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>>50――廊下――
[間取りなどを記憶しつつ、廊下を歩く。すると途中で一人の男性が向こうから歩いてくるのが見えた]
(山荘の人かな?いえ、にしては動きに慣れがない)
[男の歩くさまは勝手知ったる我が家を歩く時の物ではなさそうだった。
とはいえ既に山荘の主人なりに顔を合わせている可能性は高い。話しかけてみるべきだろう]
そこの殿方。唐突で申し訳ありませんが山荘の主人なり従業員のいる場所をご存知でしたら教えて頂けませんか?
[立ち止まり、富竹に話しかける。しっかりと背筋を伸ばした礼節のある態度だった]
はい。では、準備致します。
お部屋にしますか? 談話室にしますか?
お話するくらいの時間はありますよ。
[自室と言われれば自室へ、談話室と言われれば案内した後でワインとチーズ、キャロットスープを運んできます。
お皿やグラスが宙に浮かんでたようにも見えましたが気のせいでしょう。]
/*
アルマンって名前はフランスの男性名だからワイン。
1780年くらいのラベルが張ってある感じ。
>>58
おお、じゃあどうせだし談話室がいいな
[うんうん、と頷き談話室に向かう。ソファに座り待っていると、美味そうなワインとチーズ、温かさそうなチーズを彼女が運んでくれた。…何か浮かんで見えたのは気のせいだろう]
じゃあ話し聞かせてもらいたいんだが…
っと、まずは自己紹介だな
[スープを一口口に含む。ポタージュにされたにんじんの甘さと、蕩けるような熱さが口の中に広がって身体を温める。…うん、美味い。なかなか料理は当たりらしい]
俺は月刊恐怖の暴落って雑誌で連載している、漫画化兼ライターの赤河さとりだ。本名じゃなくてペンネームだがね
[知ってるか?なんていいながら笑いかける。ダンディな雰囲気がかもし出されてる笑顔だ。…片手にはスプーンだが]
聞きてえのは、この山や山荘にまつわる事件や伝承でな、何でも、神隠しだかなんだかがあるって話なんだが…なんかしらねえか?
[担当から聞きかじった噂を聞いてみる。何かネタになるようなことを知っていればいいのだが…]
まんが? らいたー?
[良く分からないという顔で首を捻っています。]
本を作ってる人なんですね。
私は、カナ=アナベラルです。今は、この山荘に憑いてます。
声をかけて頂ければ何処にでもすぐに参上しますので。
事件・・・事件・・・ 私が出歩けるようになったのは、ほんの数か月前くらいですけれど特に聞いたことは・・・。
神隠しですかあ。
この辺りの山には土着妖怪がいるって聞いてませんけれど誰か来たんでしょうか。
外へ出られる際は注意してくださいね。
雪がやんで里に降りられるようになったら聞いてみることにします。
[あんまり乱暴な人妖さんじゃないといいなぁ、などと呟いていたりする。]
>>60
…くっ、やっぱ一発屋は知られちゃいねえか…
[昔はそこそこ売れていたが、もはや数ページしかもらえない作家じゃあこの調子でも仕方がない。……そもそも彼女が漫画やらなにやらを知らないとは、思ってはいなかった]
カナちゃん、か
山荘に付いてるねえ、不思議な言い方をすんなあ
[たぶん住み込みって意味だろう、と勝手に納得する。と。何か不思議なことを聞いた気がする]
…んあ?
土着妖怪が”来た”?
…つーことは何か?この辺にゃいないけどすぐこれる場所に妖怪がいんのかい?
[少し興味深げにたずねる。ワインの酸味がチーズの旨みとえぐみに合い、舌で解けて身体に熱を運んでいく]
…へへ、運が向いて来たか…?
すまんが、カナちゃんがしってる妖怪ってのを教えてもらえるか?
次の漫画のネタにしたいんでね
[残念そうな様子をみて慌てて謝ります。]
ごめんなさい。外の事には疎くて…。
不思議ですか? 里の人にはあまりわからないかな?
[妖怪のことを聞かれ自信なさそうな様子で]
人里から少し離れた山や森には住んでる・・・はず?
