972 人狼の血族2 Kindred of Werewolves:The Ascension
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冒険家兼フリーライター トマ は 旅人 ガイ に投票した。
旅人 ガイ は 冒険家兼フリーライター トマ に投票した。
学生 ポーリーヌ は 冒険家兼フリーライター トマ に投票した。
大学生 ニコ は 冒険家兼フリーライター トマ に投票した。
冒険家兼フリーライター トマ は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、旅人 ガイ、学生 ポーリーヌ、大学生 ニコ の 3 名。
【墓】 冒険家兼フリーライター トマ
［或る男の手記には、「廃墟の街」についていくつかの記載があった。それは街の建物やその周囲にある木々や土といったような、街の表面をなぞって記載されていたものであり、またきわめて丁寧な文字と言葉で書かれていた。文章の間に、彼が写真で記録したであろう場所についてのメモ書きも存在していた。
彼の手帳を数ページ捲ると、その文字が徐々に不安定なものになっているのが分かる。そして――…］
『嗚呼、私の血が沸騰しそうだ。
私は見たこともない「何か」――おそらく「十字架に磔になった彼」ではない何者かの手により、きわめて昏く、きわめて甘美な世界に投げ込まれてしまった。
もう、後戻りはできない。』
［きわめて乱れた文字で、そう書かれていた。］
大学生 ニコ
[武器らしきものはポケットの中の折りたたみナイフのみ。
この腕でどこまで力が入るかわからないが
角材なりなんなりあればいいが、とあたりを懐中電灯で照らした後肩越し振り返りガイが追いつくのを待つ]
…… いまさらだけどさ、歩いてだいじょーぶ？
[大変間抜けな質問だった。]
旅人 ガイ
……左腕は殆ど動かないが。
[肩を竦め……ようとしてやめた。
包帯代わりに左肩に巻いたシャツは早くも血が滲んで濡れ始めている。出血はまだ止まっていないのだろう。]
まあ少しくらいなら大丈夫だろう。
【墓】 冒険家兼フリーライター トマ
―遺体安置所―
［目を開けると、昏く冷たい部屋の天井が見えた。
いや、彼は目を開けたまま事切れたのだから、その光景は間違いなのかもしれないが。
横たわった姿勢のまま一度ゆるりと首を振って、緩慢な仕草で起き上がる。身体が妙に軽い心地を覚え、トマは小さく笑った。］
【墓】 冒険家兼フリーライター トマ
［身体の中に、何かが足りない。
――…その感覚が、この魂の中にじんわりとした奇妙な感触を与えていた。
そういえば右腕がどこかにいってしまったことを思い出し、小さく口を開けた。］
大学生 ニコ
……そっか。
うん、たのもしーわ。
[気質なのか、小さく笑った。]
ま、アレだ。ソランジュと、それから
散歩だとか言って戻ってきてねーポーリーヌ確保したら一目散にとんずらな。
……屋敷は外より多少マシかねえ、
いや、別ンとこがいいな多分……
[――血のにおいは、きっとまずい。ここに居ると毒やら酒のように思える。
十字架の圧し折られた無残な教会の影が夜を切り取るのが見えるのは、まもなくだった。]
旅人 ガイ
[歩くにつれ、月明かりに教会の尖塔のシルエットが浮かんできた。
その天辺に本来あるべき十字架は折り取られ、無人の廃墟が立ち並ぶ街にあって、一際不吉な印象を与える建物だ。]
墓地の外れに俺の住んでる家がある。
そこなら……
[食料も物資もそれなりにある、とくろぐろと圧し掛かるように聳える教会堂を見上げ答えた。]
大学生 ニコ
あ、マジで？
そら助かるわ……。
[無理くり気味の笑みを乗せ、やはり闇に場違いな青色の眼でガイを流し見た。]
しっかし、ここ
昼見るのとは
威圧感段違いなのな……
[オレンジの光であたりを探る。
歩みも自然、慎重に]
んー……？
大学生 ニコ
[目を凝らすと自然、険しい表情になる]
――――…… おーい、誰かいないかー？
[声をやや低くして投げ掛ける。
覗き込んだ闇の中、
すん、と鼻をならす。]
……この、におい
[背筋がざわつく。近い。]
旅人 ガイ
[大気中に拡散したにおいの粒子を、それと意識する前に肉体が反応したのだろうか――
ざわりと背筋にざわめくものが走り、軽い酩酊感が襲う。
繰り返される発現、進む侵食、]
ぉあ
[口中にトマの血肉の味が再現される――]
旅人 ガイ
[手で口を押さえ、喉奥からこみ上げてくるものを無理矢理飲み込む。
