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構わない。あなた達が“正しい”時間を刻む事が、きっと“正しい”事なんだって、私は信じてる
[ そっと古時計の側面に手を当て、アンダンテは慈しむようにニスの塗られた其処を撫でる。
時間の壊れた場所はこの部屋だけではない。そう遠くない場所からも、乱れた時の足音が聞こえるのだ。
この部屋を、出なくてはならない。
トビラは一つ。何をやっても、うんともすんとも言わない頑固なトビラだ。]
燃える燃えた燃やされた。やり甲斐があるわね? こういうオカルトなトビラには、開ける為の法則があるって本で読んだ事があるわ
[ グイッと力こぶを作って、アンダンテは己を鼓舞し問題に立ち向かう。在りし日の少女がそうありたいと願った、どんな苦難にも立ち向かえるヒーローのように。
ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン
古時計が時間を告げる音を鳴らす。同時に、これは彼女にとっての戦いが始まったことを示す、闘争のゴングでもあった。]
[暗い道、レンガで舗装された地下通路と言ったところだろうか。ところどころ電球は切れ、とても不気味な空気が流れている。手持ちの懐中電灯を右手に進むと、行き止まり]
…行き止まりか。いや、舗装されているということは、使われてたということで、何かあるはずだぞ
[よくよく見れば、看板。土で汚れて字は見にくいがそれは…]
「第二ボイラー室」
[ボイラー室からは逃げられないらしい。とりあえず今は入らず元のボイラー室に戻る事にしよう。スー君から返事が来ているかもしれない]
まずは馬鹿みたいに叩くのを辞めろ!!
[このままでは此方の声は通らない、と叫んだ。音が止めば言葉を続けただろう]
まず、ドアは開かない。次に、君たちは食料を持っているのか? 最後に、窓は内側から割るのは不可能だろう。
『…ず…馬鹿……い……のを……ろ‼︎』
『……まま………方………らな…』
「なんだよ‼︎聞こえないんだよ‼︎誰かいるんなら、助けてくれよ‼︎こっちの声は聞こえてるんだろ‼︎」(ダンダンダンッ……ダンッ‼︎
「はぁ……はぁ………手ぇ……いってぇ………」(ズルズル……ぺたん
扉に倒れかかるように膝をつく。
『……、ド……開かない。………、君……食料…………の……?……に、窓………割る…………不可能………』
ドアの向こうから途切れ途切れに声が聞こえてくる。少し距離があるみたい………向かいの部屋…くらいか?わかりにくいが、どうやらあちらも閉じ込められたらしいことを察することは出来た………いや、薄々分かっていたのだから、確認できたというべきか。
「こっちもドアが開かないんだ‼︎この部屋から出られない‼︎クリスが暖炉の向こうにいるけど、この部屋にはぼくだけだ‼︎」
相手に聞こえるように大きく叫ぶ。直接脱出の助けにはならなさそうだが、今は情報を集めるとき、と割り切ることにした……あと、手が痛い。
>>96 ーーーガシャンッ!
[否応無しに目が醒めた。敵襲かとナイフを構えるも、部屋の中は何事も変わり無く。外の気配も変わり無い。然し、何らかの事態が起きた事には変わり無い。]
他にも人がいる事は確か、か…さて、これからどうするか。
[ベッドの上で気怠そうに髪を掻き上げると、男はこれからのことについて思考を始めたのだった。]
王子…様?
《ユイは夢の中で、綺麗な白髪の男の後ろ姿を、眺めていた》
待って、待って!なんで…逃げるの?
《王子様に似たその男は、そのまま怪しげな館に入っていった》
……開かない
どうして…王子様…
《後ろを見ると、数人、怪しい人がいた》
…王子様を、追っていたの?
何を…する気?
【Dream Wave 寝なさい!】
《怪しげな人達は、一人残らずその場に寝た》
…出てきて…王子様…!!
むう。あちこちドアを叩く音やら部屋を歩き回る足音もするんだな
なのに、ご飯まだですか?
お昼も過ぎましたよ
しゃーないな
こういうときの四次…スウェット・ポーチ!
保存食ならまだ結構あるし、暖炉もあるから火も使えるっと
ん?んん?うち以外の人は大丈夫なのかな
暖炉つながりで渡せちゃったりする?
あっち!あちちち
ん、でも、この火かき棒にくくりつけて投げ込めなくもない
「お腹空いてる人ぉ
食べ物ならあるよぉ」
まず、いり豆があるんですね
これをバルサミコに浸して、ピクルスにもできるわけです
あぶります
恐らくお豆の煎られる美味しそうな香がすると思うんですよ
どうでしょう?
って、ぼっちクッキング開催中ですね、うち
まず、マシュマロがあるんですね
これをそのまま食べて、あまい!って言うこともできるんです
あぶります
恐らく砂糖が溶けるような甘い香がすると思うんですよ
どうでしょう?
って、ボク一体どうしちゃったんでしょうね。こんな喋り方して
まず薪しかないんですね
これをそのまま囓って、ナラだかクヌギだかの木の香りを楽しむことができるんです
あぶります
恐らくなにかが焦げるような不快な香りがすると思うんですよ
どうでしょう?
………あぁ、ひもじいよぉ………クリスー、マシュマロもういっこだけもらえないかなー?
ひょいっ………ぱくっ……もきゅもきゅ………
「おいひくはなひよ…………(ごっくん)でも、なにか料理的なことをしろっていう電波を受け取ったもののなんも食材がなかったからしかたなく…………って、なにを言ってるんだぼくは」
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