ごめんなさい。
私も目が覚めてそんなに経っていないので最近の事情はあんまり。
ご主人様から聞いた話では吸血鬼がやってきたり、神様が移住してきたり色々あったみたいですね。
此処にいるのは、私と雪だるまさんくらいでご主人様は人間です。
あ、大丈夫ですよ。
人間を襲ったり食べたりするような事はありませんから。
[終始笑顔のままそんなことを付け加えました。]
>>62
ふうむ、そうか…
[目が覚めてから、というのに若干引っかかりを覚えたが、兎に角カナは妖怪について詳しくないらしい]
…吸血鬼に、神様、ねえ
ハロウィンは過ぎたと思ってたが
ま、それらも後で調べてみねえとな
[ワインとチーズ、スープとメモを行ったり来たりしながらひとりごちる。雪だるまさんというのはあれか、ここの玄関にあった、なぜかウサギ耳のアレか]
へえ、じゃあ機会があったらその御主人とやらに話きかねえとな…っと、ありがとな、カナちゃん
で、これが取材のお礼だ
ま、売れないしょぼくれたおっさんの漫画だが、受け取ってくれ
[そう言って笑って取り出した本を手渡そうとする。その時に聞こえたカナの言葉には…]
……この辺の風習には、カニバリズムでもあんのかい?
[なんて返していた。むろん、笑顔で]
ご主人様もあまり外に出ない方なので、外のお話を聞かせてあげると喜ばれると思います。
妖怪とか・・・おかるとって言うんですか?
古書の収集が趣味ですから私よりずっと詳しいかと。
[そこまで言って差し出された漫画に見ればパッと表情が明るくなる。]
頂けるんでしょうか? ありがとうございます。
大事に読みますね。
[返しにはやや困惑した顔で眉を顰める。]
かにば・・・?
この辺りは海がないですし、蟹は捕れないんです。すいません。
何か御用がありましたら遠慮なくお呼びください。
[ぺこりと頭を下げるといつの間にか部屋からいなくなっています。**]
>>64
ん、ああ、分からなきゃそれでいいんだ
[蟹、と呟く彼女に苦笑する。ま、実際にそうならネタになりそうだな、と笑顔で]
ああ、そうさせてもらうよ、ありがとう
[仕事に戻る彼女を、にこやかに見送った。その後しばし、スープとワインを楽しんだだろう]**
[吹雪の中、山荘へと辿り着く
建物から漏れる灯りで、漸く自分の吐く息の白さに気付いた]
こんな吹雪の中に雪だるまか、よくやるねぇ。
[雪だるまの状態から見て、最近手が加えられてのだろう]
(と、そんな事より、入れて貰わねぇと俺も雪だるまになっちまう)
[ドンドン、と聴こえ易い様に強めに扉を叩いた]
>>57
[廊下の中や窓の外など、あちこち首を巡らせながら歩く。]
(…談話室にあった暖房は暖炉。照明はランプ…か。
ここは電気が通ってねえのか…?
いくら山奥だからって、今時そんな山荘なんてあるのか?)
[立ち止まり、頭をひねる。
先ほどのメイドといい、どうにもここは自分の常識とは微妙にズレているように感じる。
しかも…]
…ん?いや、俺も雪山で倒れてた所を助けて貰ったクチらしくてな。
礼の一つでも言おうと、ここの住人を探してる最中なん…
[声をかけられて振り向けば、先程のメイドとは違う…しかし、同じように銀髪紅眼の少女がそこにはいた。]
(咲夜って子と似たような髪と眼…姉妹か?
でも、腰に刀…って事は、やっぱりここは日本…
いやいやいや、っていうかなんで平成26年というこのご時勢に刀!?
いや、そんな事はどうだっていい、「アレ」に比べれば重要な事じゃない…
なんだ…なんだ「アレ」…)
なんかお化け飛んでるー!!!!????
[妖夢の周りを漂っている半霊を見て、たまらず叫んだ。]
/*
あ、まだお互い名乗ってないけど名前出しちゃった。
向こうが名乗らない限りは不確定名で通そうと思ってたのにぃ。
[>>66 音に首を傾げて。]
あら? またお客さん?
妙に多いですね、此処のところ。
雪だるまさんに食材を確保してきてもらわないと。
[独りごちりながら玄関の扉を開きます。]
いらっしゃいませ。
旅人さんですか、迷子さんですか。
寒い中大変でしたね。中へどうぞ?
[明るい笑顔で出迎えると中へ入るよう促しました。]
>>69
[予想より早く扉は開かれた
少女に事情を説明する前に招かれ、奇妙な感覚を覚えた]
あぁ、旅人で迷子だ。
んじゃ、お言葉に甘えようか。
[服や荷物に降りかかった雪を軽く払って
吹雪から逃げ込むように玄関へと入った]
ふぅーあったけぇ、生き返る。
しかし嬢ちゃん、ありがてぇのはおいといて
こんな人相の悪い奴簡単に入れて良いのかい?
[余りにもあっさり招かれたのは意外であった]
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