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―少し前・自宅の庭―
ああ、じゃあ一緒に宿に…って、
ど、どうしたんだ?
[いきなり悲鳴をあげたカタリナを、
驚いた様子で見遣り]
図書館?
あー、もしかしてカタリナも、返却期限ぎりぎりか?
じゃあ、急いで、図書館に行ってきた方がいいな。
俺は庭の手入れ道具を片付けないといけないから、
少し時間がかかる。
後で、宿で会おうか。
【>>250 訂正】
―宿屋・調理場―
レジーナただいまー。
今日はヤコブがお客さんで来て……あれ? いない?
[手帳を取り出し、ページをめくる]
あ、そうか。留守だっけ。
[数日前、用事があって隣町へと出かけて行った後姿をぼんやりと思い出す]
食事――作り置きの分、今日までくらいはあるかなあ。天気がこれだから、無理して帰ってこない方がいいよね。帰ってくるの、いつになるかな。
[まずは鍋を温めようか。調理場をざっと見渡し、隅の一角に隔離された小さな鍋を見つける。蓋を開けてみると、なんだか得体のしれない色と、得体のしれない臭い]
……正体把握……そして僕の夕食把握。多分一晩くらい寝かせてあるよね、これ……
[確か、被害者が。そうだ、オットー。神父さんにもその関係で――昨日は図書館や調理場と行ったり来たりで会うタイミングを逃してしまったのだけれど、今日の帰り道、その姿を見かけたのだった]
いっつもふわふわはしてませんー。
[姉と逆方向を向いてぷーと頬を膨らませる。わざとしているのはバレバレだ。
手を取られれば、すぐにエルナへ向き直って、指で花びらを撫でる。]
うん、分かるよ。
昨日、宿に行く前にも少しお花見していたの。
今年は、風も桜も普段よりざわめいているみたい。
ふふっ、
じゃあ今日は特別マッサージコースをしちゃうね。
体中を揉み解しちゃうんだからっ。
[わきわきと怪しげに手を動かす。
心配を何時もかけている姉。せめて精一杯、明るく在りたいと思う。]
うんと……、
[少し逡巡する。けれども、アルウェンの口から滑り出したのは、]
あら。そうかしら?
[ぷっと頬をふくらませ拗ねたようにするアルウェン>>260>>261を見て、少し悪戯っぽく肩をすくめた。何も彼女が本気で怒っていないのは分かっている。体中を揉みほぐすと言われれば、お手柔らかにね、なんて言いながらころころと笑った]
――そう、ね。
[そう言えば少し風が強くなってきているかもしれない。
ざわざわと鳴る桜の木を見上げながら、これは一雨来るかもしれないと思案する。出かけるなら早いほうが良いだろう。
何やら少しだけ迷う様子を見せ、けれどはにかんで答える妹の言葉には、特に訝しむこともなく素直に頷いた]
ん、わかったわ。
それじゃあ準備してくるからちょっと待っててね。
[そして二人が紅茶を飲み干した後、トレイを持って家の中に戻る。
簡単にポットや皿を片付けた後、仕立てたシャツと貴重品、それとは別にいつも持ち歩いている裁縫箱――中に作りかけの眼帯が入っている――を抱え]
それじゃ、行きましょうか。
[空いている方の片手でアルウェンの手を取ろうと差し出す。
二人で家を出て、特に何もなければそのまま宿まで向かうだろうか*]
― ??? ―
[死と恐怖に満ちた戦場、無情にも死んで行く兵士達。
まるで音楽のように絶え間なく流れる銃の、滑り落ちる薬莢の音。
自分はただ死んで行く兵士達の為に祈りを捧げた。
戦争の終わりを願いではなく、絶え間なく犠牲者達への弔い。
まるで地獄のような光景だったが、
戦場に慣れすぎてジムゾンとってはそれが日常だった。]
[ふと目をやるとジムゾンの掌にはいつの間にか黒ずんだ赤がこびりついていた。ジムゾンは驚いて必死に落とそうと擦るのだけども、擦れば擦るほどどす黒い赤は広がるだけで。
むせ返る埃と油、硝煙、火薬。それから、血の匂い。くらりと目眩を覚えた。
そうして、ジムゾンはベッドの上で飛び上がった。
額にはうっすらと汗が滲み無意識に浅い呼吸を繰り返す。自分がいるのは戦場ではなく自室である事に気が付いて荒い息は落ち着いていった。
リーザは言った、シモンとおなじ匂いがする、と。シモンもジムゾンと同じ戦場にいた人間のひとりだった。
もうあの戦場から遠ざかって久しいと言うのにあの匂いが染み付いているのだろうか。そう思うと溜らなかった。*]
>ご本人が落ちる前に処刑される描写が間に合わなかった場合。
処刑ロルが間に合わなかった場合は、皆さんには描写を曖昧にして頂く事になると思います。
(後からwikiで本人から希望を書いて下さっても構いません)
うん。
(そ。だって、――ね。
まだ、おねえちゃんにも言えないことだってあるんだよ。)
[悪戯っぽくひとり微笑む。
エルナが淹れてくれた紅茶の器を両手で包み、こくこくと飲んで。時折、クッキーを齧って談笑して、桜散るお茶の時間を過ごせば。
立ち上がる頃には、空になった器に桜の花びらがひらり。]
ゆっくり用意して大丈夫だよー。
[簡単なお出かけバックと念の為に杖を用意して。
エルナの用意が出来れば、エルナの女性らしいほっそりとした手と確り手を繋いだ。仕立て屋の手はエルナのものしか知らないけれども、とても好きな手。
何があっても、この手の感触は忘れないと思う。
世界で唯一のアルウェンのおねえちゃんの手。]
[ふたり仲良く宿へと歩き出せば、その後を*ひと繋がりの影*がどこまでも付いてきていた。]
―宿―
[アルウェンと手を繋ぎ、二人で宿まで辿り着くとそこには誰かが居ただろうか。昨日と同じように奥に向かって声をかけるも、宿の女主人は不在なようだった。]
レジーナさーん?うーん、今日もいないのね。暫く留守にしてるのかしら。ヨアヒム、何か聞いてる?
[ヨアヒム>>259が近くに居ればそう声をかけ。宿にシモンが来れば作ったシャツを手渡すだろうか]
うーん……やっぱりちょっと荒れそうね。
今日は泊めてもらおうかしら。あれこれ荷物持ってきて正解だったかも。
[外を見ればごうごう、と風は強くなってきている。天候が回復するまでそのまま宿に留まるつもりだ。]**
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