その頃になって、むっと漂うそれが血臭だと気付いた。]
これ……このにおい、もしかして……
[くぐもった声で、前を行く青年に問うた。]
大学生 ニコ
ガイ、ストップ！！
[咄嗟に声をあげ、
こわばる腕を奮い立て、明かりを不自然な影へと向ける]
――――、……っ
[ごくり、と緊張に喉がなる。
冷や汗、悪寒、――予感。]
[橙色の光を浴びた“ソレ”を前に、僅かの間ながら呆けてしまったのは、あまりに青白く、つくりものじみて見えたからで――――]
大学生 ニコ
っ、……――――
[きらきらと、月光含む銀の髪。]
う、そ
[しろくしろく、陶磁器じみた肌が、呆然と横たわっていた。
食い破られた喉笛、
覗く肉、
緋色。
悪趣味な芸術作品のように。]
旅人 ガイ
[ニコの制止にぎくりと飛び上がる。
オレンジ色のまるい光の照らすその先を、見たくもないのに目が離せない。
もう何があるのかうっすらと男は理解していた。]
旅人 ガイ
[瞳を閉じ、深く息を洩らす。
それは悲嘆と恍惚の響きをふたつながら併せ持ち]
ソランジュ……
[息苦しさを覚えるほどの哀惜と、身に食い入る欲望のせめぎ合いに、男は仰のいてステンドガラスの割れた伽藍を見上げた。]
大学生 ニコ
……――ひ でえ、
[現実感のなさに、漸く無様に声を絞り出す。]
…… これ、
シュザンヌ の、と 似てる
[ならば、 殺したのは、同じか。同族か。]
【墓】 冒険家兼フリーライター トマ
［以前より、少しだけ身が軽くなった気がした。
背中に刻んだ翼が、風を受けたような心地もする。
何のせいだろう？
そう考える必要性を、彼は特にこれといって感じてはいなかった。］
旅人 ガイ
シュザンヌと……？
[ニコの声に視線を走らせ]
だが、 これは
[男はまだシュザンヌの遺体を見ていない。彼女がどのようにして死んだか知らない。
けれども、目の前のソランジュの、ぱくりと無残に開いた喉の傷は]
切られたんじゃなくて、何か
抉り取られたみたいに見えるぞ……？
[正確には野犬かコヨーテに噛み千切られた傷痕に似ていた。]
大学生 ニコ
は ……？
抉り取る……？
[ライトを絞り、何とかそらさずに死体の傷跡を見据える。]
…――、…… 牙で、齧りとったみたいな
[コヨーテ。そうかもしれない。
けれど、それ以上に“結社”の知識がある獣を思い出させた]
狼……？
旅人 ガイ
[“獣”の伝承を知らぬ男は眉をひそめる。]
狼なんて、もうここらじゃ何十年も見かけないぞ？
それより、ポーリーヌは……？
外に出たソランジュが狙われたのなら、彼女だって。
[血の気の失せた顔を更に白くして、ニコに詰め寄る。]
旅人 ガイ
とにかく、彼女の安否を知るのが第一だ。
生きてる人間が優先だ。
[己に言い聞かせるように鼓舞する言葉を口にし、ソランジュの遺体から敢えて目を逸らす。
でないと、吸い寄せらて今度こそ心を持っていかれそうで]
大学生 ニコ
そりゃ、そうだろうけど、
その狼じゃ なくって―― ………、
[詰め寄られて、琥珀の双眸を近くで見て息を詰めた。
ぎこちなく頷く。]
……、――そー、だな。
あいつ、どこ 行ったんだ。
[徐にジャケットを脱ぐと、
喉もとの傷を隠すように、ソランジュの躯に被せた。]
【墓】 歌手 ソランジュ
［あなたはまだ求めるのか。
探し、そして得ることのなかった奇跡を。
あなたに与えられた一片の祝福は充分ではないのか。
その絶望を歌う呪いを既にあなたは免れた。
ようこそ。永久の異郷へ。
おめでとう。泡沫の非生に。
此処は因果の終端。檻の中の檻。
偽りの身体と偽りの霊が朽ち果てるまでの間、存分に絶望に浸ると良い。］
学生 ポーリーヌ
−廃教会奥・祭壇付近−
[よくよく足元に目を凝らせば、
土に僅かにしみこんだ水玉は教会の奥へと続く。
既に変色をしている祭壇前の絨毯は元々は赤かったものが
その一部だけ酷く黒っぽく変色していた。
丁度、その中心に白いワンピースの背がある。
口元からソランジュの血は拭われたが
喉や襟元を染める赤は今現在ゆっくりと黒ずみに変わりつつあり
真っ白だったワンピースに少し変わった色のレース襟が
縫い付けられたかのように暗がりでは見えた]
学生 ポーリーヌ
[人の肉を喰ったことで、極度の興奮状態にある神経は
外から聞こえる足音に目を凝らす。
座り込んだ床の上、スカートの下はじっとりと濡れ
恍惚に酔った金色の瞳はただ入り口のほうを見つめ、
女を食った口元は新たな地層の到着に
柔らかな桃色の舌が唇を湿らせるようにちろりとゆれた]
…、…
[女の肉は柔らかく甘美なものであった。
