読み取れない。
しかし、親方の緊張感だけは体に伝わって来る。
じり・・・
間合いを開けるように男との距離を保つ・・・汗が一滴額から流れ落ちて首筋まで伝った。
いや、待って!こんな街中じゃ関係無い人達を巻き込む]
[痛い、と大声で騒ぐほどは子供ではないらしい。
それでも涙は止まらないので、何か異物があるかないかくらいは確認してもらおうとしゃがんだ男の前でそっと左の手を外す。
涙が止まらない明るい色の瞳の中に三画があることに気づいた英霊は、小さな声で噛み砕いた説明をくれた]
しるし?
[3つのお願いのしるし。
他に魔法のコップを探している人が近くにいることを教えてくれるしるし。
他のマスターがいることをそれとなく理解した子供はどうしたものかと逡巡する。
同時にお願いのしるしはとられてしまうかもしれないから、大事しなくてはいけないと、母親のむかし話が言っていたのを思い出して、男の後ろに隠れてしまった。
右の目だけで、周りを確認する]
あ・・・れ?
[当然向こうも気がついているはずなのに、何、この緊張感のない空気
男は幼女をあやすようにしゃがみ込み、なにやら話し込んだ後、幼女を後ろに隠した。
さては、女の子を拐かして盾にするつもりに違いない。
卑怯なヤツだと思い腹が立ってきた。
怖いけど、思い切ってつかつかと男の方に歩み寄り
前に立って、睨み付けた。目線は大分高いけど上を見上げて・・・]
は、初めまして。
こんな所じゃ周りに迷惑なので近くの公園でも行きませんか?
[後ろの親方は今、どんな顔をしているだろう・・・]
[男の後ろに隠れ、痛みに耐えていると近づいてくる足音がある。
近くなれは近くなるほど痛みがあるので男が教えてくれたことが間違いではないことを子供は理解する。
キャスターを前にした件の足音の主の言葉に、眼鏡越しの視線が上から落ちてくるのはわかった。
顔の右半分だけ男の影からはみ出しながら]
…公園いって、どうするの。
しらない人について行っちゃダメって
先生がゆったもん。
[知らない人についていってはいけません。
学校の先生が口うるさく繰り返した言葉を思い出して尋ねる。
明らかに警戒心むき出しの子供の肩で青い鳥が忙しなく羽を震わせていた]
[怖くて膝がガクガクしていた。悟られないようにしっかり立ち直し・・・
男の影から顔を覗かせる幼女が僕を誘拐犯のように言う。驚いたように幼女の目線にしゃがみ込み ]
し、知らない人って・・・君が危ないと思って。
え、、、あれ?
もしかして・・・ひょっとして・・・このおじさん君のパパだったり?
君のパパが魔術師なの・・・かな?・・・かな??
[素っ頓狂な声で耳まで真っ赤にして勘違いしていたことに気がついた・・・しかし、まだ間違って居ることに気がつかない ]
>>235
何よ、人聞きの悪い。企みなんてないわよ。
ただ、アンタたちのとこの権利者団体が私を魔術師ってことにしたの。私が文句言われる筋合いはないわ。
[ぷぅ、と頬を膨らませる。]
魔術協会や教会の人たちはそれなりに色々考えてるのかもしれないけど、この聖杯戦争そのものを歪めることは多分できないわ。
ま、私個人の所感だけど。
そもそも、私が仮に何を企んでいたとしても、例えば、あなたのサーヴァントを一撃でもって葬り去る、みたいな芸当が私に出来るわけでもなし、大したことないわよ。
応援は、確かに、みんなのことを応援するけど。
自分だけを見てほしいってことかしら?
きゃー、可愛いって罪だわ。
[一人遊び。]
>>236
やだ、あなたも、可愛いだなんて。
知ってるわよっ。
[指を頬に当て、笑顔でウインク。]
でも、男の子って、やっぱり女の子の浮気は嫌いよね。
[肩を落としてシュンとしてみせる。]
[食事を終えて店を出る。
久しぶりの誰かとの食事は、その食材をより美味しいものに感じさせる]
それじゃ、いくよ、さくら。
[西ブロックにある教会、それが見える頃、足を止めた。まだ日は高く、空には大地が良く見える。
少し離れた所にマスターがいることを知らせる左腕の痛み。
痛むと言うより、疼くに近い。
その方向を一度だけ見てから、教会の扉に手をかけた]
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