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[神父を喚び出した者の話しでは、そのウイルスに感染すれば個体差はあるが数時間から数日の内に人間ではなくなり食欲と攻撃衝動に取り付かれた感染者へと変貌する。人間を人間たらしめている理性と記憶は失われ、「人の形をした凶暴な獣」と化してしまうという。
感染者は常に飢餓状態であり新鮮な血肉を求めて非感染者を襲う。さらに中には特殊な感染者も居る様だった。同じ感染者の肉を食らっては、通常の人間では有り得ない筋肉を備えていた。
彼の身体の下にはその代謝の速さに対応する為に人間には無い器官が造られていたのだろうと神父は想像をする。>>46
神父がヴァルターと呼ばれる領主の男と対面する前である。>>51
男を視界に入れた時には原型を留めていた筈だった。
ヴァルターと別れた後だっただろうか、次に男と会った時には彼は既に人間とは呼べない姿をしていた。>>88]
[もはや化け物そのものといって言い風貌であったが神父は瞬きひとつさえしなかった。
男の口から吐き出される廃棄物にも顔を背ける事は無く、淡々と答える。]
生きてる人間ですか。
ええ、見ましたよ。さっき、会ったばかりですから。
[生きている人間は何処かと聞いている。男の風貌から助けに行くつもりである等の発想は抱けないだろう。その姿を見た人間がどの様な反応を起こすのかは容易に想像がついた。
神父はヴァルターが歩いて行った方向へと指で示した。指した先には避難した者が集まるシェルターへと続いている。*]
─ 屍の街のどこかで ─
[ コンバットナイフの代わりに、MP(多目的)ライフルを手に持つ。考えるよりも早く、視界に自動的に電子的標的マーキングがされ、ライフルから銃弾が発射された。
弾切れか表情の硬い女性へ伏せろという警告もなかった。
標的であった動く屍の頭が爆ぜる。]
/*
ま、まずいな……
ジムゾンさんの文、目がとぅるっとぅる滑る。
読むんだシルビア!頑張って読むんだ…!
えーと……うーん……
どうも喚びだすって物言いが悪魔系人外に見えますね。
[ざり、ざり。 ……ぼたり。
ときおり腹部から赤黒い臓物を垂れ流しながら。
身体朽ちゆく屍共は、徐々に女との距離を詰める。
──もう、ショットガンに弾は残っていない。]
う、うわ ぁ ぁ ……ッ!
[傍にあったコンクリート片を拾っては投げ、
瓦礫となったビルの壁に懸命に這い上がって。
辛うじて食いつかれるのを免れている、そんな状態。]
やめっ… わわ 私なんてッ た 食べても
ぜったい美味しくないですってばぁ〜〜!!
[聴く耳など、とうに腐り落ちているのだが。
懇願するように、死体へと大声で叫ぶ。]
[ まだ女性と距離はあっただろう。
動く屍が倒れてもライフルは女性に向けたままでいる。
視界の中では、標的として女性の姿が光で囲まれた状態だった。*]
>>105
[示された方向を見て、ため息をついた。]
・・・シ、しェルたー、か。
[興味を無くしたように、示された方とは別の方に歩き出していった。
そちらに行くならば、助かる人間だろう。
そこへ。>>98女性の悲鳴が聞こえてきた。自然とそちらへ足は向かう。・・・手も足のように、四肢として使いながら。]
―やはりちょっと前―
――……?
[が、悲鳴が聞こえれば、話は別だった。
それが民間人であれ戦士であれ、窮地ということだ。それを捨て置くのは、戦士の誓いが許さない。
ひどく高い石造りの建物やその残骸に反響する音に惑いながら、戦闘の気配がした方向へと歩を転じた]
[全ての屍が漸く本来の動かぬ姿に戻ってから。
女は、漸く向こうに助けてくれたらしい人影を認めた。]
あ…… 貴方が……
ほ、方法はともかく、えっと……ありがとうございます。
[この状況からして彼は命の恩人と言うべき存在だ。
だが、男はライフルを女に向けたまま、下ろさない。]
えと…… あのぉ〜 やめて頂けませんか? こ 怖いんで。
わわ私、怪しい者とかゾンビとか、そんなんじゃないですし…
[それは進化なのか、ある種の退化なのか。
腕の関節や、形は人間のものだが。
少しづつ、走り方が変わりゆき。
少しづつ、速くなっていった。
聞こえる銃声>>101、続く爆音。>>106
音はどんどん近づいていった。]
ガァァ・・・
[>>109
そうして。
近づく頃には、すっかり獣のソレとなり。
女の姿を捉えると、一直線に襲い掛かった。
・・・女の後ろ側から、今まさに襲い掛からんとしていたゾンビを押し倒し、顔を噛み千切る。
ちらりと女の顔を確認すると、舌打ちするように千切った欠片をべっと吐きだした。]
[全ての屍が漸く本来の動かぬ姿に戻ってから。
女は、漸く向こうに助けてくれたらしい人影を認めた。]
あ…… 貴方が……
ほ、方法はともかく、えっと……ありがとうございます。
[この状況からして、彼は命の恩人と言うべき存在だったろう。
……男が未だライフルを女に向けてさえいなければ。]
あ…… あのぉ〜 やめて頂けませんか? それ。
わわ私、怪しい者とかゾンビとか、そんなんじゃないですし……
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