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― 薄暗い地下牢の中で ―
『異端の魔女は鉄槌を受けた』
[鎖に繋がれるようになって間もなく、フィグネリアは母の死を知らされた。]
「そうですか」
[悲しみを表すだけの気力がなかったのか、一言だけ、看守へ返した。]
[その後もフィグネリアへの拷問は続けられた。
ろくに食事も与えられず、話も聞いてもらえず、汝は魔女かと問いかけられ、否と答えれば終わりの見えない苦痛が始まる。
当然、肯定すればその場で火刑が確定する。
一度教会に魔女の嫌疑を掛けられれば、公衆の面前で身を灼かれるか拷問で力尽くか、看守の隙を見て自害するか――いずれにせよ、待つものは理不尽な死のみだ。]
[とうに日数の感覚を失い、生きる事を諦めかけた頃に、フィグネリアは教会の人間に変装した結社員によって救出された。]
「私は彼らに追われたりしないのでしょうか」
[結社員は答えた。
小さな村に配属されるような教会の人間は下っ端だ。魔女を逃がしたと上に知られれば自分が殺されるかもしれない。捜索すればそれこそ勘付かれる危険が高まる。
ならば“拷問中に死んでしまった”事にするだろうから心配ない、と。]
「なぜ、私を助けてくれたのですか」
[結社員は答えた。
賢女――フィグネリアの母に恩があるからだ、と。]
「……そうですか」
[フィグネリアは一瞬眉を顰めたけれど、結社員が気づく前に俯いて誤魔化した*]
― 自室 ―
[外から水音が聞こえた気がして>>70、いつの間にか閉じていた瞼を、ゆっくりと持ち上げた。]
……夢。
[眉間に皺が寄る。
やはり二度寝なんてするものじゃない。]
馬鹿みたい……。
[小さな溜息と共に零すと、重たそうに身体を起こした。]
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>>76この結社員へは負縁故振る気満々やねん……。
結構無茶ぶりになるのでNPCにやってもらうのが妥当かなぁと
……あ。
おはようございます。テレーズさん。
[資料を片づけていると現れた資料室の主に、私は淡々と挨拶と会釈を返した。
別に嫌っているわけでもない。「『仕事』にいったとき、あまり人に情をかけてはならない」と教えられたから、こうなってしまっただけ。]
朝食は食べられなければそのときはそのときです。
……が、テレーズさんがそうおっしゃるなら。
[テレーズさんの言葉に私は手持ちの資料をテレーズさんに渡す。
朝食より勉強だとは思うけれど、彼女の言葉に甘えることにしよう。……おなかもすいていることだし。
ありがとうございます、と礼をして。]
そうですか。ありがとうございます。
[続きの言葉にそう答えつつも、少し顔がにやけていたかもしれない。
新しい資料のことを考えると心が躍る。新しいものを読むたびに、またひとつ“人狼”への術が増える気がして。
私は朝食のことも忘れてテレーズさんの机の方へ向かった。]
[が、食事のあとと言われればぴたりと動きを止める。]
ですが、食事より資料を読むほうが重要だと思います。
[さっき、甘えることにしたのは誰だったのか。そんなこと最早どうでもいい。
私は……所謂「浮かれている」状態だった。認めたくはないけど。**]
―食堂―
[男性だし、育ちざかりのトロイと、
朝稽古の後のアミルはたぶん空腹だろうかと、思えば。
厨房へ入り、ミレイユの作ってくれたハムと野菜のサンドイッチ>>27と夕食の残りのチーズと根菜のスープを温めなおす。
アミルは何を好んでいただろうか、と記憶を探り、
温かな飲み物も用意した]
…食べないかもしれないけど、
フィグにも持って行ってあげようかしらね。
できれば、食堂で一緒に食べられたら嬉しいけれど…
[誰からだったか、朝食後にフィグネリアが食堂に来た>>43
と聴いたことを思い出せば。いつもは朝食抜きでも、
お腹の空く時もあるのだろうと、案じる声音で呟いた]
[あ、気づかれた>>82]
……おはようございます。
そうですね、いつも通りの……
[声を掛けられたなら無視するわけにもいかない。
微かに窓を開き、無表情に挨拶を返そうと――]
……朝ですね。
[――したら、水を滴らせた男の素肌が視界に入り>>70、つつつと目線を逸らした。
陰気で無愛想な女でも、恥じらいくらいはあるのだろうか。]
朝食はもう頂きました。
[厳密には紅茶を淹れただけだが、それは黙っておく。]
……あの、早く身体を拭いて温まった方が良いと思います……。
[耐えかねたか、完全に顔を逸らして窓をぴしゃっと閉めた。]
─食堂─
──はよ。
どーせ『も』じゃねーだろ、あんたの場合は。
男には、悩みが多いもんなんだよ。
[イライダ>>78の挨拶に眉を寄せながら、ぶっきらぼうに答えた。
長らく平穏なためか若い女性が多い中、彼女の匂いたつような艶やかさは毒がある。女を武器にする奴は嫌いだ。つい目がいってしまうオレも嫌いだ。思春期死ね]
皆はえーな。はよ。
リー・リー達は窓際特等席かよ。
[奇妙すぎて観察してしまうリー・リーになんとなくデコピンして適当な席を確保する。
直前の資料の話の続きを耳にしたとしても反応はしない。自分の向き不向きは痛いほど分かっている。後で最低限を理解できるよう司書のテレーズ(厳密には違うとはきづいてない)に聞いて『描いて』おけばいい。
頭を使う奴の、手足を目指す。知識でポラリスとかに敵うはずもなしってやつだ]
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>>43,>>83
いわゆる飯テロである
朝控えるようにしてるのは、救出後の食習慣がそのまま残っちゃった感じ。
衰えた状態からがっつり食べると胃に良くないっていう。
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