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廃ビルの住人 トレイス は、神父 ジムゾン を占った。
次の日の朝、負傷兵 スヴェン が無残な姿で発見された。
《★占》 神父 ジムゾンは 人間 のようだ。
照坊主の下駄が、どこからともなく 永の眠りを呼ぶ球体 の頭に飛んできました。
からんころ〜ん♪…明日は… 真冬日 かなぁ?
人々は緩やかに滅んでゆく。
現在の生存者は、浜辺の少女 フラン、擬人 リュミエール、湧き立つ混沌の球体、永の眠りを呼ぶ球体、神父 ジムゾン、医療電子技術士 フラット、廃ビルの住人 トレイスの7名。
――さむ、い。
[急激に気温が下がっていく。
日が昇るにつれて、どんどんと。
異常気象はここまで及んでいた。]
構うものか。
今更、肺炎くらい。そのくらい。
/*
真冬日だとー それは想定外だったにゃー
でもって、
投票デフォ:永の眠りを呼ぶ球体
占いデフォ:栄の眠りを呼ぶ球体
狂えと言うのかデフォルト神………
[ふいの真冬日。
季節ってなぁに?なんて、今更どうでもいいことかしら?
ひらひら舞い落ちる、清浄な色をした不浄。
まるで滅びのように緩やかに。
降るは雪華か灰塵か。
虹色の集積体の申し子を茫然と見つめる]
浜辺の少女 フランは、湧き立つ混沌の球体 に向かって下駄を蹴上げることにしたよ。
/*
あかんふたつ上の独り言漢字間違えとる………見なかったことにしとくれやー
そして心配してもらえてありがたや(手を合わせた
―海辺―
[ 浜辺に近い場所で海を眺める。まだ少し、青い海の軌跡が残っていた。一匹の海蛇のように、小川のように、細い青色は揺蕩っていて。]
[なぜだろう、日が昇ってきたのに、奇妙に冷え込んできた気がして。
平穏な日々からどれほど経ったっけ? もはや季節のことさえ意識なんてしていなかった自分に気づく。時間は、止まりはしないのに]
……いこう。
[足が震えるのは、きっと寒さのせいだけ。
気を抜くと海に引き寄せられそうな自分を奮い立てて、顔をあげた]
――医療所――
………いったいどうなってんのやこの気温は!
[ワイシャツに白衣の上から薄手のコートを一枚羽織った格好で、
ばたばたと足音を立てて医療所内に駆け込んだ。
扉を閉めれば空は見えなくなる。
真冬日の晴れた空は天上の青、と呼ぶに相応しく澄み渡る――普段なら。
しかしそうは見えないのは、そもそも真冬日であることが異常だからか、あるいは]
間あけすぎてすまんかった。
怪我は………治ったはずや。もう痛くないしな。
[思考を切り替えて、歳若い医療従事者の姿を見つければ、
コートを脱いで包帯が巻かれたままの右腕を突き出した]
×月○日
知り合いや心当たりはみんな当たったけど、お兄ちゃんはどこにもいなかった。
今日も、どこかの集積体めがけて飛んでいく機体の影がかすかに見える。
お兄ちゃんも同じようにただの影になって消え失せてしまうのかな。
これも何かの冗談だったらいいのに。
あれ、リュミエールさん、かな。
[遠目だから自信はなかったけれど。
歩きながら、昨日話したことを思い出そうとする。
何度か試みて、そうだ、リュミエールさんもどこか行っちゃうんだったっけ、と]
おはようございます。
もう、お出かけですか?
/*
あかんうっかりがすぎる
右腕に包帯フラン嬢ちゃんとかぶっとるし
まぁそれで嬢ちゃんのこと話題に出せればええかなー
あれ、リュミエールさん、かな。
[遠目だから自信はなかったけれど。
歩きながら、昨日話したことを思い出そうとする。
何度か試みて、そうだ、リュミエールさんもどこか行っちゃうんだったっけ、と。感傷に浸り過ぎないように、近寄って挨拶を]
おはようございます。
もう、お出かけですか?
[ジムゾンやリュミエールが集積体を目指していることも知らず、努めて普段通りの振る舞いを]
ターン・オ……あ、マドモアゼル・フラン?
[ 挨拶される少し前に、フランに気付いて赫眼を開く。ぱちぱち。]
おはようございます。
[にっこり]
はい、もう発つところです。
急に寒くなりましたが、大丈夫ですか?
本当、急に。
何もかも、わけがわからないです。
……あっ?
[ちらと見かけた、神父の姿があることに気づき、そちらに気を取られる]
/*
すごく今更だけど、照坊主って人換算じゃないからいつ死んでも関係ないって思い込んでたけどむしろ人人照狼狼だと終了になっちゃったりする…?
うわぁ確認不足。明日確認しなくちゃ…。
[擬人 リュミエールと青い髪をした少女の側へとゆっくりと歩み寄る。]
お早う御座います、また会いましたね。
……どうかなさいましたか?
[昨日遭ったばかりの機人へと挨拶をする。そして、その傍らに居る名前も知らぬ少女を見た。少女が声を上げたのに不思議そうにする]
ああ、もう来ないのかと思っていましたよ。
[ぎこちなく、トレイスに微笑んだ。
うまく笑えているだろうか、こういうのは苦手だ。]
ええ……傷は、大分良くなっていますね。
でも、まだ消毒と薬、続けないといけません。
[包帯を巻き直し、トレイスの白衣をちらりと見た。
何だか不思議な感覚だ。]
おはようございます、プリースト・ジムゾン。
[一礼]
今から貴方も発つところですか?
[ 集積体や移動基地のやりとりはしていても、ジムゾンが何処へと発つかは聞いていなかった。]
[つい物珍しげな態度を表してしまう癖をどうにかしたいなぁと照れ隠しに白い息を一つ]
わ、ごめんなさいっ。
私、この街のフランっていいます。
えーと。寒いですね。
お二人はどちらに行かれるんですか?
…………右腕……。
[ふ、と浮かんだのは爛れるようなあと。
トレイスの怪我もたまたま右手である。]
念のため、右手は日光にさらさないでおいて下さい。
敗血症はもうないでしょうが、貴方は無茶しそうですから。
あと……
風邪、引きますよ。
[冷静に、ただし自分も夏の格好のまま、ぽつりと呟いた。
まるで友人に対して意見が漏れたときのように、
率直な、毒気のない声だった。]
[機人の質問に首を縦に振って答える。機人が貴方”も”と言った事に疑問を覚える。リュミエールも何処かへ行くと言うのだろうか。]
はじめまして、フランさん。
私はジムゾンと申します。……そう、寒いのですか。
[唇に微笑を浮かべて少女に挨拶をする。寒いという単語に違和感を覚えつつも笑顔のまま相槌を打つ。「どちらに行かれるんですか」という質問には直ぐに答えず一度口を閉ざす。]
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