男の肉は、少女にとってどんな味がするのだろう。
食欲と衝動が胸を高鳴らせ、ひとつ、陶酔するような溜息]
学生 ポーリーヌ
…食べたい。
[食べてみたい、とは言わなかった。
最早、少女の中で捕食は確定の希望なのだ。
またひとつ、ちろりと舌が揺れて
座り込んだ足は、立ち上がる**]
大学生 ニコ
―― ……ん？
[上着をかけたとき、地面に奇妙な染みを見つけた。
血ではない。指先でなぞって、確かめる。]
なんだ、これ。
[不規則に続く跡は、誘うように奥へ。
祭壇のほうへ顔を向けた。]
【墓】 宿無し ザジ
……… バンクロフト
[月光に透ける銀の気配を感じた以上の何かが起こる事は無く、冷たい安置所の壁面まですり抜ける視線。そこに刻まれた名前の中に、私は幾つかの、兄が口にしていた姓を見付けた。
私達よりも血が薄い者達だ──と兄は、繰り返し強調していなかったか。兄の取るに足らない者達だと蔑もう蔑もうとする言葉は、呪いを思わせ、……そうだ。兄はバンクロフト家から、抜け駆けする者が出ると恐れていた。
悪鬼のような兄の所業、罰として顔を焼かれた時の……苦しみは、あれほどまでに私を呪縛し続けたと言うのに、今となっては酷く遠い。]
そ の 、
バンクロフト家……？
此処にバンクロフト家の誰かが訪れ、名が
[私がバンクロフトの名に、重ねて思い出す事は。
あの大屋敷が、兄が羨み憎んでいたバンクロフト家だったと言う事。]
だから、私は……
足を踏み入れ難く？
あ あ
[私の中で、何かが氷解する音が聞こえた。終焉が──近い**。]
【墓】 冒険家兼フリーライター トマ
>>+5
――…ありがとう。
せっかくこの「異郷」にご招待いただいたのだもの。
次の生を得るまでに、存分に楽しもうと思うんだ。
［くすりと笑って、空気が歪んだ方を見つめる。］
【墓】 冒険家兼フリーライター トマ
僕は「うつくしいもの」を知ってしまった。
それは一瞬のことだったけれども。
それは嬉しいことだと思う？
それとも、悲しいことだと思う？
僕は、悲しいことだと思うよ。
だって、もっと手に入れたかったのだもの。
そして――…もっと征服されたかったのだもの。
あんなひと欠片だけじゃ――…足りないよ。
大学生 ニコ
[ガイへ、目配せして
一歩、一歩と教会の中へと入っていく。
足音が高く響いた。
月明かり差し込む窓は青い影を落とす。
水底に沈む廃墟のようであった。]
…… 誰かいるか？
[水の跡を足跡に見立てて呼びかける。
空気が動いた。小さな影が、祭壇の奥で、ゆうらりと]
旅人 ガイ
何かあったのか？
[屈み込んだニコが地面を指先でなぞるのを覗き込んだ。
そこだけ地面が濡れている、ようだ。
ニコの視線の先を追うと、点々と跡が続いていた。]
旅人 ガイ
[ニコに頷いて、ナイフをいつでも包んだ布が解けるように抱え直す。
教会に入っていくと、内部の荒廃はさらに目立った。
なぎ倒され、破壊された会衆席の木のベンチが散らばるなか、慎重に奥へ奥へと進む。
窓から降り注ぐ月光が淡い光の列柱となって、二人の行く手を導いた。
十字架を外された祭壇の、陰の辺りにニコの呼びかけで何かの気配が動くのを感じる。
わだかまった闇から分離するように、細いシルエットがゆらりと立ち上がり、
月光に照らされて白っぽい何かが]
大学生 ニコ
……、誰か居るんだ、ここに
[それはおそらく、ソランジュを“殺した”なにかであろうと言外に含めた。]
―――、……
[かすかに届く血のにおい。
身構えながら、祭壇へとゆっくりと無遠慮な橙色の光を向ける。]
大学生 ニコ
……、 ……
[大きく眼を青い眼を見開いた。]
……ポーリー ヌ？
[別れ際の服装とは明らかな差異。
黒く染まった縁は、洒落た装飾のようでいて妙に歪だった。]
【墓】 冒険家兼フリーライター トマ
［ふと、虚空を見上げる。
呻き声が聞こえてきた。
これは男のものだろうか。
羨望と憎悪、或いは紙一重の「愛と憎しみ」の色を帯びた声が、トマの耳を刺激する。］
――…だれ？
すごく、不思議な響きだ。
聞き覚えのない声だけど、この声の「におい」なら知っているよ。
甘くて、苦くて、生臭い――…
僕を呼び覚ました、極上のクスリの「におい」だ。
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フィルタ
生存者 (3)
24回 残2198pt 
13回 残2497pt 21回 残2286pt 犠牲者 (2)
処刑者 (2)
突然死者 (0)
支配人 (1)